PENTAX Q 04 TOY LENS WIDE
ペンタックス Q用お手軽・広角レンズ
04トイ レンズ ワイドのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はペンタックス Q7とQ10
レビュー
ペンタックスQ用 04トイ レンズ ワイドは、焦点距離が6.3mmで35mm版換算の焦点距離にすると、Q、Q10は35mm、Q7、Q-S1は33mmの広角レンズとなる。
Q7、Q-S1はセンサーサイズから計算した35mm版換算の値と異なるが、このレンズはQ時代にリリースされたレンズでイメージサークルが1/1.7センサーをカバーできないため、使用可能な範囲までカメラ側でトリミングをしている。Q10で生成されるRaw画像は解像度4000×3000で1200万画素だが、Q7で生成されるRaw画像は解像度3629×2722と約10%小さくトリミングされている。しかし、Q7のJPG画像は解像度4000×3000で保存されているためカメラ内の画像処理で解像度を補完していることが確認できる。
ユニークレンズは貧弱なレンズラインナップを補うためにリリースされたレンズで、安さを追求した造りとなっている。このレンズも例に漏れず、マウントはプラスチック、絞りは固定F7.1、メカシャッター無しと簡素な造りだが、レンズ構成は3群4枚なのでトリプレットの発展系でテッサーの構成をしていると思われる。
このレンズの問題は、他の3本のユニークレンズ同様にフォーカス位置がNearとFarとなっており、Farが無限ではなくオーバーインフなところだ。
風景撮影だから、Farでいいだろうと撮ると、Far位置で撮影するとピンボケ写真ができあがる。
F7.1とパンフォーカスと言うほど絞られてはおあらず、狙った被写体にピントをあわせなければならない、レンズコンセプトはゆるいのに、厳密なピント合わせを要求される若干矛盾をかかえたレンズだ。
ピントをきちんとあわせると、それなりに切れのある描写をする。
このレンズもJPG時にカメラ内部で処理するようなことはなく、RawもJPGも補正無しの画像が記録される。
ペンタックスQシリーズは、カメラ側にメカシャッターが無いため、このレンズを含めたユニークレンズシリーズはセンサーのシャッターを使用して撮影する。
仕様・比較
項目 | 03 | 04 | 05 | 07 |
焦点距離(mm) | 3.2 | 6.3 | 18 | 11.5 |
Q10・35mm版換算焦点距離 | 18 | 35 | 99 | 63 |
Q7・35mm版換算焦点距離 | 16.5(15) *2 | 33(29) *2 | 94(83) *2 | 53(53) |
絞り | 5.6 | 7.1 | 8 | 9 |
絞り羽根 | – | – | – | – |
レンズ構成 | 5群6枚 | 3群4枚 | 3群3枚 | 1群1枚 |
最短撮影距離(m) | 0.09 | 0.07 | 0.27 | 0.3 |
レンズ長(mm) | 30.5 | 25 | 19.5 | 6.9 |
レンズ最大径(mm) | 40.6 | 40.6 | 40.6 | 40.8 |
フィルター径(mm) | – | – | – | – |
重量(g) | 29 | 21 | 18 | 8 |
リリース年 | 2011年8月31日 | ← | ← | 2013年7月 |
参考価格 | 6,560- | 4,620- | 4,490- | 2,220- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.07.25