LEICA SUMMARON 2.8 / 35
LEICA Mマウント、SUMMARON 35mm F2.8をLeica Mデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
LEICA SUMMARON-M 35mm F2.8 写真例(Leica M8使用)
<レンズの印象>
ズマロン 35mm F2.8は初代ズミクロンと同じ鏡筒を持ちレンズ構成が異なる。ズミクロンよりは太めの描写をするとの記載を見かけるが違いを感じるほどは使わなかった。
好みの分かれるレンズストッパーだが、個人的には無限に戻したという実感を得られるギミックで、マニュアルレンズで適度なヘリコイドの重さがある個体であればストッパーが無くとも焦点距離がずれることはまれであり、ことさら便利とは思わないが不便と感じることは無かった。
古いレンズのためか、逆光時には派手なフレアが発生し、コントラストの低下が見られた。
ズミクロンより半段暗い微妙なポジションのレンズ、泊をつけるためかシリアルによってはブルーコートと記載のあるものもあるが効果は不明である。
M8が売られていた時代は本レンズを10万円程度で入手できた。2020年代は眼鏡無しだと20万円以上のプライスで見かけることもあり、とても高価になったと感じる。
有り余る財力を使う分には良いが、無理して買う場合はオールドレンズと言うことをしっかりと認識していないと後悔が大きいと思う。世界中にコレクターがいるため売る相手を間違えなければダメージは少ないが、国内業者を通すと前述のように売値はけっこうな値段だが下取り価格はその半分から1/3程度になってしまうはずである。とくにコートの劣化、バルサム切れが少しでも見られると、買値は足下を見られる。


<レンズの仕様>
一番下の参照リンクのページによると1958年から1968年の10年間に5.24万本作られている。
ズマロンの名は28mmと35mmだけで採用数の少ない名称である。
鏡筒がSUMMICONと同一なので、フードは同じ型番の品が使える。ストッパーがあるためフードの逆付けができないのはSUMMICRONと同様である。
Mマウント版とLマウント版、メガネ付きはM3向けでMマウント版しかない。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 35 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 4群6枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 眼鏡付きは0.65m |
レンズ長(mm) | 29 | |
レンズ最大径(mm) | 51 | 突起を除く |
フィルター径(mm) | 39 | |
重量(g) | 210 |
<参考文献・リンク>