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レンズ一体型一眼レフ OLYMPUS E-20

Last updated on 2026-04-20

オリンパス社製500万画素レンズ一体型デジタル一眼レフカメラOLYMPUS E-20のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

ギャラリー写真はRaw形式で記録したデータのOM Workspaceでストレート現像した。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

OLYMPUS E-20はオリンパスが2002年に発売したレンズ一体型一眼レフデジタルカメラ。

主な特徴は以下の通りで、詳細は表に載せている。

  • 画素数 500万画素の2/3インチ・CCDセンサー
  • レンズは35mm判換算で35mm~140mmの4倍ズームを採用。
  • ファインダーはTTL一眼レフレックス方式(一眼レフ)を採用
  • 背面液晶は1.8インチ、18万ドットでライブビューも可能
  • 撮影画像の記録サイズは2560×1920ピクセルの画像を保存
  • 撮影画像の記録媒体は、スマートメディアとコンパクトフラッシュカード
  • フィルター径は62mm
  • バッテリーは単3型電池4本、もしくはリチウム電池CR-V3を2本

2.使用感

OLYMPUS E-20のスタイリングは、オリンパスの得意とするL型フォルムを踏襲しており、2003年にリリースされたフォーサーズカメラE-1の原型ともいえるデザインだ。

レンズは先代のE-10から引き継がれているが、インターナルズームにより全長が変化しないという利点も受け継いでおり、F2~F2.4の明るさは心強い。

広角35mm側では、像が少し歪む。下の比較画像では、上部の梁に樽形の歪みが現れている。より近い距離からレンガなどの格子状のものにピントを合わせると、樽形の歪曲がより顕著に現れる。JPEG記録の場合、カメラ側での歪み補正は行われていない。

歪みについては、有償のソフトウェアになるが、個人的に普段利用している「Affinity Photo 2」はE-20の補正プロファイルがあるため、E-20画像の歪み補正機能をオンにしておけば、EXIF情報から自動的に歪みを補正してくれる。
オリンパスが提供していた純正ソフトウェアのOLYMPUS Master/OLYMPUS Master 2の後継にあたる、OMデジタルソリューションズのOM WorkspaceにもE-20の撮影画像の歪みを補正する機能がある。

下は、左が未補正、右が補正済み。

Before imageAfter image

このカメラは、センサーが小さい割にファインダーの見え味がよく、ピントの山をつかみやすい。レンズが固定されているため、スクリーンマットを方眼などに取り替えることはできない。

焦点距離はレンズ鏡筒手前のズームリングで変更でき、フォーカスはレンズ前端のフォーカスリングでマニュアルフォーカスが可能だ。オートフォーカスとマニュアルフォーカスはスイッチで切り替えられ、オートフォーカス動作中にフォーカスリングでマニュアルフォーカスに切り替えることはできない。

記録メディアは、スマートメディアとコンパクトフラッシュカードの2スロット。最近のカメラのように、JPGとRAWをそれぞれのメディアに書き分けたり、両方のメディアを自動的に連続して使ったりすることはできない。メディアの切り替えは手動になっている。

撮影画像の記録サイズには、Raw、TIFF、SHQ、HQ、SQの5種類がある。Raw、TIFF、SHQ、HQでは、500万画素いっぱいの2560×1920ピクセルのサイズで保存できる。

Raw形式はオリンパス・オリジナルのORF形式で、Mac OS X 14 Sonomaに付属するプレビューアプリはORF形式に対応していないため、画像を読み込むことができない。ORF形式は、先に紹介したOM WorkspaceとAffinity Photo 2で現像できることが確認されている。他のソフトウェアでもORF形式に対応しているものがあるはずだ。

スマートメディアは128MBまでORF・Raw形式の画像を約13枚記録でき、コンパクトフラッシュカードは2GBまで対応しており、ORF・Raw形式の画像を約200枚記録できる。

RAW形式で秒3コマは撮影できるので、ある程度のテンポで撮影は可能である。また、メディアでのデータ記録中でもある程度のカメラ操作は可能なので、それほど不満なく撮影を続けることができる。ただし、ライブビューを使う場合は、データ書き込み中に背面液晶がブラックアウトするため、映像の確認などはできない。

Raw形式で撮影した場合、SMカードとCFカードでは、1枚あたりの記録完了に必要な時間に差はなかった。使用したCFカードはSandisk Ultra II 2GBで、公称転送速度は15MB/s。それなりの速度ではあるが、SMの転送速度2MB/sと書き込み速度が変わらないのは、カメラ側の処理能力の限界と考えられる。

カメラ上部の液晶表示には注意が必要だ。TIFFの点滅表示はRaw記録の表示である。古いカメラのためか、電源投入時にTIFFが点滅していたものがHQに変わっていたことがある。それ以降は、撮影前に必ず液晶表示を確認してから撮影している。

レンズ前にはネジが切ってあり、62mm径のフィルターを装着できる。また、各種コンバージョンレンズも62mmのねじ込み式で汎用性がある。

バッテリーは、単3形電池(ニッケル水素、ニッカド、リチウム、アルカリ)を4本、またはCR-V3を2本使用する。コスパの観点から、もっぱらニッケル水素電池4本で使用している。

3.まとめ

OLYMPUS E-20をまとめると、オリンパスがデジタル一眼レフカメラに進出するためのベースになったカメラである。小気味よいシャッターとミラーの動きは、使っていて気持ちが良い。500万画素あるため、ほとんどの用途において十分な画素数がある。

ただし、RAW形式での連続撮影は3枚でバッファが満杯になるため、時代的な制約とは言え、やや残念な点だ。

仕様・考察など

レンズ固定式のオリンパス E-xx(2桁)シリーズは、2000年10月発売のOLYMPUS E-10と2001年11月発売のOLYMPUS E-20の2機種で幕を閉じ、その後継として2003年10月発売のOLYMPUS E-1から始まるフォーサーズシステムに移行した。
このシリーズが終了したのは、売り上げが開発費に見合わなかったためと推測するが、この路線を継続してE-30(フォーサーズカメラの中級機としてリリースされた型番)やE-50などのカメラも見てみたかった。

海外向けの型番としてE-20PとE-20Nがあり、これはビデオ出力の接続規格であるPALとNTSCの頭文字を表している。主に欧州向け(PAL採用地域)と主にアメリカ向け(NTSC採用地域)の違いを明記している(Wikipedia E-20を参考)。日本向けは無印で売られている。

項目E-20E-10E-1
ズーム倍数4倍
焦点距離35−140
(9~36)
レンズ構成11群14枚
明るさF2~F2.4
画素数(万画素)500400500
センサー2/34/3
ファインダーTTL一眼レフレックス方式
液晶1.8インチ
11.8万画素
上下チルト
1.8インチ
13.4万画素
固定
バッテリー単3型x4BLM-1、BLM-5
メディアスマートメディア
コンパクトフラッシュ
コンパクトフラッシュ
重量(g)1050660(レンズなし)
サイズ(mm)128.5×103.5×161141×104×81(レンズなし)
リリース年2001.112000.102003.10
カラー
価格(税別)22万円19.8万円オープン
27万円前後

オプション

  • テレエクステンションレンズプロ(3倍) TCON-300S 69,000円
  • テレエクステンションレンズプロ(1.45倍) TCON-14B 21,000円
  • ワイドエクステンションレンズプロ(0.8倍) WCON-08B 21,000円
  • マクロエクステンションレンズプロ MCON-35 13,000円
  • リチウムポリマー電池セット「B-32LPS」(58,000円、11月中旬発売予定)
  • 専用外部フラッシュ「FL-40」
  • リモートケーブル「RM-CB1」(6,500円)
  • 多機能リモコン「RM-1」(3,000円)

参考情報

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更新履歴

  • 2025.8.19
  • 2024.07.14

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