LEICA MACRO ELMAR R 100mm(ROM)

ライカR用マクロレンズ、マクロ・エルマー R 100mm F4のレビューと写真作例

目次

LEICA M typ240

<レビュー>
MACRO ELMAR 100mmはマクロレンズで標準状態では鏡筒に1:4まで目盛りが刻まれており、ヘリコイドはそれを超えて繰り出せるので1:3程度までは寄れる。1:4以降は表記がないので性能的な保証はないのかもしれない。
接写リングを使う場合は緑の倍率表示で1:1.75まで目盛りが刻まれており、前述のようにそこからさらに繰り出せるため、1:1に近いところまでよれる。
ライカの接写リングにはMACRO ELMARIT 60mmの専用、MACRO ELMAR 100mmの専用、3カム汎用、ROM端子付き汎用などがある。
このレンズは1/2/3カムでリリースされており、Rカム / ROM付き製造されておらず、ROM付きは1/2/3カムからの改造品となる。所有レンズは3カムをROM付きに改造されたものだ。

ライカの100mmマクロレンズは、有名なAPO MACRO ELMARIT(AME) 100mmとこのMACRO ELMAR 100mmの2つがある。そのうちのどちらかを選ぶかを考えたとき、通常はAMEを選択する人が多いだろう。しかし、このMACRO ELMARにはコンパクトで空量が軽いという利点がある。AMEは760g、ME100は540gと3割程度軽い。そして、MACRO ELMAR 100mmは使用可能なレンズが少ないことに定評のあるテレコンバーター、APO EXTENDER x1.4を使うことができるのだ。
この1.4倍テレコンバーターを使用すると、明るさはF3.5へ半段暗くなるが、焦点距離は140mmとなる。テレコンバーターを使う場合、レンズの持っている最短撮影距離は変わらないため、より被写体をクローズアップした写真を撮ることができる。
色補正はAPOが付いていないレンズなので、被写体周辺部に偽色が見えることがある。レンズの曇りの影響もあるかもしれないが、逆光耐性もそれほどよくなく、太陽がはいるとコントラストが低下した写真になる。

MACRO ELMAR 100は以前3CAM版を購入し少し使って売ってしまったが、2023年に3CAM改造のROM版を見つけたので再度購入した。
本レンズは中古市場ではあまり使い込まれた個体を見ることは無く、美品状態の品をよくみかける。値段も3CAM以前ならば5万円程度からみかけるため入手しやすいレンズだ。

LEICA M typ240の作例は、APO EXTENDER x1.4を使って撮影した写真も載せてある。
HASSELBLAD X2Dで使用(FUJIFILM GFXシリーズも同様)すると、本レンズのイメージサークルが大きいことが確認できる。X2Dの写真作例を見ていただくとわかるが、空のはいった写真においても周辺減光や像の乱れはほとんど感じられない。APO EXTENDERはAPO TELYT 280mmとともに売却してしまいすでに手元にないため、X2Dとの組み合わせでテストできないのが残念だ。

接写リング:3CAM汎用・14256
接写リング:ROM端子付き・14299

<仕様>

項目AMEMacro Elmar
焦点距離(mm)100
最大絞り2.84
最小絞り2222
絞り羽根78
レンズ構成6群8枚3群4枚
最短撮影距離(m)0.450.6(鏡筒目盛り
レンズ長(mm)104.5120
レンズ最大径(mm)7367.5
フィルター径(mm)55
重量(g)760540
リリース年1986年1968年
製造本数20,00016,254

<参考文献・参考リンク>

<更新履歴>

  • 2024.2.9:改稿
  • 2023.03.25:初稿

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