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サムスンAPS-Cセンサー PENTAX K20D

Last updated on 2025-11-26

一眼レフカメラ・PENTAX K20Dをさまざまなレンズで使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影レンズは以下のレンズを使用した。

レビュー

Before imageAfter image

1.概要

PENTAX K20Dは2008年にペンタックス株式会社名義で発売された最後の一眼レフカメラ。

K20Dはミドルレンジの一眼レフカメラで各社のAPS-Cサイズセンサーを積んだ普及価格帯のカメラと競合するデジタル一眼レフカメラだ。

カメラの心臓部である画像センサーに、サムスンテックウィン、サムスン電子、ペンタックスの3社で共同開発した1460万画素APS-CサイズCMOSセンサー(以下、サムスン製センサーと呼ぶ)を積んでおり、センサー駆動による手振れ補正機構・Shake Reduction(SR)を搭載し、ライブビューが使用可能だ。

APS-Cサイズセンサーなので、装着したレンズの焦点距離は35mm判換算で1.5倍した値となる。

バッテリーはD-LI50で、KONICA MINOLTA NP-400、SIGMA BP-21、BP-22と互換性がある。

連射速度は3コマ/秒だが、フォーカス、絞り固定で21コマ/秒で撮影できる。これはライブビューの画像を記録しているだけだ。

M42マウントレンズを使う場合は、PENTAX純正の場合はマウントアダプターK、定価4200円を使う。

2.使用感

PENTAX K20Dの動作はパワーオンから、撮影に入るまでのタイムラグも少なく、電源の回転式スライドスイッチを右に回すと電源が入り、オートフォーカスレンズであれば、そのまま撮影に移ることができる。さらに右に回すとライブビューモードになるが、さすがに画像処理が洗練されていないようで、もっさりとしたライブビューとなっている。

撮影画像は比較的コッテリとしており、ペンタックスの絵作りだけだなくセンサーそのものの癖を感じる。とくにDNGとJPG(標準)を同時記録すると両者の画像の明るさの違いに少々戸惑う。DNGは暗めに記録されており、JPGは明るさ1を持ち上げた状態で記録されている。もちろん、DNGの露出を増やせばJPGと同等の画像を作ることはできる。

中級機なのでカメラ右肩に情報ディスプレイを備え、メモリーカードの蓋は回転式のロックが装備されており、縦位置グリップが供給されている。

一眼レフカメラの肝であるファインダーは、ガラスペンタプリズムファインダーで中堅カメラとしてはコストのかかった造りになっている。それでも、同時期に使用していたのがMINOLTAの血をひくSONY α900だったのでこちらは35mmフルフレームセンサーということもあり、広くクリアーでそれよりも見え味は劣るファインダーだった。

マニュアルフォーカスレンズの場合、手ぶれ補正をオンにしていると焦点距離の入力を求められるため、使用しているレンズが変わらなくても、毎回OKボタンを押す必要があるのは少々煩わしい。また、補正距離は1焦点距離のみなので、焦点距離をカメラに伝えることの出来ない電子接点のないマニュアルフォーカスレンズはもっともよく使用する焦点距離か手ぶれ補正の恩恵が大きい、望遠端の焦点距離を入力するなど、撮影者側の工夫が必要だ。

手ぶれ補正が不要な状況であれば、手ぶれ補正をオフにしておくほうがスムーズに撮影できる。

このカメラは二度購入しており、最初に購入したチタンカラーのK20DはM42レンズを活用するために購入したのだがタイミングが悪く、K20D購入の少し後に発売された35mm判フルサイズセンサーを搭載したSONY α900を購入したため、M42マウントレンズもフルサイズセンサーで使用するほうが理にかなっていたので、K20Dは少しの期間使用して売ってしまった。

二度めは、通常のブラックモデルをフリマサイトで格安だったので購入した。M42レンズもKAレンズなどマニュアルフォーカスのレンズは、マウントアダプターを使用すると、ミラーレスカメラでも使用できるため、純粋にK20Dの実力を再確認したかったので購入した。購入して使っていると、価格以上の価値はあり、小気味よいシャッターで撮影していて楽しいカメラだ。

M42レンズを使うためのマウントアダプターKは、2025年1月現在、公式サイトでは品切れ中。他社からの互換品は売られている。このアダプターは比較的ルーズなアダプターなので、レンズ装着時は多少がたついたりするが、これは純正でも同じだ。

3.まとめ

結論としてPENTAX K20Dをまとめると、ミドルレンジの一眼レフカメラとしてまとまった、欠点の少ないカメラ。ボディ内手ぶれ補正機構を装備しており、古いレンズにおいても手ブレの心配が少ない点も良い。

バッテリーも汎用性の高い型番を採用しており、長く使えるカメラだ。

仕様・考察など

・サムスン製センサー

PENTAX側の画像処理が熟れていないためかもしれないが、撮影画像のノイズは同時代のカメラの中でもノイズが多く、低ISOで撮影しても光量によってノイズが浮いてくる。
600万画素の時代からすでにAPS-Cサイズ以上のセンサーはソニーとキヤノンの独壇場となっており、新たなメーカーのセンサーの描写に期待したが、当時のソニーとキヤノンとそれほど差のある画質とは感じられなかった。
開発を継続していれば、花開く可能性があったかは分からないが、同連合による大型センサーはこれ以降、新たに開発されていない。

・ペンタックスレンズ

M42レンズから発展した、PENTAXカメラ向けレンズは、マニュアルフォーカスのバヨネットマウントのKAマウント、オートフォーカスのKAF、KAF2、KAF3、KAF4の4種類がある。

K20Dは最新のKAF4の電磁絞りの動作を除くKAF3までのレンズに対応している。K20Dより少し古いK100Dは注意が必要でKAF3レンズを装着するとAFが動作しない。K100Dのマイナーチェンジ版であるK100D SuperからKAF3レンズに対応しており、中古カメラを買う場合は注意が必要だ。

・2020年代のPENTAX

PENTAXの歴史は、1919年の「旭光学工業合資会社」からはじまり、1938年に旭光学工業株式会社、2002年10月にペンタックス株式会社へ社名を変更、2008年3月31日にガラス大手のHOYA株式会社に吸収され、PENTAXイメージング・システム事業部となる。その後、カメラ事業のみ2011年7月29日にリコー株式会社に譲渡され、リコーイメージング株式会社となっている。

会社組織は安定しているようだが、ミラーレスカメラはマイクロセンサーのQシリーズのみですでに製品が終了している。中判センサーカメラも645Z以降リリースがなく、35mmフルサイズセンサーカメラのK-1、K-1 mark-II以降についてアナウンスがない。
現状はAPS-Cサイズセンサー専業のようになっている。

PENTAXブランドは、モノクロ専用機、ハーフサイズフィルムカメラなど、カメラ業界のニッチで生き残る道を模索しているが外からはじり貧に見える。もう一つのブランドRICOHPENTAXの相乗効果も乏しいため、リコーイメージング株式会社のカメラ事業がどうなっていくのか不安がある。
過去の資産は充実しているので、未来につながる製品を期待したい。

項目K100DK10DK20DK-7
画素数610万画素1020万画素1460万画素1460万画素
センサータイプCCDCCDCMOSCMOS
センサーサイズAPS-CAPS-CAPS-CAPS-C
ライブビュー××
ファインダーペンタミラーファインダーペンタプリズムファインダーペンタプリズムファインダーペンタプリズムファインダー
視野率95%95%95%100%
手ぶれ補正撮像素子シフト方式撮像素子シフト方式撮像素子シフト方式撮像素子シフト方式
最大コマ速2.8コマ/秒3コマ/秒3コマ/秒
21コマ/秒 *
5.2コマ/秒
マウントKAF2
(パワーズーム不可)
KAF
KA
KAF3
KAF2
(パワーズーム?)
KAF
KA
KAF3
KAF2
(パワーズーム対応)
KAF
KA
KAF3
KAF2(パワーズーム対応)
KAF
KA
背面液晶サイズ2.52.52.72.7
背面液晶解像度21万ドット21万ドット23万ドット23万ドット
バッテリーCR-V3リチウム電池2本
単3形電池4本
(リチウム電池、ニッケル水素充電池、アルカリ電池)
D-LI50D-LI50D-LI90
メディアSD
SDHC
SD
SDHC
SD
SDHC

SDXC
SD
SDHC

SDXC
サイズ(mm)
幅 x 高さ x 奥行
129.5 × 92.5 ×70141.5 × 101 × 70141.5 × 101 × 70130.5 × 96.5 × 72.5
重量(g)
*:本体のみ
**:バッテリー+メディア
560 *
635 **
710
790
715
800
670
750
リリース年2006.72006.11.302008.32008.7
会社PENTAX株式会社PENTAX株式会社PENTAX株式会社HOYA
カラーブラックブラック
グランプリパッケージ
ブラック
チタン
ブラック
シルバー

オプション

参考情報

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更新履歴

  • 2025.8.17
  • 2025.1.7

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