PENTAX Q 02 STANDARD ZOOM
ペンタックス Q用 標準3倍ズームレンズ
02 スタンダードズームのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はペンタックス Q10
レビュー
ペンタックスQ用 02標準ズームレンズは、 焦点距離5~15mmで、35mm版換算の焦点距離にすると、Q、Q10は28〜80mm、Q7、Q-S1は23〜69mmの広角ズームレンズとなる。
ペンタックスQシリーズは、カメラ側にメカシャッターが無いため、このレンズを含めたAFに対応した4本のレンズは、小さなレンズ筐体にレンズシャッターを装備している。
Q10で使った場合は、少し古めの広角側28mmから望遠側80mmのごく普通のズームレンズとなる。Q7では少し広角よりの23mm開始となり、現代の標準ズームレンズの焦点距離に近くなる。
開放F値は広角5mm側はF2.8と一般的だが、望遠側15mmがF4.5 と暗くなるため、ブレやすくISO感度が上がりがちなことがあるため注意が必要だ。使用時は広角端の5mmでレンズ全長が最も長くなり、望遠端の15mmが最も短い、収納時は15mmにすることになるため、広角側をよく使うユーザーには少々面倒な仕様と思われる。06 TELEPHOTO ZOOMのように、インターナルフォーカスではないのが少々残念である。
最短撮影距離は、全域0.3mなので望遠側15mm、35mm版換算70mm、80mmはそれなりに寄れる印象であるが、実焦点距離5〜15mmなので最短撮影距離縮めることは可能だと思われるが、レンズ先端から250mm程度のワーキングディスタンスがとれるため一般的な撮影では十分な近接撮影性能だろう。
レンズを使用した結果をみると、どのレンズにも言えるが、等倍はコンパクトデジタル特有のざらざらが気になることがあるが、1/2程度に縮小すると問題の無い描写に見える。
画像の歪みだが、Rawはそれなりに歪むためRawから現像する場合は色調の調整と歪み補正をしたくなる。JPGは自動で補正される。
逆光については太陽が正面に来るような条件であまり使っていないが、それほどひどいゴーストを経験したことはない。他のレンズの逆光耐性を見るとこのレンズも怪しそうなのでそのうちテストをしようと思う。
Q10よりもセンサーサイズがわずかに大きいQ7で使用した場合でも四隅の減光などはないが、フードが旧型番(PH-SBA40.5mm)の場合ケラレが発生するようで、新しい型番のフード(PH-RBB40.5)が提供されている。
レンズには以下オプションがある。
レンズの価格は定価2.5万円と、シャッター機構を備えたレンズとしては十分安いが、2024年現在の中古価格は1万円を切っている。しかし、レンズは安いがボディの価格は高止まりしているため新規ユーザーになることを考えると悩ましい。
仕様・比較
項目 | 01 | 02 | 06 | 08 |
焦点距離(mm) | 8.5 | 5〜15 | 15〜45 | 3.8~5.9 |
Q10・35mm版換算焦点距離 | 47 | 27.5〜82.5 | 82.5〜247.5 | 21〜33 |
Q7・35mm版換算焦点距離 | 39 | 23〜69 | 69〜207 | 17〜27 |
最大絞り | 1.9 | 2.8〜4.5 | 2.8 | 3.7〜4 |
絞り羽根 | 5 | ← | ← | ← |
レンズ構成 | 5群8枚 | 7群8枚 | 10群14枚 | 8群10枚 |
最短撮影距離(m) | 0.2 | 0.3 *1 | 1.0 *1 | 0.25 *1 |
レンズ長(mm) | 23 | 48 | 56 | 38 |
レンズ最大径(mm) | 45.5 | 48.5 | 50 | 54 |
フィルター径(mm) | 40.5 | ← | ← | 49 |
重量(g) | 37 | 96 | 90 | 75 |
リリース年 | 2011年8月31日 | 2011年9月15日 | 2012.11月 | 2013年12月 |
参考価格 | 17,000- | 25,000- | 14,000- | 40,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.07.29
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