SUMMARIT-L 1.5/50
ズマリット-L 50mmをライカMデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー>
<レンズの印象>
現在ラインナップされているMマウントのSUMMARIT 50mmとは関係の無い古いレンズ。
近年のライカにとってSUMMRITは便利に使い回されている名前だが、この50mmが最初に名付けられたレンズとなる。
レンズ表面が柔らかいためか、中古品のレンズ表面は傷だらけの個体が多く、レンズ表面が綺麗な品はオリジナルが保証されればとても高価なはずで、安いレンズの場合は表面研磨の可能性があると思う(表面研磨も素人仕事から専門業者までピンキリで、良い悪いは使い手の判断次第だとは思う)。
持っていた固体も表面にそれなりに傷があり、曇りもあったので、ぼんやりした柔らかい写りだった。
逆光時のハロも盛大にでるし、これはこれで最新のSUMMILUXやSUMMICRONとは異なるオールドレンズ然とした描写ということもでき、それを楽しむのであればありなレンズだと思う。
美しいシルバーの鏡筒とごついフードは所有欲を満足させるものであったが、最終的に手持ちの50mm激戦区の中で使用頻度が低いため売ってしまった。
レンズは今はなき横浜・関内の加藤開陽堂で購入した。
レンズ入手後に購入したハンマートーンのごついフードはやけに重く、価格も高かったのが印象に残っている。備品は手放すと再入手に苦労するのでいまだに手元に置いてある。
2023年不景気のまっただ中、状態の良い個体の価格は維持されているが、曇り、レンズ傷、当たりあり個体などの不具合持ちレンズは価格が2000年代に戻っている。レンズ本来の性能は出ないかも知れないが曇りの程度によっては十分に使えるかも知れない。



<レンズの仕様>
焦点距離50mmのライカ L/M マウントレンズ。
1939〜1957年までつくられた。
MマウントとLマウントが存在する。Mマウントはマウント形状が古いためレンズ認識用6bitコードを付加する公式改造はできない。
外観の違いで、前期型と後期型がある。
絞り羽根の枚数は15枚と多い。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 1.5 | |
最小絞り | 16 | |
レンズ構成 | 5群7枚 | |
絞り羽根枚数 | 15 | |
最短撮影距離(m) | 1.0 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 43 | L39マウント/マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 47 | L39マウント/フォーカスレバーは除く |
フィルター径(mm) | A43/E41 | かぶせの43mmか41mmネジ |
重量(g) |
<参考文献・リンク>