HASSELBLAD HC Macro 4/120-II

HASSELBLAD HC Macro 4/120mm -IIをX2D(X1D、X1DII、907Xにも適用可能と考える)で使用した記録

目次

<ギャラリー>

<レンズの印象>
X2Dを導入してから初めて追加するHCレンズ。
HC120mm 1型を下取りに出してII型を入手した。価格には大きな差があるのでもう一品手持ちの品を処分した。
中古で入手したII型はシャッターユニットが交換されており、撮影カウント34回とほぼ未使用のシャッターユニットだった。
重量感や取り回しは1型と変わりなくずっしりと重い。
1型では使用できなかったxh-converter0.8が2型では使えるようになり、レンズ使用の範囲が広がった。
持ち出した初日は、確認が足りずに購入時のファームウェア18.8.7で使ってしまい、F3.5〜F6.8ではシャッタエラーが発生して難儀した。ハッセルブラッドジャパンに報告のメールを完成させてから、ファームウェアを確認していないことを思い出し、確認したら最新では無かったので、最新のHCレンズ用ファームウェア19.1.0に変更すると、どの絞り値でも何の問題も無く使用することができた。
1型では被写体によっては絞り開放時にEVF越しではパープルフリンジが見られたが、このII型では無くなっており、絞り開放時の性能の向上を実感できる。1型のパープルフリンジもPhocusを経由するとほぼ気にならなくなるので問題は無いと思うが、撮影時にファインダーのみえが良いと言うことは撮影時の気持ちの乗りが違うと思う。
1型の時はあまり感じなかったが、XH CONVERTER 0.8*を使用したときの100mm/F3.2でぼかした背景のボケがは美しく、2線は感じられずまろやかでとても良い印象だ。

本レンズは1型同様にテレコンバーター(CONVERTER H1.7X)に対応しているのがとてもありがたい。X H Lens Adapter*にH1,7Xを挟んで本レンズを取り付けると、最短撮影距離0.39mそのままで、6.3/202mmの望遠マクロになる。コンバータのページで紹介しているが、少しレンズは暗くなるが少ない画像劣化でより拡大した撮影ができる。
繰出し量を稼ぐ必要のあるマクロレンズなので、レンズ本体は大きく重量は重い。本レンズと4.5-5.6/35-90ズームはほぼ同じ重量である。
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HASSELBLAD HC Macro 120mm I/II レンズ構成図

最大繰り出し時のレンズ
無限遠・収納時のレンズ

<レンズの仕様>
HC Macro 4/120はHASSELBLAD Hシリーズカメラ用の焦点距離120mmのマクロレンズで、I型と改良されたII型が存在する。中判カメラHxDで使用する場合、センサーサイズ 40.2×53.7mmまでカバーし、そのとき焦点距離は約82.5mmになる。
X1D/X1DII(907X)では、X H Lens Adapter*かXH CONVERTER 0.8*を経由して本レンズを使用できる。
X H Lens Adapter*を使用した場合、焦点距離は約96mmになる。
XH CONVERTER 0.8*を使用した場合、焦点距離は約76mmになる(ファーム18.0.0以降のレンズが必要)。
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項目備考
焦点距離(mm)118.7
最大絞り4
最小絞り45
レンズ構成9群9枚
最短撮影距離(m)0.39
レンズ長(mm)166
レンズ最大径(mm)96
フィルター径(mm)67
重量(g)1410

<アクセサリー互換性>

  • Converter H 1.7x(x1.7 テレコンバーター)は使用できる。
  • Extension-Tube-H(H13/H26/H52)は使用できる。
  • HTS 1,5 TILT AND SHIFT ADAPTERは使用できない。
  • イメージサークルは中判フィルムサイズまでカバーする。

<AF対応について(HC120)>
HC Macro 120mmレンズは、旧ファームウェア、拡張ファームウェアを搭載したレンズのいずれでも、X1D/X1DII/X907でAF(オートフォーカス)は動作しない。

<FUJINONレンズについて(HC120)>
X1D/X1DII/907XとX H Lens Adapter*でFUJINONブランドのHC Macro 120mmを使用する場合はHASSELBLADブランドのレンズと違いなく使用できる。
しかし、雑感でも述べたようにXH CONVERTER 0.8*とHC Macro 120mmを使用するためには、拡張ファームウェア(ファームウェア19.1以降)を搭載したレンズが必要になる。
古いHASSELBLADレンズとFUJINONレンズに機能の差は無く、故障時の修理対応の可否をどう考えるかであり、マニュアルのマクロレンズとして使用するならば、より低価格で購入できるFUJINONブランドを選ぶことも悪くない選択だと考える。

<参考リンク>

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