Sonnar T* 135mm F1.8 ZA
ソニー/ミノルタα向け中望遠レンズ、ゾナーT* 135mm F1.8ZAをデジタルカメラで使用した記録
「明るい中望遠は撮影者のロマン」
目次
<ギャラリー>
SONY A900
<レンズの印象>
ライカのELMARIT135mmでも書いたが、135mmはズーム化の波に飲み込まれた不遇な焦点距離だ。とくに日本のメーカーはズームレンズに明るさをもたらし絞り開放F2.8、F2でズームレンズを成立させる。
さらにデジタルカメラの高ISOノイズレス化と手ぶれ補正の搭載によって、単焦点中望遠ハイスピードレンズ淘汰の流れは決定づけられた。
単焦点大好きメーカーSIGMAは、2017年に本レンズと同スペックのArt 135mm F1.8をリリースしており、不人気ゾーンに最新テクノロジーをもってくる気概は素晴らしいと思う。
本レンズは2006年、ボディ内手ぶれ補正の初期、高ISOノイズレス化が進む少し前にリリースされた大口径望遠レンズだ。
Zeissは135mmがお好きなようで、古くは135mmF4、135mmF3.5、CONTAXブランドでは135mmF2,135mmF2.8、COSINA-Zeissでは135mmF2をリリースしている。
SONY-ZeissでFEマウント向け135mmがBatisブランドで投入されているが、開放F値は2.8と抑えられ、高ISOノイズレス、手ぶれ補正の恩恵を考慮したスペックとなっている。
一眼レフマウントのZAレンズである135mmF1.8というスペックは、現在市場で売られている135mmF2より半段明るいレンズとなっており、ZAレンズなのでAFを搭載しており、α900とセットで使った印象ではAF速度、合焦精度に不満はなかった。
135mm F1.8のスペックなので、鏡筒が大きく重量は重く、α900とセットにすると2kg近い重量になる。
しかし、絞り開放F1.8が生み出すボケはとても美しく、重さを苦にせず使った。
現在絞りをメカ的に動かすαレンズはマウントアダプターが作りづらいことから、中古需要は最低状態でかなりお安く購入することができる。
α900、α99-IIでふたたび使いたいと思うレンズ。


<レンズの仕様>
αレンズなので鏡筒にはピントリングだけで絞りはカメラから操作する。
インナーフォーカスで焦点距離でレンズ長に変化はない。
レンズ名はゾナーだが、edレンズを2枚使用し、レンズ構成は現代的で複雑だ。

項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 135 | |
最大絞り | 1.8 | |
最小絞り | 22 | |
絞り羽根 | 9枚 | |
レンズ構成 | 8群11枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.72 | |
レンズ長(mm) | 114.5 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 88 | |
フィルター径(mm) | 77 | |
重量(g) | 995 | |
型番 | SAL135F18Z | |
希望小売価格 | 220,000円(税込) |
<参考文献・参考リンク>
- 参考リンク:SONYのレンズ公式ページ