SIGMA SA-7N
シグマ製フィルムカメラ・SA-7Nのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- レンズはSIGMA 100-300 EX DG HSM
- フィルムはコダック・ポートラ 160
レビュー
シグマ・SA-7Nはシグマ最後のフィルム式一眼レフカメラ。
SA-300、SA-7、SA-9、SA-7NがシグマSAマウントのカメラのはずである。それ以前にはM42マウントのSIGMA MARK-I、Pentax-KマウントのSA-1を発売していた。
デジタルカメラのSD9がこのカメラを発売された翌年の2002年に発売されるので、このカメラはデジタルとアナログ移行期にリリースされた機種となる。SA-7NとSD9は発売時期が近いためファインダーやミラー部分は共通と思われ、使用していた際のシャッターフィーリング、オートフォーカス性能などはほとんど同じだったと記憶している。SA-7Nは電源にCR2Aを2本、SD9はCR123Aを2本使う仕様なのでSD9のほうがカメラの制御部の必要電力は大きいと推測される。
余談であるが、SD9はデジタル部の駆動にCR-V3が2本必要だったので電池を大きく消費するカメラであったことは間違いない。
SA-7Nはカメラ操作のため、シャッタースピード、カメラモード、露出変更に使えるの3つのダイヤルを持ち、撮影に必要な機能はカメラ軍艦部にまとめられている。
旧機種のSA-7からSA-&Nへの変更点は、AF性能の向上とのことだが、旧機種を使ったことがないため改善幅などはわからない。さすがにこれで野鳥撮影に行ったことがないため、AF-Cなどがどの程度使えるのかも不明である。シャッターショックは快適な音はしないが不快ではないという、べた褒めするほどのものではない、シャッターのショックは小さめでシャッタースピードの遅くなる薄暗いシーンでもそれほど苦戦はしなかった。一般的な使用では不満の無い一眼レフカメラだ。
2007年頃に1万円程度で中古を購入した。購入したときすでにデジタルカメラのシグマSDシリーズを持っていたので、所有していたSAマウントレンズが35mmフルサイズでどのように振る舞うか興味があったのだ。当然のごとく、APS-Cサイズセンサーよりもワイドに撮ることができ、フィルムであるため周辺部の乱れも気にならなかった。フィルムの粒状性はSD9、SD10のISO400のような感じだと思っていた。
手元に残っている撮影済みフィルムを見ると5本程度使ったようだが、最終的にはフィルム撮影をしなくなったときに処分してしまい手元にはない。シグマSAレンズはつねに数本手元にあるので、残しておいてもよかったかと思うが、再び購入するほどのカメラではない。
仕様
カメラ | SA-7N | α7 Limited |
ファインダー | ペンタミラー式一眼レフファインダー | アイレベル固定式・ガラスプリズム |
ファインダー倍率 | 0.7倍 | 0.8倍 |
視野率 | 92% x 92% | 92% x 94% |
AF方式 | TTL位相差検出方式 | ← |
作動範囲 | EV-1 ~+18 (ISO100) | ← |
シャッター | 全速度電子制御式縦走行メタルフォーカルプレーンシャッター | 電子制御縦走りフォーカルプレーンシャッター |
シャッター速度 | 1/2000〜4秒 | 1/8000〜30秒 |
測光 | 8分割式評価測光、 中央部分測光、 中央部重点平均測光 | TTL開放測光(14分割ハニカムパターン)、 中央重点的平均測光 |
バッテリー | 3Vリチウム電池 (CR2タイプ2個) | 3Vリチウム電池 (CR123Aタイプ2個) |
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行 | 132.5 × 91.5 × 69.5 | 143.5 × 97.5 × 65.5 |
重量(g) | 395g (電池除く) | 575g (電池除く) |
リリース年 | 2002 | 2001 |
定価(¥・税抜き) | ¥55,000- | ¥100,000- |
オプション
- フラッシュ
- シグマレンズ
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.05.19