2004年発売のフォクトレンダー・ノクトン40mm F1.4をフィルムレンジファインダーカメラ、Rollei 35RFとデジタルレンジファインダーカメラLEICA M8、EPSON R-D1で使用したレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
写真作例の撮影は以下のカメラを使用した。
- Rollei 35RF +KONICA SINBI200 / KODAK PKR-64 / KODAK ULTRA COLOR100
- LEICA M8
- EPSON R-D1
レビュー


1.概要
Voigtlander NOKTON 40mm F1.4は、2004年にコシナ・フォクトレンダーからリリースされた、ライカMマウント互換のVMマウント準標準レンズ。
- レンズ構成は6群7枚
- レンズマウントはライカM互換のVMマウント
- 最短撮影距離は0.7m
- 0.7mまでレンジファインダーカメラの距離計と連動
- フィルター径は43mm、レンズ前面にねじ込む
- シングルコートのSCとマルチコートのMCの2種をリリース
レンズ構成はダブルガウス型の変形で、明るさをとるために前玉が大きく、後群の2枚が貼り合わせになっている。非球面レンズは使われていない。

2.使用感
Voigtlander NOKTON 40mm F1.4は、フィルムカメラとデジタルカメラの利用がクロスオーバーする時代にリリースされたレンズだ。
個人の写真アーカイブを見ると、フィルムカメラではリバーサルとネガの両方を使用し、デジタルカメラでも使用しているため、当時気に入って使っていたことがわかる。
絞り開放では少し暴れる面も見られるが、絞ればスッキリするという二面性があるため、被写体前後の要素で絞り値を使い分けると良い結果が得られる。
撮影にはリバーサルフィルムとネガフィルムを使用した。フィルムカメラでは少し絞って撮影している。それでも、柔らかく暖かな描写をしていることがわかる。コダックの暖色系フィルムと相性が良いと感じる。比較的冷調な絵を作るKONICAフィルムでも抜けの良い描写をするので、レンズの素性は良いと思われる。
デジタルカメラでは、35mmフルフレームセンサー(フルサイズ)カメラでは使用したことがなく、それより小さなセンサーサイズのAPS-Hセンサーを搭載したLEICA M8と、APS-Cセンサーを搭載したEPSON R-D1で使用した。
センサーサイズが35mmフィルム判より小さいため、画像の粗が見えやすい周辺部分をカットした画像を得られるため、安定した描写の画像を得ることができるが、レンズの面白みをスポイルしているとも言える。
LEICA M8で使用すると、センサーサイズの換算係数をかけた40mm×1.33=53.2mm相当となり、標準レンズに近い画角となる。しかし、LEICA M8には実焦点距離40mmのファインダーフレームがないため、焦点距離50mm用の外付けファインダーを装着するか、50mmのファインダー枠なら少し外側、35mmのファインダー枠なら少し内側を意識して撮影すると、おおむねイメージ通りに撮影できる。
EPSON R-D1では、センサーサイズの換算係数をかけた40mm x 1.5=60mm相当となり、中望遠レンズに近い画角となる。そして、EPSON R-D1にも実焦点距離40mmのファインダーフレームがないため、50mmのファインダー枠なら少し外側、35mmのファインダー枠なら少し内側を意識して撮影すれば、おおむねイメージどおりに撮影できる。
焦点距離60mm用の外付けファインダーはほとんど売られていない。KONICA HEXANON 60mm F1.2のものがあるが、これを単体で入手するのは難しいだろう。
ミラーレスカメラでは電子ビューファインダーでボケの様子が確認できるが、レンジファインダーカメラではボケの様子がわからないため、撮影を重ねてレンズの癖を把握する必要がある。また、レンジファインダーカメラの二重像合致によるピント位置の設定は、わずかなズレで目的の位置からピントが外れるため、こちらも撮影を重ねて癖を把握する必要がある。
このレンズには、レンズコートの違いによるシングルコート(SC)とマルチコート(MC)の2種類がある。デジタルカメラで両方のレンズを使してみたが、2つのレンズに顕著な差を感じることはなかった。フィルムカメラのときはマルチコートを使用していた。
3.まとめ
Voigtlander NOKTON 40mm F1.4をまとめると、設計が古めなレンジファインダーカメラ向けレンズだ。
レンジファインダーカメラで使う場合は、フィルムカメラの方が相性が良く、デジタルカメラで使用する場合は、ピント精度を考えるとレンジファインダーカメラより、ミラーレスカメラで使用する方がより安定して使用できる。
仕様・考察など
この焦点距離40mmは、標準レンズよりも少し広く、焦点距離35mmよりも狭いという微妙な焦点距離のレンズである。コンパクトカメラなど、レンズ交換ができないカメラにおいて採用されることが多い焦点距離だが、レンズ交換式カメラではそれほど見かけない焦点距離だ。
これは、レンズ固定式単焦点カメラの場合、どの撮影者に向けて焦点距離を設定するかが悩ましい問題であるため、ある程度汎用的な焦点距離として、35mmと50mmの中間付近である40mmが妥協として選択されていると推測される。
コシナ・フォクトレンダーでは、最初期のVMレンズであり、レンズの表面コートにマルチコートの「MC」とシングルコートの「SC」の2種類が同時に発売された。「SC」は限定版だったが、2005年に追加生産されており、中古市場でもそれなりに見かける。同焦点距離では、2017年11月に「NOKTON 40mm F1.2」が追加されているが、F1.4版は生産終了のアナウンスはされておらず、2024年現在も新品が入手できる息の長いレンズだ。
絞り開放F値が1.2になったノクトン40mm F1.2は、非球面レンズを採用した現代的なレンズ構成であり、この古いNOKTON 40mm F1.4とのレンズ構成についてはつながりが感じられない。
ノクトンという名称は、オリジナルのフォクトレンダー・プロミネント用の50mm F1.5から来ており、これは良く知られた事実である。コシナは、フォクトレンダーブランドの使用権を持っており、開放F値が1.4以下の大口径レンズにこの「NOKTON」の名称を汎用的に使用している。
| 項目 | NOKTON F1.4 | NOKTON F1.2 |
| 焦点距離(mm) | 40 | 40 |
| 最大絞り | 1.4 | 1.2 |
| 最小絞り | 16 | 22 |
| 絞り羽根 | 10 | 10 |
| レンズ構成 | 6群7枚 | 6群8枚 |
| 非球面レンズ | 非採用 | 採用 |
| 最短撮影距離(m) | 0.7 | 0.5 |
| レンズ長(mm) | 29.7 | 43.3 |
| レンズ最大径(mm) | 55 | 60.8 |
| フィルター径(mm) | 43 | 52 |
| フード | LH-5 | LH-8 |
| 重量(g) | 175 | 315 |
| マウント | VM | VM |
| リリース年 | 2004.4.10 | 2017.11.22 |
| 価格(定価・税別) | SC / MC 50,000- | 120,000 |
参考情報
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更新履歴
- 2026.5.31
- 2025.8.5
- 2024.04.16
- 2023.10.10


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