ELMARIT-R 1:2.8/19(I)
ライカR用広角レンズ、ELMARIT-R 19mm F2.8 I型をデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
- LEICA SL
<レンズの印象>
中古屋で売れ残っていたSUMMILUX-R 80mm/3CAMと交換で入手した。すでに新型の19mmを持っていたので必要性は低かったが、使ってみたい好奇心が勝り入手した。
仕様に述べるように、市場で見かけることは少ないレアレンズだが、描写は古い広角レンズなりで広角レンズ特有の歪みがきになることはある。所有個体は古いレンズでガラスに劣化が見られるためか、逆光時にはコントラストが低下し、フレアの発生が見られた。順光時でもそれほどコントラストが高い描写はしなかった。
被写体に寄りつつ周囲を包み込む広角レンズの特性は十二分に味わえるため、描写はデジタル補正でなんとかなるところもあり、中古価格はそれなりにするが使ってみて損は無いレンズだと思う。
とにかくでかいレンズで、II型のコンパクトさに慣れていると持ち出しに躊躇する大きさだった。
LEICA SLとの大きさ的なマッチングはよく、迫力のある姿であった。
残念ながら、筐体の写真を残していなかった。
<レンズの仕様>
ライカR用19mm広角レンズ、初代は古い広角レンズ然とした立派な前玉を持つレンズで、ロシア製のMir-20M(20mm/F3.5) (リンク先はロシア・東独レンズで有名なKING-2のWebサイト)の前期型と似た形状をしている。
設計製造はLEICAオリジナルで広角レンズの設計を自社化した最初のレンズで、フードはこの時代のLEICAレンズによくある、2本のピンで固定するバヨネット式。
1-CAM/2-CAM/3-CAMが用意されており、正規のROMカムは製造されておらず、改造ROMカムも市場で見たことは無い。製造年数が長く8200本と数がある割には市場で見かけることが少ないレアレンズの一つだ。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 19 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 7群9枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.3 | |
レンズ長(mm) | 58 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 88 | |
フィルター径(mm) | 82 | |
重量(g) | 815 | |
リリース年 | 1975 |
<参考文献・参考リンク>
参考リンク:ELMARIT-R 19mm F2.8(I) Leica wiki