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「戦後西ドイツのグラフィックデザイン」東京都庭園美術館

Last updated on 2026-05-26

2025年4月に東京都港区にある東京都庭園美術館で開催された「戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見」の鑑賞した感想

目次

展概要

  • 展題:戦後西ドイツのグラフィックデザイン モダニズム再発見
  • 期間:2025年3月8日(土) – 5月18日(日)
  • 場所:東京都庭園美術館
  • 鑑賞料金:一般 1,400円(他割引あり)
    • 本展は、有効期間のある2025年ぐるっとパスで観覧料無料にて鑑賞が可能
  • 鑑賞日:2025.4.17

展はイェンス・ミュラー氏とカタリーナ・ズセック氏によって収集された「A5コレクション デュッセルドルフ」の作品で構成されている。

展示は序章を含む5章で構成され、展示数は配布リストによると364点(同番重複は除く)。

  • 序章・本館1階(一部撮影可)
  • タイポグラフィ・本館2階(撮影不可)
  • 幾何学的抽象・本館2階(撮影不可)
  • 写真・新館ギャラリー1(撮影可)
  • イラストレーション・新館ギャラリー1(撮影可)

展示フロアーは1階から2階、新館へ続く。
図録などを販売しているショップと休憩の喫茶店は新館にある。

感想「dtvの猫に惹かれて」

dtvとは、dtv Verlagsgesellschaftが正式名称のドイツの出版社である。
本展示におけるシンボルビジュアルのひとつは、セレスティーノ・ピアッティ(Celestino Piatti)の描いた猫だ。ピアッティの作品は新館に展示されており、猫の他にも多くの作品を残している。

Before imageAfter image

この展覧会では、現代デザインの先駆けをポスターや図版資料で確認でき、近代の商業デザインが文字と図版による強力なイメージ伝達手段であったことが伝わってくる。
ドイツを代表する企業、BMWやルフトハンザ航空のポスターやリーフレットは、どこかで見た記憶がある。また、ドイツのカッセルで5年に1度開催される国際的な現代美術の大型グループ展「ドクメンタ(documenta)」関連の展示もあり、バウハウスに関する展示もある。

セレスティーノ・ピアッティの猫以外で気になったのは、2階のタイポグラフィーの作品群だ。作品を構成する要素が「繰り返しと転倒」の連続体であることがよくわかり、デザインの歴史がトレンドの繰り返しと転倒によって進化してきたことが凝縮されているようで興味深い。

この時代のデザインを見ながら最近の商業デザインを見ると、どこかで見たような図版が多くなり、メインヴィジュアルとなる作家の個性によって作品の個性が保たれる例が多い。この時代の図版の配置や文字の工夫による差別化が難しいことを改めて認識した。

デザインは多くの人に見てもらう媒体であるため、情報の巡りが超高速な現代では、デザイナーが斬新なデザインを提案してもすぐに模倣者が現れるというジレンマや、消費の早さなど様々な問題が絡んでいる。博覧会などのテーマデザインにおいてたびたび模倣問題にさらされているのは、平面デザインの限界を示している。過去の素晴らしいデザインを見ながら、今の問題をぼんやりと考えた。

今回の展示では、本館の香水塔横の次間と新館のギャラリー2が閉鎖されていた。

まとめ

ドイツで発展した商業デザインの流れを俯瞰して鑑賞できる展示で、デザインに興味があれば楽しく鑑賞できるだろう。映画のポスターにはシュルレアリスムの影響を受けた作品も多く、そちら方面が好みの人にお勧めだ。

初夏の花が咲く旧朝香宮邸はアールデコ様式の空間で、何を展示しても違和感が少ないが、ドイツの堅い作品との展示もよい組み合わせだ。

ギャラリー

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撮影機材

  • HASSELBLAD X2D +XCD28P
  • SONY NEX-7 +SUMMILUX R 50-E55 +BAVEYE

更新履歴

  • 2025.4.18

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