Voigtlander Color Skopar L 35mm F2.5C
フォクトレンダー・カラースコパー 35mm F2.5のレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はEPSON R-D1
レビュー
1．概要
カラースコパー L 35mm F2.5Cは、コシナ・フォクトレンダーのL39スクリューマウントの広角レンズ。
レンズ構成は5群7枚、最短撮影距離は0.7mとなっている。
レンズマウントはライカM互換のVMマウントで、0.7mまでレンジファインダーカメラの距離計に連動する。
フィルター径は39mm、レンズ前面にねじ込んで装着する。
2．使用感
Cタイプは他のカラースコパーレンズ同様にコンパクトなレンズで、先に発売されたULTRON 35mm F1.7と比較すると一回り以上小さく携帯性に優れている。
その小さな鏡筒に5群7枚のレンズが収め鏡筒にピンタイプのフォーカシングレバーが備えられ、レンズの操作性は問題ない。あえて望むならカラー・スコパー 50mmの二股に分かれたフォーカシングレバーのほうが指かかりの方がよく使い易い。
フードはカラー・スコパー 50mmと兼用のLH-2が提供されている。これは表面が縮緬塗装された上質なフードで、ローライ RF用のゾナー40mmにも装着可能だ。
ローライからはローライロゴの入った同じ形状のフードがリリースされている。
カラー・スコパー 35mmには、F2.5Pという名称のPタイプもあり以下が異なる点である。
- 鏡筒の意匠
- レンズ価格が5000円安い
- 最短撮影距離が0.9mとバルナックライカの仕様に近い
レンズ構成は同一だが、最短撮影距離の制限などあるためPタイプを選ぶ理由はほとんど無いだろう。中古を購入する際は注意した方がよい。
3．比較
レンズスペックは凡庸だが35mmという人気の焦点距離のため、それなりの数が売れたようで中古市場で見かけることも多く、2024年現在も価格はそれほどあがっておらずリーズナブルなままである。焦点距離35mmは競合が多いため、本レンズの存在感は薄いが、なんとなく使うにしても躊躇のない金額で遊ぶことがでるので、35mmに新しく加える場合は候補に挙がるだろう。
コシナのフォクトレンダーブランドは、35mmが乱立しており、もっとも絞りが明るいF1.2のノクトン、次に明るいF1.4のノクトン、F1.7のウルトロン、F2のウルトロン、F2のアポランサー、F3.5のカラースコパーが3種類と非常に多くの35mmレンズがある。
仕様
| 項目 | NOKTON （初代） | NOKTON Classic （初代） | ULTRON （初代） | COLOR SKOPAR (Cタイプ) |
| 焦点距離(mm) | 35 | 35 | 35 | 35 |
| 最大絞り | 1.2 | 1.4 | 1.7 | 2.5 |
| 最小絞り | 22 | 16 | ← | 22 |
| 絞り羽根 | 12 | 10 | ← | ← |
| レンズ構成 | 7群10枚 | 6群8枚 | 6群8枚 | 5群7枚 |
| 最短撮影距離(m) | 0.7 | ← | 0.9 | 0.7 |
| レンズ長(mm) | 77.8 | 28.5 | 47.7 (円筒フード込み) | 31 (円筒フード込み) |
| レンズ最大径(mm) | 63 | 55 | 55 | 49.5 |
| フィルター径(mm) | 52 | 39 | 39 | 39 |
| フード | LH-3 | LH-6 | 専用 | LH-2 |
| 重量(g) | 490 | 200 | 203 | 116 |
| マウント | VM | VM | L39 | L39 |
| リリース年 | 2003 | 2008.01 | 1999.08 | 1999.03 |
| 価格（定価・税別） | 135,000- | 75,000(SC/MC) | 65,000(シルバー) 68,000(ブラック) | 35,000(Cタイプ) 30,000(Pタイプ) |
参考文献・参考リンク
- COSINA製品PDF（カラー スコパー35mm）
- 世界のライカレンズPart3・amazonアフィリエイトリンク
- スタイリッシュなパンケーキ・ COLOR-SKOPAR 35mm F2.5 P II
更新履歴
- 2024.12.2
- 2024.04.17
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