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パナソニック製大口径標準レンズ LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4

Last updated on 2026-05-28

2007年発売のパナソニック製フォーサーズ(43)マウント大口径標準レンズ LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.(L-X025)をOM-D E-M1で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影カメラはOLYMPUS OM-D E-M1を使用した。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

PANASONIC LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4は、パナソニックがライカDブランドで発売した大口径標準レンズだ。レンズの使用してはF1.4の明るさを持ち、レンズ鏡筒の直径は60.8mm、長さは52mmです。定価は12万円となっている。

ライカDの「D」はデジタルを意味し、これはライカブランドとして初めて正式にデジタルカメラに対応したレンズである。製造はパナソニックが行っており、パナソニックの公式ページから引用すると「ライカカメラ社の品質基準に基づき、ライカカメラ社が認定した測定機器と品質保証システムによって生産されています」とのことだ。

レンズは電気駆動なのであまり意味はないが、プラスチックカバーに覆われた距離計メモリと絞り環、フォーカスリングを備えている。

一眼レフカメラでは絞り環は付け根にあることが多いが、このレンズはレンジファインダーカメラ用レンズを模しており、レンズ先端部分に絞り環がある。しかし、この絞り環は電気的な機構で動作しており、パナソニックのフォーサーズカメラボディまたはライカブランドのフォーサーズカメラボディでのみ使用でき、オリンパスのカメラボディでは機能しない。せっかくの絞り環がオリンパスボディで利用できないのはやや残念である。

明るい単焦点レンズであるDズミルックスには、レンズ側に手ブレ補正機構が搭載されていない。その理由は、一般的に言われることと同じで、焦点距離が25mmと広角側で手ブレの影響が少ないこと、レンズの絞り開放F値が明るいこと、レンズ側に手ブレ補正機構を搭載するとレンズ鏡筒が大きくなることなどだろう。
パナソニックはライカDレンズとして全4本のレンズをリリースしているが、このレンズを除く3本のズームレンズにはレンズ側に手ぶれ補正機構が搭載されている。

2.使用感

PANASONIC LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4と「OLYMPUS E-M1」(マイクロフォーサーズカメラ)の組み合わせで使用したところ、オートフォーカスの合焦速度と合焦精度に大きな問題は見られなかった。一方、マニュアルフォーカス時のフォーカスリングの動きは、オートフォーカスレンズ特有のトルクがなく、スムーズではあるが、古いマニュアルフォーカスレンズに慣れた撮影者にとっては「スカスカ」と感じるかもしれない。オートフォーカス中にフォーカスリングを操作することは可能なので大きな問題ではないが、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを完全に切り替える場合は、ボディ側で操作する必要がある。

写りは、センサーサイズのためか、球面ズミルックスM35mmのような周辺が暴れるようなことはなく、全体的に端正に写る現代的なレンズになっている。逆光時でも大きな破綻は感じなかった。

D ズミルックス 25mm は、マイクロフォーサーズボディのオリンパス E-M1 を購入した際に、標準レンズとして所有するレンズを検討した。その際、フォーサーズレンズの中古価格が下がり始めており、マウントアダプター MMF-2 と一緒に購入しても、マイクロフォーサーズ専用レンズとほぼ同等の価格だったため、購入した。

それなりの大きさのあるOLYMPUS E-M1に装着すると、まずまずのボディとカメラのバランスとなる。

フォーサーズシステムで35mm判換算50mmの単焦点レンズはこれしかないが、少し古い35mmフルサイズの50mm F1.4よりも大きなレンズで、フォーサーズシステムの理念の一つである、小型センサーを生かしたコンパクトなカメラシステムという思想からは外れている。

その反省を踏まえてか、マイクロフォーサーズ向けの「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.」は、体積が3割減少し、重量は半減している。その影響で、距離計目盛りと絞り環は省略されている。

3.まとめ

PANASONIC LEICA D SUMMILUX 25mm F1.4をまとめると、大きめのカメラボディにマッチするレンズで、フォーサーズカメラの「LEICA DIGILUX 3」とは特に相性が良い。

描写は、古いSUMMILUX M 35mmのように暴れることはなく、端正で現代的な写りをする。

発売から10年以上が経過し、パナソニックの部品保有期間も終了しており、公式修理はできないと考えられる。そのため、レンズモーターや絞り機構が故障した場合は修理がかなり困難になるだろう。

仕様・考察など

ライカのフォーサーズカメラシステムは、カメラボディは2006年11月に発売したDIGILUX 3の1台のみ。レンズは、ズームレンズ3本と、単焦点レンズのD SUMMILUX 25mm F1.4の1本だけで、合計4本となっている。

また、オリンパスのフォーサーズシステムのレンズラインアップは、ズームレンズが中心で、単焦点レンズは35mmと50mmのマクロレンズ2本、スナップ用の25mmパンケーキレンズ、8mm魚眼レンズ、300mm望遠レンズの5本のみで、やや寂しい印象だ。

このように、フォーサーズシステムは、単焦点レンズを充実させる前にシステムが終了してしまった。

ライカのフォーサーズシステムカメラは、パナソニックとの連携から生まれたプロダクトだ。しかし、ボディ1台で終わっていることからもわかるように、あだ花的な存在だった感は否めない。そもそもフォーサーズシステム自体が、あだ花的な立ち位置とみられるため、ライカが早々に見切ったのは正しい判断だっただろう。

ライカのフォーサーズシステムは、ボディもレンズも強気の価格設定でリリースされたが、レンズは2020年頃の底値から2024年にかけてやや回復している。一方、ボディは引き続き下落傾向が続いている。

レンズマウントを支えるカメラボディでは、パナソニックのフォーサーズカメラは2007年のDMC-L10が最後となり、その後継となるマイクロフォーサーズの初号機DMC-G1を2008年10月にリリースし、オリンパスに先んじてマイクロフォーサーズにシフトした。

一方、オリンパスはマイクロフォーサーズの初号機E-P1を2009年7月にリリースし、そのあと2010年10月にフォーサーズカメラのE-5をリリースした。プロおよびマニア向けのハイエンドモデルはフォーサーズと、それぞれにターゲットを絞ったが、熱心なフォーサーズユーザーを数年惑わせたものの、時代の流れには逆らえず、マイクロフォーサーズに移行していった。

そのマイクロフォーサーズカメラについても先行きは怪しい。オリンパスから切り離されたOMデジタルソリューションズは小資本のためか、新ボディや新センサーの開発費用がなく、既存のカメラを改良したモデルを細々とリリースしている。パナソニックもコンシューマー向けにはライカが提唱するLマウントにシフトしており、マイクロフォーサーズにリソースを割いている様子はない。

ライカは、マイクロフォーサーズ規格を採用することはなく、2014年11月に独自仕様の「ライカ T」を発売するまで、オートフォーカス搭載のレンズ交換式デジタルカメラについては音沙汰がなかった。これは、2006年に発売したM型デジタルカメラ「ライカ M8」シリーズがそれなりに売れたため、他のカメラシステムに注力する必要性がなかったためと思われる。

レンズ名D SUMMILUX 25
L-X025
DG SUMMILUX 25(I)
H-X025 
DG SUMMILUX 25(II)
H-XA025 
ルミックス G 25mm/ F1.7
H-H025
焦点距離(mm)25
最大絞り1.41.7
最小絞り1622
レンズ構成9群10枚7群9枚7群9枚7群8枚
絞り羽根枚数7777
最短撮影距離(m)0.380.30.30.25
レンズ長(mm)7554.554.552
レンズ最大径(mm)77.7636360.8
フィルター径(mm)62464646
重量(g)(レンズのみ)510200205125
マウントフォーサーズマイクロ・フォーサーズマイクロ・フォーサーズマイクロ・フォーサーズ
リリース年2007.3.242011.7.222019.10.172015.10.23
定価(円・税別)120,00070,000-75,000-37,000-

参考情報

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更新履歴

  • 2025.8.24
  • 2024.11.1

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