SONY α7SII

手ぶれ補正搭載・2代目高感度ミラーレス

SONY α7SII(A7SII) ミラーレスデジタルカメラのレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例のレンズは、LEICA ELMARIT-R 15mm、LEICA ELMARIT-R 35mm、Voigtlander COLOR HELIAR 75mmで撮影した。

レビュー

1.概要

α7SIIは、2015年にリリースされたソニー製1200万画素CMOSセンサーを搭載した、4Kビデオ向けデジタルカメラ。

主な仕様は、35mmフルサイズ1,200万画素センサー、236万ドットEVF、背面液晶はチルト式、3型123万ドットだ。

AFはコントラスト検出+像面位相差方式となっており、ボディ内手ぶれ補正が搭載されている。

記録メディアはSDXCまで対応したSDカードとMemory Stick Duo /PRO兼用スロットを採用している。

バッテリーはFW-NP50(7.2V、1020mAh、7.3Wh)となっている。

2.使用感

中古で入手したα7SIIはリリースから、2024年の時点で9年落ちだが中古価格は約十万円、シャッター回数3.4万回、液晶や外観にはそれなりにくたびれが見られるが、今のところ動作に問題なはなく現役で使える。中古価格からみると残存価値はそれなりに残っている。

個人的には10年ぶりのαシリーズデジタルカメラ、画素数はぐっと減って1200万画素、ハッセルブラッド X2Dの画素数と比べると約1/10となる。

しかし、ひさびさに使うα7シリーズの小さくて軽いことが新鮮だ。
α7SIIはAuto-ISO設定にしておくと、暗所はいきおいよくISO感度が上がる。ファインダー内の表示でISO10万と表示されていると、ISOとはせいぜい800が上限で生きてきた人間は笑うしかない。
メニュー設定ではISO40万まで設定できるが、実際写真として許容できそうなのはISO1.5万くらいだ。

夜景を撮ったところ、センサーに起因するか、レンズのためかわからないが、色分離のおかしい迷光が写ることがあった。ファームウェアの改善で抑え込めそうだが、ソニーは旧機種に冷たいことに定評がある。このカメラの場合、Ver3までファームアップしているが、この症状は改善されていないようだ。

しかし、このカメラにはソニー製純正レンズを使っていないので、文句を言う筋ではないことも理解している。

同じバッテリーを採用している、αやNEX同様にバッテリーの持ちはよくなく、MF撮影で満充電のNP-FW50を使い200枚くらいでかなりバッテリーが減っている。少しへたったバッテリーの場合だと100枚くらいでバッテリー残量が心許なくなるため、予備の電池は必須のカメラである。

3.付加情報

2020年にα7SIIIがα7SIIの後継カメラとして発売されたが定価は45万円とかなり高価になった。
2024年現在、より高画素なα7RIIも同じくらいの中古価格だが、1200万画素のα7SIIを選んだのは、ライカRレンズを使っている例をあまり見ないこともあり、古いレンズを使うことを想定しているので、α7RIIの4000万画素の解像度は周辺部のカラーキャストの心配、描写性能が過剰になることを恐れたこともある。

マウントアダプターは、αレンズ、M42レンズ、Nikon-Fレンズ、ライカMレンズ、ライカRレンズ、ライカVISOレンズなど、以前αを使用していた際に買ったものがそのまま使えるのはありがたい。
キヤノンEFマウントアダプターはそのうち入手したいと思い、格安のVILTROXのアダプターを入手して使用してみたが、AFはほぼ使い物にならない、MFレンズ用として活用している。

仕様

モデル名α7Sα7S-IIα7S-III
カメラ有効画素数12.2-Megapixels
センサーサイズ35mmフルサイズ
35.6 x 23.8mm
背面液晶サイズ3.0
92.1万ドット
3.0
123万ドット
3.0
144万ドット
EVF内蔵
236万ドット
内蔵
944万ドット
最高シャッター速度1/8000
サイレント撮影
(電子シャッター)
手ぶれ補正×
バッテリーNP-FW50NP-FZ100
タッチパネル×
WIFI
NFC
AFコントラスト
像面位相差
メディアMS-Pro
SDXC
リリース年2014.62015.92020.10
サイズ
(グリップからモニター)
127 x 94 x 55127 x 96 x60129 x 67 x 70
重量 (本体のみ)446584614
カラーブラック

オプション

  • HVL-F20M(フラッシュ)
  • HVL-F28RM(フラッシュ)
  • HVL-F46RM(フラッシュ)
  • LAシリーズマウントアダプター
  • アクセサリーキット
  • ストラップ
  • ケース

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.12.31
  • 2024.02.28:改稿
  • 2023.11.29:初稿

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