越後妻有 大地の芸術祭 2022(2日目)

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2日目レポート

中里エリア

2022年の2日目は、南魚沼市のロッヂ ヤングメイトから車で20分の清津峡を目指す。
清津峡は混むことがわかっているので、開場となる朝10時に着くように移動した。それでも駐車場はすでに混み合っており、入口には入場待ちの人が並んでいた。
芸術祭の時期を外して行く方がよいのかもしれないが、週末は常時混んでいる可能性もある。

ウェブページを見ると、繁忙期は予約制が導入されている。 (リンク先は2024年の繁忙期についての知らせ)

清津峡の渓谷は天然でトンネルは観光用とのことだ。観光用トンネルに映えスポットを作ることによって集客に成功した施設。入ってみて思ったが話の種に一度訪れれば十分だろう。再訪するのであれば昨日行った竜ヶ窪が見応えがあると思う。

《Tunnel of light》マ・ヤンソン/マッドアーキテクツは、トイレになっているがとても落ち着いて用をたせるものではなかった。最深部の開口部以外はサイケデリックに寄りすぎてて、個人的感覚としてはついて行けないと感じた。

清津峡・入場待ち列
清津峡・料金看板・2022
清津峡トンネル内部
《Tunnel of light》マ・ヤンソン/マッドアーキテクツ N079
清津峡トンネル横穴
清津峡トンネル最深部

清津峡から清津倉庫美術館は車を使うと5分くらいで到着する。清津峡の駐車場を出るときはさらに車が増えており、清津峡を訪れるのであれば朝一からが無難だろうと感じた。

清津倉庫美術館の正式名称は、磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館[SoKo]、元は清津峡小学校で廃校を利用したアート展示施設だ。地形的な理由か雪国だからかはわからないが、本館と体育館にかなりの高低差があり、階段状の渡り廊下があることが興味深い。

2022年の展示は、渡部行久《大地の芸術祭と地域環境-越後妻有における地域資源の継承-》と現代アートの展示《大地のコレクション展》がおこなわれていた。《大地のコレクション展》の出品アーティストは以下の通りである。

  • エステル・アルバルダネ、礒﨑真理子、大岩オスカール、大巻伸嗣、金氏徹平、イリヤ&エミリア・カバコフ、椛田ちひろ、河口龍夫、川俣正、北山善夫、ジョゼ・デ・ギマランイス、小松宏誠、エステル・ストッカー、田中芳、田中信太郎、藤堂中谷ミチコ、カールステン・ニコライ、早崎真奈美、BankART妻有(岡崎乾二郎、中原浩大、柳幸典/BankART1929池田修セレクションより)ほか(五十音順)
《大地のコレクション展》N086
《清津倉庫美術館》N072元清津峡小学校
《大地のコレクション展》中谷ミチコ
《大地のコレクション展》藤堂
《プールの底に》joylabo N085
《大地の芸術祭と地域環境-越後妻有における地域資源の継承-》渡部行久 N082

松之山エリア

倉庫美術館から次の作品が展示されているキョロロまでは、車を利用して30分ほどの距離にある。今回は2022年にキョロロの森に新設された、《森の精》クリスチャン・ボルタンスキーを鑑賞したかった。

《森の精》クリスチャン・ボルタンスキーは昼の12時くらいに鑑賞することになったが、あいにくの曇り空で中途半端な明るさで作品のよさが半減していたように思われる。早朝の霧深いなか、夕日が差し込む時間などが良さそうな気がするが、再度チャレンジするかは微妙な感じである。

松之山エリアでは未踏であった、《エリクシール/不老不死の薬》ジャネット・ローレンス 《夢の家》マリーナ・アブラモビィッチを鑑賞した。こちらは駐車スペースが少なくて車を止めるのに難儀した。鑑賞時間は短いはずなので少し待てば駐車できるはず。
両作品ともに古民家を利用したインスタレーション、《エリクシール/不老不死の薬》は液体に浸かった野菜類がとき美しい色をみせる。《夢の家》は実際に宿泊できるが、鑑賞している際に管理の方が水関係が不調で修理している、古い物なので大変ですとおっしゃっており、古民家の維持管理も大変だなと当たり前のことを再認識した。これから行く作品の道中にある、《ブラックシンボル》《最後の教室》《家の記憶》を鑑賞した。
前回も鑑賞したが《最後の教室》《家の記憶》はリピートする甲斐のある作品だと思う。

《森の精》クリスチャン・ボルタンスキー Y111
《ZooMuSee》橋本典久+scope Y110
《ZooMuSee》橋本典久+scope Y110
《エリクシール/不老不死の薬》ジャネット・ローレンス Y035
《夢の家》マリーナ・アブラモビィッチ Y013
《ブラックシンボル》サンディアゴ・シアラ Y106
《最後の教室》クリスチャン・ボルタンスキー +ジャン・カルマン Y052
《影の劇場 愉快なゆうれい達》クリスチャン・ボルタンスキー Y101
《家の記憶》塩田千春

津南エリア

2022年、新規出品の《invisible Grove 〜不可視の森〜》早崎真奈美 を鑑賞するために、津南エリアの苗場酒造に戻ってきた。《家の記憶》から苗場酒造は車を利用して15分程度の距離である。苗場酒造は街中にあるが車を止める場所はそれなりにある。津南エリアの街中でお昼にしたかったが13時過ぎでも店が少なくて、開いてる店は待ち時間がけっこうありそうなので、こちらでの昼食は見送った。

早崎真奈美 《invisible Grove 〜不可視の森〜》は、作家が主に創っている切り絵作品を実物とその影を酒造の2階に展開した大規模な作品で、プログラムされた光によって変化する影のつくるフォルムが美しい。

《invisible Grove 〜不可視の森〜》早崎真奈美 M073
展示会場の「苗場酒造」

こちらも2022年に新しく開設された会場、旧津南小学校大赤沢分校を目指す。国道405号を走っていると、道の右手に、味処 大平があったのでお昼ご飯にする。店内は民藝品が多く置いてあり、民藝好きにはいい場所だと思う。お食事は和食メニューが主で「豆腐ステーキ定食」をいただいた。

おなかを満たして、旧津南小学校大赤沢分校を目指すが、そこにいたる国道405号はなかなかの酷道で雨も降ってきたため、20km程度の距離で30分くらいで着くが運転に気をつかいストレスはおおきかった。道が細くなり対向車とのすれ違いに苦労する場所もいくつかあった、もちろんそれほど対向車はこないが30分の道中で3台すれ違った。よい天気であれば山道のドライブが楽しめると思うが、悪天候のときにこちらに向かうことはあまりお勧めしない。
かたくりの宿が同じ方向にあり、妻有双六 M076があったようだが、立ち寄る気力が無くてスルーした。
さらに奥に行くと、小赤沢温泉集落があり、秋山郷保存民家 福原総本家旧宅秋山郷総合センター とねんぼなどもあるようだ。

旧津南小学校大赤沢分校も廃校を利用したアート施設になっている。廃校=アート施設という図式しかやりようが無いところに若干の虚しさを感じてくる。おもてなしねこのさくらちゃんに遊んでいただき、気力メーターがけっこう復活した。

今回の鑑賞自身はここで終わりなのだが、さきほどの小赤沢温泉集落方向へ向かっても、道は行き止まりになっており、軽井沢方面にも魚沼方面にも、移動することができないため、津南エリアに戻って塩沢石打ICから関越高速道路から外環道を使って関東に戻ってきた。うちまで大体4時間くらいの道のりだった。寄居PAも普通のPAになってしまったので、上里SAで晩ご飯にし、高速道路を粛々と走り帰宅した。

《フロギストン》山本浩二 M074
《Light Book 北越雪譜》松尾高弘 M081
《記憶のプール》松尾高弘 M080
旧津南小学校大赤沢分校・おもてなしねこ・さくら

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ギャラリー

《大地の芸術祭と地域環境-越後妻有における地域資源の継承-》渡部行久 N082
大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2022
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撮影機材

参考リンク

更新

  • 2024.07.08

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