越後妻有 大地の芸術祭 2022(1日目)
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目次
1日目レポート
津南エリア
諏訪湖から車を走らせると芸術祭南端の津南地区に入る。今回は道が分岐する宮野原橋を県道49号の方に入らずに国道117号を直進して、越後妻有「上郷クローブ座」へ向かう。こちらでは以下の作品を鑑賞した。
車で走っていると目に入る、《Untitled project for Echigo-Tsumari》パオラ・ピヴィは派手で大きなハシゴ、こちらの施設の象徴だ。越後妻有「上郷クローブ座」館内には元教室毎にインスタレーションが展示されている。越後妻有「上郷クローブ座」の近くに、《香港ハウス》があり、こちらは建物が作品であり、内では別の展示がおこなわれている。
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- 《部屋とピアノのためのコンポジション「偽ハルモニア論」》 安野太郎 M069
- 《三箇の人々は自然の厳しさ恵みを生かし、郷土を育んできた》 渡部行久 M071
越後妻有「上郷クローブ座」を離れ、竜ヶ窪にある廃材水族館を観るために移動していると、《国境を越えて・山》 リン・シュンロン M028、《「記憶-記録」足滝の人々》霜鳥健二 M019をみつけた。ともに野外に設置されたパブリック作品で、作品近くの空き地に車を止めて鑑賞した。
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越後妻有「上郷クローブ座」から、廃材水族館のある竜ヶ窪までは車で15分程度、竜ヶ窪のDining 里のほほえみでお昼ご飯をいただいてから竜ヶ窪を見学に行く。
竜ヶ窪は「池には1日で約43,000tの水が湧き出ており、これは1日1回池全体の水が入れ替わる量である。この地域には河川が無いため、この地域で利用される水はこの湧水を頼っている。」以下リンクより要約
駐車場から池の奥まで行くと往復40分程度必要だが、道すがら森と水の美しい景色を楽しむことができる。訪問したときはちょうど霧が出てきて幻想的な景色を見ることができた。
《廃材水族館》は元 地下ゲートボール場が展示スペースになっている。
地下ゲートボール場という語呂から、お年寄りが何かをかけて、ゲートボールをプレーする姿が浮かんだ。
ここだけが特別かもしれないが、雪国の人々が屋根付きのゲートボール場でプレーしていたことに驚き、すでに使われていないということはプレーする人がいなくなったためだろうから、地方の人口減少を肌で感じた。
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十日町エリア
竜ヶ窪をでて車で約30分ほど走り十日町市のMonETへ移動した。2022年のMonETは多くの新作が展示されておりとても見応えがあった。写真の掲載作品と以下作品リストが代表的な新作である。
《琴線》富田紀子 T422は、建物の取り壊しの関係上、2022.8.28までの展示とのことで、訪問したのが26日なのでギリギリ見ることができた。すでに廃業した繊維工場に当時の機械とそれを模したオブジェに糸が張り巡らされている。作品の構成要素は塩田千春《家の記憶》と近いが、塩田が人の心のきぶびに焦点を合わせているように感じられるのに対して、こちらは機械の動作に焦点を当てたと思われる糸の使い方が印象に残った。透明の糸は太陽の光を受けてさまざまな反射をおこし空間に色をあふれさせていた。ちょうど日が差し込んできたので、作家さんからとてもラッキーですねとおっしゃっていただいた。
- 《エアリアル》 ニコラ・ダロ T411
- 《Force》 名和晃平 T415
- 《16本のロープ》 イリヤ&エミリア・カバコフ T416
- 《ResoundingTsunami》 マルニクス・デネイス T414
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MonETから、星と森の歌美術館に行く途中に川西エリアを通過するとき、《あめのうた》 小松宏誠 K113を見かけたので近くに車を止めて鑑賞した。こちらの作品は公式ガイドマップの地図を見ても正確な住所は書かれておらず、グーグルマップで見ても位置がよくわからない。車で流していたので見つけた作品で、主要施設以外の場所にある作品は場所を特定しづらい作品があるので注意が必要だ。
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星と森の詩美術館は、MonETから車を使って20分程度でつく森の中にある私設美術館。駐車場から館までの間は、「藤巻秀正彫刻プロムナード」となっている。館は常設展示は無く企画展を常時開催している。訪問した2022年8月26日は以下の展示をしていた。
- 阿部勝則 佛淵静子 人のかたち・刹那のかたち
- 館蔵刀剣展 乱れ刃の美
- 2022年 8月5日(金)~10月2日(日)
- 過去の展示
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星と森の詩美術館から本日宿、南魚沼市にある、ロッヂ ヤングメイトに向かうために県道334号から県道76号に入って、南魚沼に抜けるための、鍬柄沢・大沢山トンネル前にて、3つのパブリックアートを鑑賞した。宿までは車を使って40分程度の距離となる。
道ばたに、ぽつりぽつりと置いてある作品は、時間にもよるのだろうが鑑賞者も少なくわびしい感じがする。経年で味が出るのかただ朽ちるのか、次回この道を通るときの楽しみにしたい。
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更新
- 2024.07.07