MOBILE ART IN TOKYO

2008年に東京・国立代々木競技場 オリンピックプラザにて開催された、シャネル主催のアートイベント「モバイルアート in 東京」の建築外観写真と感想を掲載。
目次
はじめに
このイベントは2年間にわたり世界主要都市を巡回する、シャネルによるアートプロジェクトの東京開催だ。
建築家ザハ・ハディドがデザインした流線型のモバイルパビリオンに20名?(21名との記述あり)の現代アーティストによる作品が展示される。
ギャラリー
会場内は撮影禁止だったため、外観写真のみ。
会場の俯瞰写真は参考情報のザハ・ハディド建築事務所のページで見ることができる。
感想
2025年に撮影した写真やいただいたフリーペーパーを見返すと、ザハ・ハディドによる未完成に終わった国立競技場のような有機的建物を代々木体育館横の空き地に建て、内部にソフィ・カルなど著名なアーティストが作品を提供した贅沢なイベントだった。
このイベント入場方法に問題があり、2008年のネット予約が未成熟な時代に入場料無料で全日、全時間ネット予約であった。
6月に入り、そろそろ予約していくかなと思っていたら、予約枠は終了日まですべて埋まっていた。
これは予約サイトは誰でもいくつでも枠を抑えることができたため、転売屋と思われる人々によって予約枠はすぐに埋め尽くされてしまい、ヤフオクに枠の転売があふれていた。
このように予約入場制は機能しなかったため会場入口に列を作って、1回20名の枠に空きがあれば鑑賞できるという原始的なスタイルに戻った。鑑賞した6月10日は入場のために1時間ほど待って鑑賞した。
入場制限が1回20名なのは、MP3プレイヤーを装着して会場を周回するための措置だ。
本件については、東京アートビートの2008年振り返り記事、英語版の振り返り記事に同様の言及がある。
入場については2025年の大阪万博でもあまり変わらないようなので、技術的な進歩も人の進歩もあまりしていないようだ。
イベント概要
MOBILE ART IN TOKYO -CHANEL CONTEMPORARY ART CONTAINER by ZAHA HADID
2008年5月31日〜7月4日
会場:東京・国立代々木競技場 オリンピックプラザ
会場建築:ザハ・ハディド(ZAHA HADID)
料金:入場無料(予約制)
出演アーティスト:
- ダニエル・ビュレン(Daniel Buren)・フランス
- ファブリス・イベール(Fabrice Hyber)・フランス
- ピエール・エ・ジル(Pierre et Gilles)・フランス
- ソフィ・カル(Sophie Calle)・フランス
- ブルー・ノージズ(Blue Noses)・ロシア
- ロリス・チェッキーニ(Loris Cecchini)・イタリア
- シルヴィ・フルーリ(Sylvie Fleury)・スイス
- ヴィム・デルヴォワイエ(Wim Delvoye)・ベルギー
- Y.Z.カミ(Y.Z. KAMI)・イラン
- デヴィッド・レヴィンソール(David Levinthal)・アメリカ
- スティーブン・ショア(Stephen Shore)・アメリカ
- イ・ブル(Lee Bul)・韓国
- マイケル・リン(Michael Lin)・台湾
- スボード・グプタ(Subodh Gupta)・インド
- 陽福東(Yang Fudong)・中国
- 荒木経惟・日本
- 田尾創樹・日本
- 束芋(たばいも)・日本
- オノ・ヨーコ・日本
20名か21名との記述を見かけるが、19名しかリストアップできていない。
参考情報
- ZAHA HADID 建築事務所
- The Year in Art 2008 — Part One・Tokyo Art beat
撮影
- Leica M8 + CONTAX G BIOGON 21mm M-mount-Modify
更新履歴
- 2025.5.18
- 2022.5.11
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