SIGMA 16mm F1.4 DC DN
シグマ 16mm F1.4 DC DNをライカCLで使用したレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影は LEICA CL typ7323
レビュー
シグマ 16mm F1.4 DC DNはAPS-Cサイズセンサー・ミラーレスカメラ向けレンズ。
シグマのレンズはスペックを羅列したのみで、わかりやすいようなわかりづらい表記で、マイナーチェンジや似たスペックのレンズが発売されると間違えやすい。
このレンズの表記は、SIGMA 16mm F1.4 DC DN | Contemporaryが正式名称で、シグマ製、焦点距離16mm、開放F値1.4、DC=APS-C、DN=ミラーレス向けショートフランジバック、Contemporary=お安いラインのレンズとなる。
お手軽な広角単焦点レンズでAPS-C向けレンズなので35mm換算した場合は、24mm程度の焦点距離となる。シグマのAPS-Cセンサー向け単焦点レンズは16mm/23mm/30mm/56mmの4種類がリリースされており、16mmは最広角となる。
携帯電話でも広角24mmは標準装備しているため、それほど広角に感じないが、歪み無く4隅まできっちりと描写し、AF速度も35mm Summilux-TLよりキビキビ動いている印象である。
レンズが16枚も入っているにもかかわらず400g程度の重量と軽く、最短撮影距離も25cmと寄れるためテーブルフォトなどにも使える。サブカメラとして持って行くにはちょうど良いレンズだと思っている。
三万園程度で購入したが、外観を含めて必要十分なクオリティのレンズで、ライカで言えばズミルックスの明るさF1.4、10群13枚の複雑なレンズ構成でこの価格とクオリティは驚異的で、「シグマの科学力は世界一」という造語が頷けるレンズの一つだと思う。
ライカLでAPS-Cサイズのレンズをリリースしているのは、シグマを除くと本家ライカのみで、低シェア(ほぼ絶滅)マウントであるLマウント向けAPS-Cセンサーレンズをリリースしていただけるのは誠にありがたい。
それもAPS-Cセンサーカメラの勇、フジX、ソニーEの恩恵ということは十分に理解しており、X、Eユーザーには感謝の念しかない。シグマのマルチマウントで商品をリリースできる立場を存分に生かした商品戦略は個人的にはとてもありがたい。そのうち、キヤノンRF、ニコンZ向けもリリースされるのであろう。しかし、Lマウントレンズのリセールバリューは、X、Eマウントと比べると1割以上落ちるのが痛いところである。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 16 | イメージサークルはAPS-Cサイズ |
35mm判換算焦点距離 | 24 | |
最大絞り | 1.4 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 13群16枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.25 | |
レンズ長(mm) | 90.3 | |
レンズ最大径(mm) | 72.2 | |
フィルター径(mm) | 67 | |
重量(g) | 415 | レンズのみ |
リリース年 | 2020/7/10 | |
定価(円・税別) | ¥57,000 | シグマ社は2023年7月よりオープンプライス表記に移行 |
- SIGMA DC DN レンズバリエーション
レンズ名 | 16mm | 23mm | 30mm | 56mm |
発売年コード | C017 | C023 | C016 | C018 |
焦点距離(mm) | 16 | 23 | 30 | 56 |
35mm判換算焦点距離 | 24 | 34 | 45 | 84 |
最大絞り | 1.4 | 1.4 | 1.4 | 1.4 |
最小絞り | 16 | 16 | 16 | 16 |
絞り羽根 | 9 | 9 | 9 | 9 |
レンズ構成 | 13群16枚 | 10群13枚 | 7群9枚 | 6群10枚 |
最短撮影距離(m) | 0.25 | 0.25 | 0.3 | 0.5 |
レンズ長(mm)(L-Mount) | 90.3 | 76.9 | 71.3 | 57.5 |
レンズ最大径(mm)(L-Mount) | 72.2 | 65.8 | 65.4 | 66.5 |
フィルター径(mm) | 67 | 52 | 52 | 55 |
重量(g)(L-Mount) | 415 | 340 | 280 | 285 |
リリース年 | 2017/11/22 | 2023/04/21 | 2016/03/18 | 2018/11/22 |
定価(円・税別) | ¥57,000 | ¥65,000 | ¥48,000 | ¥57,000 |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.04.06
- 2023.08.21
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