PENTAX Q 05 TOY LENS TELEPHOTO

ペンタックス Q用 05トイ レンズ テレフォトのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はペンタックス Q7

レビュー

ペンタックスQ用 05トイ レンズ テレフォトは、焦点距離が18mmで、35mm版換算の焦点距離にすると、Q、Q10は99mm、Q7、Q-S1は94mmの中望遠レンズとなる。

Q7、Q-S1はセンサーサイズから計算した35mm版換算の値と異なるが、このレンズはQ時代にリリースされたレンズでイメージサークルが1/1.7センサーをカバーできないため、使用可能な範囲までカメラ側でトリミングをしている。Q10で生成されるRaw画像は解像度4000×3000で1200万画素だが、Q7で生成されるRaw画像は解像度3629×2722と約10%小さくトリミングされている。しかし、Q7のJPG画像は解像度4000×3000で保存されているためカメラ内の画像処理で解像度を補完していることが確認できる。

ユニークレンズは貧弱なレンズラインナップを補うためにリリースされたレンズで、安さを追求した造りとなっている。このレンズも例に漏れず、マウントはプラスチック、絞りは固定F8、メカシャッター無しと簡素な造りだが、レンズ構成は3群3枚なのでトリプレットの構成をしていると思われる。

このレンズの問題は、他の3本のユニークレンズ同様にフォーカス位置がNearとFarとなっており、Farが無限ではなくオーバーインフなところだ。
これはトイ ワイドと共通する問題点だが、トイ テレフォトは中望遠レンズなので、それなりにピントを厳密にあわせなければぼんやりした写真になる。絞り値がF8と暗いため光量がなくなってくるとブレやすくなるので注意が必要だ。また、光量の無い場面では、ISOオートにしているとカメラ側のISO感度が上がりざらざらした画面になる。
明るい場面でピントをきちんとあわせると、それなりに切れのある描写をする。
このレンズもJPG時にカメラ内部で処理するようなことはなく、RawもJPGも補正無しの画像が記録される。

ペンタックスQシリーズは、カメラ側にメカシャッターが無いため、このレンズを含めたユニークレンズシリーズはセンサーのシャッターを使用して撮影する。

2024年に購入したのだがレンズを探している際に中古価格が高騰しており驚いた。終売のころは5000円を切っていたものが店によっては2万円を超えている。購入した店では全4種のトイレンズがすべて在庫してあったが、先述のように4倍ではないが、いずれもプレミアがついた価格であった。

仕様

項目03040507
焦点距離(mm)3.26.31811.5
Q10・35mm版換算焦点距離18359963
Q7・35mm版換算焦点距離16.5(15) *233(29) *294(83) *253(53)
絞り5.67.189
絞り羽根
レンズ構成5群6枚3群4枚3群3枚1群1枚
最短撮影距離(m)0.090.070.270.3
レンズ長(mm)30.52519.56.9
レンズ最大径(mm)40.640.640.640.8
フィルター径(mm)
重量(g)2921188
リリース年2011年8月31日2013年7月
参考価格6,560-4,620-4,490-2,220-
*2:()外は公式値、()内はセンサー換算係数4.6をかけた値

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.06.28

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