ZEISS PLANAR ZM T* 50mm F2
Mマウントに進出したツァイス
Carl Zeiss Planar ZM 50mmのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
写真作例の撮影はHEXAR RF +KODAK EKTACHROME 64(EPR)
レビュー
1.概要
プラナー 50mm F2 ZMは、2005年1月15日に発売された、コシナが製造したカール・ツァイス・ブランドの標準レンズ。
主な仕様は、4群6枚のガウス構成、絞り羽根8枚、最短撮影距離は0.7m。
フードは専用のバヨネットフード「レンズシェード 35/50mm」 ¥7,500(税別)JAN 4530076 855359が用意されており、同じ時期に発売された、BIOGON 35mm F2と共通となっている。
2.使用感
ZEISSブランドが正式にライカMマウントに進出した記念碑的レンズ。過去L39スクリューマウントが存在しているし、製造はコシナが請け負っているが、ZEISSが公式にブランド使用許諾を与えて販売されるレンズが、Mマウントになってリリースされたのは少し驚いた。
リリース当時は最新の50mmレンズで、コシナ・フォクトレンダーのノクトン50mmF1.5と比べて、明るさは半段落ちるが、リバーサルフィルムで撮影した写真の鋭い描写に驚いた。ライトボックス越しにみるリバーサルフィルムは本当に味があると思う。
非ライカからはじめたMマウント50mm単焦点レンズはたくさん使用したが、その中でコストパフォーマンスを含めるとベストに近いレンズで、所有した標準レンズのなかでは比較的長い期間にわたり活躍してくれた。
レンズ構成はスタンダードなダブルガウス型で特筆すべきものはない。コーティングの進化、製造精度の向上で性能を上げてきたように感じられる。大きさもごく一般的な50mmと同程度で携帯性を含めまったく問題は無い。
3.付加情報
これはセンサーサイズのため仕方が無いが、EPSON R-D1で50mmの焦点距離のレンズを使用すると75mm相当となり狭く感じる。LEICA M8.2は1.3倍で65mmなので狭さが緩和されて使い易くなる。
Planar 50mm ZMとC Sonnar 50mm ZMのレンズ構成図を並べると違いがよくわかりる。ゾナーは後玉が奥まっており、レンズ鏡筒をコンパクトにできて、レンジファインダー向きのレンズ構成ということがわかる。
仕様
項目 | Planar | C Sonnar |
焦点距離(mm) | 50 | 50 |
最大絞り | 2 | 1.5 |
最小絞り | 22 | 16 |
絞り羽根 | 10 | 10 |
レンズ構成 | 4群6枚 | 4群6枚 |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 0.9 |
レンズ長(mm) | 68 | 38.2 |
レンズ最大径(mm) | 52 | 55.6 |
フィルター径(mm) | 43 | 46 |
重量(g) | 230 | 250 |
リリース年 | 2005.1.15 | 2006.8.4 |
定価 | ¥75,000 | ¥105,000 |
ZMレンズリスト
- Distagon T✻ 15mm ƒ/2.8 (Made in Germany)
- Distagon T✻ 18mm ƒ/4
- Distagon T✻ 21mm ƒ/2.8
- C Biogon T✻ 21mm ƒ/4.5
- Biogon T✻ 25mm ƒ/2.8
- Biogon T✻ 28mm ƒ/2.8
- Distagon T✻ 35mm ƒ/1.4
- Biogon T✻ 35mm ƒ/2
- C Biogon T✻ 35mm ƒ/2.8
- C Sonnar T✻ 50mm ƒ/1.5
- Planar T✻ 50mm ƒ/2
- Tele-Tessar T✻ 85mm ƒ/4
- Sonnar T✻ 85mm ƒ/2 (Made in Germany)
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2025.1.29
- 2024.04.18:記載修正
- 2023.11.01:最初の投稿
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