LOMO Atoll Ultra-Wide 2.8/17
Atoll Ultra-Wide 2.8/17(ロモグラフィー)をLeica Mデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
Atoll Ultra-Wide 2.8/17 写真例(Leica M-P使用)
- 大山エンリコイサム
- 鬼頭健吾
- 山本卓卓
<レンズの印象>
レンズタイプがレトロフォーカスなので図体はでかい。
以前使用したDistagon-M 18mm、Super Elmar-M 18mmよりも歪曲や周辺落ちはよく補正されており、LOMOによる設計なのかどこかの中華メーカー設計かは分からないがレンズとしての完成度は高いと感じる。
しかし、補正の限界だと思われるが直線の被写体を撮影した際にあらわれる怪しげなうねりが気になることがある。怪しげなうねりなので画像処理ソフトで補正する場合、単純な歪みでは対応できず、専用のプロファイルを作る必要がある(すべてのソフトを把握しているわけではないが、市販ソフトで本レンズのプロファイルを見たことはない)。
操作性については、デザインの問題だと思うのだが、フォーカスリングよりも絞りリングの径が大きいため、撮影中のフォーカス操作時に指が自然に絞りリングにかかり、フォーカスリングを回したつもりが絞りリングを回していることがある。そして、絞りにクリックストップがないタイプなので、間違えたまま気づかない。
フォーカスリングと絞りリングが逆だと良いなと間違うたびに思う。意識か慣れの問題かとも思うのだが、よほど意識していないと間違えるし、いつまでも慣れない。
絞りはほぼ常時F5.6で固定しているので、こんなに目立つところに絞りリングはなくても良いのでは?とつくづく感じる。
専用のファインダーが付いているが、EVFでしか使わないので使ったことがない。
本レンズは正式なリリース前にクラウドファウンディングによる資金募集がおこなわれて、ライカMマウント用は44800円が最安だったようだ、現在59800円で販売されているが、個人的な満足度からはクラウドファウンディングの最安価格が適正価格のような気がする。


<レンズの仕様>
LOMO(Lomography)が中国で製造したオリジナルの17mm広角レンズ。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 17 | |
最大絞り | 2.8 | クリックストップ無し |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 10群13枚 | レトロフォーカス |
最短撮影距離(m) | 0.25 | |
レンズ長(mm) | 79 | |
レンズ最大径(mm) | 73 | |
フィルター径(mm) | ー | フィルターは装着できない |
重量(g) | 482 |
<参考文献・リンク>
Atoll Ultra-Wide 2.8/17 Mマウント(Lomography公式ページ)