SONY α7SII
SONY α7SII(A7SII) ミラーレスデジタルカメラのレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例のレンズは、LEICA ELMARIT-R 15mm、LEICA ELMARIT-R 35mm、Voigtlander COLOR HELIAR 75mmで撮影した。
レビュー
α7SIIは、ソニー製1200万画素CMOSセンサーを搭載した、4Kビデオ向けデジタルカメラ。
筆者としては、10年ぶりのαシリーズデジタルカメラ、画素数はぐっと減って1200万画素、ハッセルブラッド X2Dの画素数と比べると約1/10となる。
中古で入手したカメラはリリースからすでに、8年落ちだが中古価格は約十万円、シャッター回数3.4万回、液晶や外観にはそれなりにくたびれが見られるが、今のところ動作に問題なはなく現役で使える。中古価格からみると残存価値はそれなりに残っている。
α7SIIIが後継機として2020年に発売されたが、定価は45万円とかなり高くなった。
2023年現在、より高画素なA7R-IIも同じくらいの中古価格だが、α7SIIでライカRレンズを使っている例をあまり見ないため、本機を購入した。
しかし、ひさびさに使うα7シリーズの小さくて軽いことよ、α7SIIはAuto-ISO設定にしておくと、暗所はいきおいよくISO感度が上がる。ファインダー内の表示でISO10万と表示されていると、ISOとはせいぜい800が上限で生きてきた人間は笑うしかない。メニュー設定ではISO40万まで設定できるが、実際写真として許容できそうなのはISO1.5万くらいまでと感じる。
この1200万画素の機種を選んだのは古いレンズを使うことを想定しているので、α7RIIのもつ4000万画素の解像度に耐えられないと、レンズが悲しそうな気がするため、この機種を選んだところもある。
夜景を撮ったところ、センサーに起因するか、レンズのためかわからないが、色分離のおかしい迷光が写ることがあった。
ファームウェアの改善で抑え込めそうだが、ソニーは旧機種に冷たいことに定評がある。
このカメラの場合、Ver3までファームアップしているが、この症状は改善されていないようだ。
しかし、このカメラにはソニー製純正レンズを使っていないので、文句を言う筋ではないことも理解している。
マウントアダプターは、αレンズ、M42レンズ、Nikon-Fレンズ、ライカMレンズ、ライカRレンズ、ライカVISOレンズなど、以前αを使用していた際に買ったものがそのまま使えるのはありがたい。
キヤノンEFマウントアダプターはそのうち入手したいと思い、格安のVILTROXのアダプターを入手して使用してみたが、AFはほぼ使い物にならない、MFレンズ用として活用中。
バッテリーの持ちは確かによくはなく、MF撮影で満充電のNP-FW50を使い200枚くらいの感じである。少し減っていると100枚くらいで怪しくなってくるので、予備の電池は必須のカメラである。
仕様・モデル比較・歴代モデル
モデル名 | α7S | α7S-II | α7S-III |
カメラ有効画素数 | 12.2-Megapixels | ← | ← |
センサーサイズ | 35mmフルサイズ 35.6 x 23.8mm | ← | ← |
背面液晶サイズ | 3.0 92.1万ドット | 3.0 123万ドット | 3.0 144万ドット |
EVF | 内蔵 236万ドット | ← | 内蔵 944万ドット |
最高シャッター速度 | 1/8000 | ← | ← |
サイレント撮影 (電子シャッター) | ○ | ← | ← |
手ぶれ補正 | × | ○ | ← |
バッテリー | NP-FW50 | ← | NP-FZ100 |
タッチパネル | × | ○ | ← |
WIFI | ○ | ← | ← |
NFC | ○ | ← | ← |
AF | コントラスト 像面位相差 | ← | ← |
メディア | MS-Pro SDXC | ← | ← |
リリース年 | 2014.6 | 2015.9 | 2020.10 |
サイズ (グリップからモニター) | 127 x 94 x 55 | 127 x 96 x60 | 129 x 67 x 70 |
重量 (本体のみ) | 446 | 584 | 614 |
カラー | ブラック | ← | ← |
オプション
- HVL-F20M(フラッシュ)
- HVL-F28RM(フラッシュ)
- HVL-F46RM(フラッシュ)
- LAシリーズマウントアダプター
- アクセサリーキット
- ストラップ
- ケース
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.02.28:改稿
- 2023.11.29:初稿