SUMMILUX-M 1.4 / 50 3rd(Titan)
3代目ズミルックス-M 50mm チタンカラーをライカMデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー / Photo by LEICA M9>
<レンズの印象>
3代目M型SUMMILUX、琥珀色のレンズコーティングが美しいレンズ。初代から続く凹凸のないシンプルな円筒鏡筒、三代目は特にフードも組み込みになり、円筒感が強調されるミニマルなデザイン。
写りは4代目非球面ほどのキレはないが、オールドレンズよりはスッキリとして、シャープになりすぎない特性は好ましいと感じるシーンも多かった。
組み込みのフードは引き出してもLEICA46mmレンズフィルターを少し超える程度で実用的な長さはなく、遮光性が低いため伸ばして使うことはほとんどなかった。この小さなフードをあえて褒めるとすると、その長さ故にファインダー窓の邪魔にならない。時代的にレンズコーティングの進化で逆光耐性があがったことからおまけのようなフードになったのかもしれない。
本レンズを含め、同年代のM型レンズは中古市場で曇りのある個体をそこそこの確率で見かける。ガラス種類、バルサム素材などが、保管状態によっては曇りやすいのかもしれない。


<レンズの仕様>
焦点距離50mmのライカ L/M マウントレンズ。
3代目SUMMILUX-M50mmは、1992〜2006年までつくられた。
ブラック、シルバー、チタン、ブラックペイントと、カラーバリエーションは多い。ブラックペイントは限定でピントリングの意匠が異なる。
MマウントとLマウントが存在し、Mマウントは最短撮影距離が0.7mに変更されている。マウント形状が新しいためレンズ認識用6bitコードを付加する公式改造が可能。Lマウント版は限定シルバーモデルで最短撮影距離がバルナックライカに合わせた1mに制限されているので注意が必要。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 50 | |
最大絞り | 1.4 | |
最小絞り | 12 | |
レンズ構成 | 5群7枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.7 | 全域カメラ距離計連動 |
レンズ長(mm) | 55 | マウント面からの距離 |
レンズ最大径(mm) | 48 | |
フィルター径(mm) | E46 | 46mm |
重量(g) | 380 |
<参考文献・リンク>