葉山・茅ヶ崎・平塚アート鑑賞
神奈川南部でアート鑑賞
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目次
- はじめに
- 旅程
- 神奈川県立近代美術館・葉山
- 茅ヶ崎市美術館
- 平塚市美術館
- ギャラリー
- 移動の補足
- 神奈川県南部の代表的な美術系施設
- 更新履歴
- 広告
はじめに
2021年5月に、レンタカーを借りて神奈川県南部の美術館、神奈川県立近代美術館・葉山「開館70周年記念 空間の中のフォルム アルベルト・ジャコメッティから桑山忠明まで」、茅ヶ崎市美術館「 藤田道子 『ほどく前提でむすぶ』」、平塚市美術館「 開館30周年記念 柳原義達展」を鑑賞した。
本アート巡りは車、公共交通機関のどちらを利用しても半日程度で3館を同日中に訪問可能だ。
車と電車での具体的な移動例は移動の補足に記している。
旅程(レンタカーを使用)
- 8時 自宅出発
- 9時半 神奈川県立近代美術館・葉山 着
- 11時 神奈川県立近代美術館・葉山にて昼食
- 12時 神奈川県立近代美術館・葉山発
- 13時 茅ヶ崎市美術館着
- 14時半 茅ヶ崎市美術館発
- 15時 平塚市美術館着着
- 17時 平塚市美術館発
- 19時 自宅到着
神奈川県立近代美術館・葉山
■『開館70周年記念 空間の中のフォルム アルベルト・ジャコメッティから桑山忠明まで』
■ 2021年4月24日 – 2021年9月5日
■ 神奈川県立近代美術館・葉山
「開館70周年記念」ということで、約半年のロング展示だった。コロナ禍の終盤と言うこともあり、訪問は予約制だったが、外出の少ない時期だったので、鑑賞をするために館に赴いた。
本展の2章「間奏-彫刻の間に」は期間限定で作品が変わる、訪問時に鑑賞したのは、宮脇愛子の『メグ』、『作品1968 #37- (72) C.D.』。
「間奏-彫刻の間に」展示リスト
- 宮脇愛子(展⽰期間 4⽉24⽇〜5⽉16⽇)
- 佐藤忠良・櫻井敏⽣ (展⽰期間 5⽉18⽇〜6⽉6⽇)
- 寺内曜⼦ (展⽰期間 6⽉8⽇〜6⽉27⽇)
- 吉村弘 (展⽰期間 6⽉29⽇〜7⽉18⽇)
- 志⽥政⼈、シルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保⽥ (展⽰期間 7⽉19⽇〜8⽉8⽇)
- 中⾕ミチコ (展⽰期間 8⽉9⽇〜9⽉5⽇)
作品のファンである、中⾕ミチコ『魚の皮を着る』が展示されるので夏に再訪した。
後半は大きな彫刻作品が展示されており、保存と管理は大変だがしっかりと後の世代に伝えて欲しい。
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■『若林 奮 新収蔵作品』
■ 2021年4月24日 – 2021年9月5日
■ 神奈川県立美術館・葉山
個人収集家・河合孝典氏が寄贈した若林奮の作品を展示。
寄贈数は手製年賀状などを含めて、総数100点余とかなりの規模であった。横須賀美術館も若林奮作品を所蔵しているので、三浦半島にコレクションが充実するのはとても嬉しい。
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■ 『Insider Ⅶ』(1998年)
■ アントニー・ゴームリー (Antony Mark David Gormley)
■ 神奈川県近代美術館・葉山
旧神奈川県立近代美術館・鎌倉では本館と新館の間、池の上に展示されていた作品がこちらに移転している。前回訪問時は存在に気づかずに帰ってしまいひさびさに対面した。次回からはもれなく挨拶に来よう。
ゴームリーの『Insider Ⅶ』は、九段下(2001年)、初台(1995)、彫刻の森(1993年)のふくよかな像とは異なる針金のような細い作品だ。これがさらに発展して越後妻有コードに人が浮かぶ作品「もうひとつの特異点」(2009年)になるのかな?と調べたところ、『Insider Ⅶ』は1998年制作となっており、年を追う毎に細くなっているわけではないようだ。
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茅ヶ崎市美術館
■ 藤田道子 『ほどく前提でむすぶ』
■ 2021年4月3日(土)〜6月6日(日)
■ 茅ヶ崎市美術館
展タイトル『ほどく前提でむすぶ』に惹かれて茅ヶ崎市美術館を訪れた。
タイトルに惹かれた理由を考えると、『解いて結ぶ』は、風呂敷を閉じるとき、靴紐を結び直すことなどで自身で完結する行為のニュアンスが強いが、『ほどく前提でむすぶ』は、「前提」がはいることにより、その行為は他者への託しのニュアンスが強くなる。という行為の主体を問うタイトルの言葉組に惹かれた。
会場で配布された展ステートメントには「プレゼントを包み、ほどく前提で結ばれるリボン」とあり、これは展タイトルをストレートに表している。
それに続く「人間同士の柔らかな関係性を意味づけていく作家の新しい試み」は、やわらかな布、紐、糸で表現された展示が、鑑賞者、空間、作品をむすび、最後にほどかれる。
むすびは永遠では無く、いつかほどけていく。
展題と内容が一致した見応えのある展示でした。
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平塚市美術館
■ 『開館30周年記念 柳原義達展』
■ 2021年4月24日(土)〜6月13日(日)
■ 平塚市美術館
三重県立美術館のコレクションを中心にした展示、代表的な彫刻および素描を約90点展示している。
2019年・三重県立美術館「中谷ミチコ その小さな宇宙に立つ人」展においても、柳原作品は大きなウェイトを占め、こちらと同様にカラスの像が床にたくさん展示をみた。柳原のカラスは表情が多彩で見飽きない。
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■ 『開館30周年記念 荒井寿一コレクション 川瀬巴水展』
■ 2021年4月24日(土)〜6月13日(日)
■ 平塚市美術館
コロナ禍によって中止になった「川瀬巴水展」に出品予定だった、荒井寿一氏のコレクションだけで構成された展示で、荒井寿一氏単独のコレクション展だが、300点近い出品がありとても見応えのある展示だった。一部作品は撮影可能。
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■『Animal2007-01/Animal2007-02(ユニコーン)』
■ 作家:三沢厚彦
■ 平塚市美術館エントランスホール
エントランスにそびえる2頭のユニコーン、ここにある経緯は若干微妙だが、末永くいてほしいものだ。
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ギャラリー
移動の補足
自宅から神奈川県立近代美術館・葉山は1時間くらいで到着する。神奈川県立近代美術館・葉山は大きな駐車場が着いているので、駐車に困ることはない。レストラン、売店である程度の金額の買い物をすると一定時間の駐車券がもらえる。
神奈川県立近代美術館・葉山の開館時間が9時なので、ちょうど開館時間になる。天気がよければ美術館前の一色海岸越しに富士山が見える。
神奈川県立近代美術館・葉山から茅ヶ崎市美術館は、20km程度だが、下図赤線で示す江ノ島と江ノ島水族館などがある国道134号線を通るため、いつも渋滞をしている。
それでも、お昼頃の移動であれば、三浦半島を目指す東行きの道の方が混んでおり、西行き茅ヶ崎方面の道は若干渋滞もマシなため、車間に注意してのんびりと走って、信号停車などでは左側の太平洋を眺めて渋滞を進む、眺めに目をとられて、事故を起こさないように運転手は車が動き出したら運転に集中するべきことを忘れない。どんなに渋滞していても1時間見ておけば、茅ヶ崎市美術館に着くはずだ。
茅ヶ崎市美術館は10台駐車可能な「茅ヶ崎市美術館駐車場」がある。国道134号線から野球場前交差点で、曲がって入ってくると駐車場は右側なので右折進入になるので注意が必要だ。
企画展などで駐車場が混んでいるときは、近所のコインパーキングを利用する。
茅ヶ崎市美術館から平塚市美術館は、10km弱で途中の道もそれほど込むところも無く、30分程度で到着する。平塚市美術館は美術館横に大きな駐車場があるため駐車には苦労しない。
平塚市美術館のそばには、平塚市博物館もあるのでセットで訪れるのもよいだろう。
平塚美術館から横浜方面は40km程度だが、どの道を使ってもどこかで渋滞しているのが、2時間程度見ておけば確実に着くであろう。高速道路を使う手もあるが、厚木、海老名付近は夕方は常に渋滞しているので有料道路としての価値は少ない。時間にゆとりを持って一般道を安全に走るのがよいだろう。
今回の神奈川南部アート旅の総走行距離は約100km、使用した燃料は約4Lだ。ガソリン代はほとんどかからない。今回借用したトヨタ・ヤリス・ハイブリッド 2020モデルは、1リッターあたり25km程度走るため、ガソリン価格上昇の昨今はありがたい車だ。
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横浜駅を始点として公共交通機関を利用する場合のルート例
- 横浜駅→逗子駅
- (JR・35分)
- 逗子駅→三ヶ丘
- (バス・20分)
- 10時着目安
- 美術館滞在
- (2時間・昼食込み)
- 三ヶ丘→逗子駅
- (バス・20分)
- 逗子駅→大船駅→茅ヶ崎駅
- (JR・30分)
- 茅ヶ崎駅→美術館
- (徒歩・10分)
- 13時着目安
- 美術館滞在
- (1.5時間)
- 美術館→茅ヶ崎駅
- (徒歩・10分)
- 茅ヶ崎駅→平塚駅
- (JR・15分)
- 平塚駅→美術館
- (徒歩・20分)
- 15時着目安
- 美術館滞在
- (1.5時間)
- 美術館→平塚駅
- (徒歩・20分)
- 平塚駅→横浜駅
- (JR・30分)
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参考リンク・神奈川県南部の代表的な美術系施設
- 神奈川県立近代美術館・葉山
- 神奈川県立近代美術館・鎌倉別館
- 鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム
- 鎌倉市鏑木清方記念美術館
- 茅ヶ崎市美術館
- 茅ヶ崎市博物館
- 平塚市美術館
- 平塚市博物館
- その他、神奈川県下には美術系、博物系の施設がたくさんある。
- 「中谷ミチコ その小さな宇宙に立つ人」・三重県立美術館公式ページ
更新履歴
- 2025.2.9
撮影機材
- HASSELBLAD X1D +HC50mm-II