越後妻有 大地の芸術祭 2018(2日目)

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2日目レポート

中里エリア

ロッヂ YOUで朝ご飯を食べて猫とあそんでから、上越市を出て車で約30分移動し、9時半くらいに桔梗原うるおい公園について、内海昭子《たくさんの失われた窓のために》を鑑賞した。空が真っ白だった、それはそれで風情があるがカーテンは縦に巻くこともあるんだねと、野外展示の難しさを実感する。

川西エリア

桔梗原うるおい公園の周辺に作品がいくつかあるのだが、他の作品を観たかったので《たくさんの失われた窓のために》だけを鑑賞して、車で30分ほど行った先の作品が集中している、ナカゴ・グリーンパーク・ゴルフ場に移動する。こちらもかなり大きな駐車場があるので、車を止めたら後は徒歩で作品を鑑賞となる。
ゴルフ場に隣接するだけのことはあり、敷地が大きいので鑑賞にはそれなりに時間がかかる。駐車場から一番遠くの《光の家》までは徒歩で10分くらいだが上り坂なのでけっこうしんどい。

里山アート動物園は、おかしな動物がたくさんいて楽しい。《光の家》は屋根のオープンを見守ったがあいにくの天気で、屋根からのぞくのは真っ白な空だった。天気が悪くても夕暮れとか光が変わる時間だと見応えがありそうだが真っ昼間の雲間はあまり変化も無く淡々と屋根の開閉を眺めていた。

原吉志子《レイチェル・カーソンに捧ぐ 〜 4つの小さな物語》

  • 第1話「誰のための神殿、何のための神殿」
  • 第2話「文明の危うさを訝しがる鳥男たち」
  • 第3話「絶滅する種のことを考えるロバ」
  • 第4話「金次郎も『沈黙の春』をよむ」

広大な野っ原に神殿、鳥男、ロバ、金次郎の彫刻を展示。2000年制作の作品で作家さんは鬼籍にはいられている。
上記題名については、下記リンクの3つ目のサイトにしか記載されていないけれど、作品とあっているので転載している(他にもソースが無いか調べたけれど出てこず)。

スーツを着たどや顔の鳥男(百舌男?いろんな名称で呼ばれている)、鳥の糞をくらってせっかくの男前が崩れていたのが印象に残っている。

2日目の昼食はナカゴ・グリーンパーク・ゴルフ場のサンパレス・ナカゴでいただいた。展示が集中しているところは何らか飲食店があるため、とてもありがたい。

里山アートどうぶつ園
きゃねこ+山下若菜《オスピトコンタ2》
里山アートどうぶつ園
岡山富男《サーカス》
里山アートどうぶつ園
杉山愛莉《大猫行列》
里山アートどうぶつ園
PHスタジオ《河岸段丘》
ジェームズ・タレル《光の館》
藤原吉志子《レイチェル・カーソンに捧ぐ 〜 4つの小さな物語》
藤原吉志子《レイチェル・カーソンに捧ぐ 〜 4つの小さな物語》

十日町市街

ナカゴ・グリーンパーク・ゴルフ場から大地の芸術祭主要会場、越後妻有里山現代美術館・MonET(モネ)*1は車で15分程度の距離、MonETは駅前にある施設だけれど、大きな駐車場があるので車での訪問も安心。電車で来た場合も十日町駅から徒歩10分くらいでつく。国宝の火焔式土器が展示されている十日町市博物館もMonETから徒歩で10分くらいの距離にある。

*1 こちらの施設、2018年の名称は「越後妻有里山現代美術館[キナーレ]」で2021年7月22日から「越後妻有里山現代美術館・MonET(モネ)」へ名称変更した。

2018年はエルリッヒの池の周りに、《2018年の〈方丈記私記〉~建築家とアーティストによる四畳半の宇宙》という展示があり、方丈(畳四畳半)のサイズにさまざまな建築が造られた。小山真徳《狗鷲庵》は外見は鷲だが内部は将棋部屋になっている。そのほか趣向を凝らした方丈が展示された。

野外展示では、淺井裕介《チョマノモリ》、開発好明《モグラTV》他、多くの展示ある。

MonET(モネ)は常設展示と企画展示があり常設展示は通年鑑賞可能、企画展示はその名の通り一定期間で変わる展示で、芸術祭の時期は大規模な展示がおこなわれる。
野外作品を含めるとかなりの展示規模になるのでけっこう時間がかかる。電車で来てこちらだけでも十分に楽しめる施設だとは思う。レアンドロ・エルリッヒ 《Palimpsest: 空の池》のベストポジションは写真撮るのを待っている人がいる。夏は水面にはいることができる。

レアンドロ・エルリッヒ 《Palimpsest: 空の池》
小山真徳《狗鷲庵》
小山真徳《狗鷲庵》
レアンドロ・エルリッヒ 《トンネル》
クワクボリョウタ《LOST#6》
淺井裕介《チョマノモリ》
淺井裕介《チョマノモリ》
開発好明《モグラTV》
星野健司《火を護る螺旋の蛇》

越後妻有里山現代美術館・MonET(モネ)からアントニー・ゴームリー《もうひとつの特異点》は車で15分くらい、駐車場が狭いので人が多いときは駐車に難儀するかもしれないが、滞在時間はそれほどでも無いので、すぐに空くと思う。

《もうひとつの特異点》は、塩田千春《家の記憶》が建物の記憶をやさしく絡め取っているのとは対照的に、堅さと重さを感じさせる作品。同じような要素を使いながらまったく異なる作品を目の当たりにできる幸せ。
すこし離れた場所にあるが鑑賞に赴いて欲しい作品だ。

アントニー・ゴームリー《もうひとつの特異点》
アントニー・ゴームリー《もうひとつの特異点》

中里エリア

14時を過ぎて晴れてきたので、アントニー・ゴームリー《もうひとつの特異点》から、桔梗原うるおい公園に戻ることにした。車で市街中心部を経由するのは渋滞に遭うと面倒なので、山道である県道481号>県道76号>県道342号をつかって30分ほどで桔梗原うるおい公園にもどってきた。

青空の下で見る、内海昭子《たくさんの失われた窓のために》はより清々しい印象になった。作品よりも低いところを流れる河岸から作品を観るのもよい、車で走っていても眼に入る作品。川岸には遊具系の作品が置いてある。

内海昭子《たくさんの失われた窓のために》
カサグランデ&リンターラ建築事務所《ポチョムキン》
吉田明《エターナル》
内海昭子《たくさんの失われた窓のために》

桔梗原うるおい公園から2日目の宿飯綱東高原 ペンション ひまわりは70km程度離れているので1時間と少しかかるので16時過ぎに出発して18時前に宿に着いた。

<3日目へ続く>

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ギャラリー

星野健司《火を護る螺旋の蛇》
大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2018
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撮影機材

参考リンク

更新

  • 2024.07.05

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