Voigtlander NOKTON VM 40mm F1.4
大口径・40mm準標準レンズ
フォクトレンダー・ノクトン40mm F1.4のレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はRollei 35RFとKONICA SINBI200 / KODAK PKR-64 / KODAK ULTRA COLOR100
- 写真作例の撮影はEPSON R-D1
レビュー
1.概要
ノクトン40mm F1.4は、2004年にコシナ・フォクトレンダーからリリースされた、VMマウントの準標準レンズ。
レンズ構成は6群7枚、最短撮影距離は0.7m、ライカM型レンジファインダーカメラの距離計連動範囲は最短撮影距離と同じ0.7mとなっている。
コシナ・フォクトレンダーでは最初期のVMレンズである。レンズの表面コートにマルチコートの「MC」とシングルコートの「SC」の2つが同時に発売された。「SC」は限定版だったが、2005年に追加生産されており、中古市場でもそれなりに見かける。
2017年11月にNOKTON 40mm F1.2が追加されている。しかし、F1.4版は生産終了のアナウンスはされておらず、2024年現在も新品が入手できる息の長いレンズだ。
レンズ構成はガウス型で、後群の先頭に1枚レンズが入っている事が特徴だ。
2.使用感
焦点距離が40mmと、標準レンズよりもちょっと広く、焦点距離35mmより狭いという微妙なポジションのレンズだ。この焦点距離はコンパクトカメラなどレンズ交換ができないカメラで採用例が、レンズ交換式カメラではあまり見かけない。
ちょうど、フィルムカメラとデジタルカメラの境目にリリースされたレンズでフィルムとデジタルの両方で使用した。
写真のアーカイブから撮影結果を見ると、リバーサルフィルムもネガフィルムも使用しており、当時気に入って使っていたことがわかる。写真作例にあげたのは、コニカとコダックだが富士フイルムのフィルムでも使用している。
ボケ見は素直で、フィルムとの相性は良いレンズだと感じる。「SC」と「MC」の両レンズを使ったが、両者に顕著な差を感じることはなかった。
3.比較
2017年に同レンズ名で開放F値が1.2のレンズになった、ノクトン40mm F1.2がリリースされたが、非球面レンズを採用した現代的なレンズ構成になっており、本レンズとのつながりはほとんど感じられない。
元々はこのノクトン銘、オリジナルのフォクトレンダー・プロミネント用の50mm F1.5からきているのは良く知られているが、コシナは開放F値の小さな大口径レンズにこの名称を汎用的にもちいている。
仕様
項目 | NOKTON F1.4 | NOKTON F1.2 |
焦点距離(mm) | 40 | 40 |
最大絞り | 1.4 | 1.2 |
最小絞り | 16 | 22 |
絞り羽根 | 10 | ← |
レンズ構成 | 6群7枚 | 6群8枚 |
非球面レンズ | 非採用 | 採用 |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 0.5 |
レンズ長(mm) | 29.7 | 43.3 |
レンズ最大径(mm) | 55 | 60.8 |
フィルター径(mm) | 43 | 52 |
フード | LH-5 | LH-8 |
重量(g) | 175 | 315 |
マウント | VM | VM |
リリース年 | 2004.4.10 | 2017.11.22 |
価格(定価・税別) | SC / MC 50,000- | 120,000 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.04.16
- 2023.10.10