データ復旧

上書きフォーマットとした大容量ハードディスクから、データをサルベージした記録。
作業は主にiMacPro 2017でおこなった。

事の起こりはHasselbladのデータを保管していた6TBのハードディスクを誤って領域解放してAPFSでフォーマットしてしまい通常アクセスができなくしてしまった。

ディスクのヘッダーが書き換わった状態で内部データには触れていないので、定番のフリーソフトウェア、Testdiskでハードディスクのヘッダ復旧を試みたが自分の力では元に戻すことはできなかった。
TestdiskのImageCreationを試してみたところ、イメージデータ作成がはじまったので放置してみた。
10日後、image.ddができあがったので、ファイル名をimage.imgに変更しマウントしたら、空の6TBディスクイメージができあがっていた。ImageCreationは見えているデータのディスクイメージを作るだけで、ディスクに残るデータからイメージファイルを作る物ではないことがわかった。
もっと小さなディスクでどういう挙動をするのか、確かめるべきであった。

つぎに、Photorecで写真データのサルベージをはじめた。こちらは順調にデータを吸い上げたが、6TBのうち5TBを占有していた写真データのサルベージに11日かかった。

サルベージしたデータを見ると、ハッセルブラッドの、3FR、FFFがすべて、TIFFデータになっていた。データ容量は以前と同じなので、拡張子を変更すれば、データは元に戻ると思うのだが、データ容量で3FRとFFFを振り分けて、拡張子名を変更するのが面倒になってしまい、市販のツールで3FR/FFFが復旧できないか調べてみた。

ソフト名称DiskDrill 4ProSTELLAR
PHOTO
RECOVERY
4DDiGEaseUS®
Data Recovery
Wizard for Mac
recoverit
FFF/3FR対応TIFFTIFF
標準ライセンス数3*11111
Apple-storeありありなしありなし
Windows対応○*1
購入・買いきり○*2×○*4○*4○*4
購入・サブスク×○*3

*1:3台のPCで使用可能
*2:一度の購入でWindows/Macどちらでも使用可能
*3:機能により価格に幅がある
*4:永久バージョンアップ

FFF/3FRは試用版のデータスキャンでデータがどのように見えるかを確認した。
DiskDrill 4Proを購入して、使用したところ、通常スキャンで5TBのスキャンに18時間、データ復旧に12時間程度であった。Photorecは常に、ディープスキャンをしている状態だと思われる。
DiskDrillは復元のデータベースを作るのは良いのだが、途中で復元を実行、スキャンを再開をして、同じ場所に復元をすると、復元済みファイルをスキップせず、”_1”を付加して、もう一つ複製を作る仕様には困った。復元時同じファイルスキップ機能を探したがオプション設定には見当たらなかった。
最後までスキャンして復元すれば良いんだろうけど、途中で復元して様子を見たくなると思うのだが、そういう使用は想定されていないようだ。
一般的にヘッダが飛んだだけの綺麗に壊れた状態のディスクであれば、市販の一般的な修復ソフトで修復可能と考える。

<終わり>

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