LEICA SUPER VARIO ELMAR TL 11-23
ライカT用広角ズームレンズ
スーパー・バリオ・エルマー・TL 11-23mm F3.5-4.5のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA T typ701
レビュー
スーパー・バリオ・エルマー TL 11-23mmは、35mm判換算で16.5mmから34.5mmまでカバーするズームレンズ。APS-Cイメージサークルをカバーするレンズのためレンズ筐体はコンパクトで持ち運びは楽である。35mm判換算で約17mmの広角レンズとして使えるため、ライカSLなどのフルサイズにこのレンズをつけるとコンパクトな広角ズームカメラとして活用できる。
非球面レンズも採用した現代的なレンズ。ライカLマウントレンズはレンズで絞り値をカメラ側で制御するためレンズ鏡筒はズームリングとフォーカスリングだけのスッキリたした意匠だ。ラッパ状に先端が広がる鏡筒デザインは古い広角レンズの意匠に似ており写欲をそそる。大きめのフードはバヨネット方式で逆付け可能である。大柄なフードを装着するとレンズの存在感がいっそう増す。
3本あるライカTシリーズ用ズームレンズのなかで最も短い焦点距離を持つレンズ。
LEICA Tシリーズ用レンズは単焦点レンズは18mmが最広角なので、シリーズ中もっとも広角なレンズでもある。
描写はJpegはよく補正されているが、Raw画像は格子状のものを撮ると広角で歪みが確認できる。オートフォーカス(以下、AF)の合焦速度はのんびりとしたものだ。このレンズの場合、風景をメインに撮影する用途が多いと思われ、そうであれば速射や連射する場面はほとんどなく、AF合焦速度が気になることは少ないだろう。合焦精度は被写界深度が深いので、被写体がよほど意地悪で無ければ迷うことはない。
F値はそれほど明るくなく、ズームレンジも約2倍とスペックに特筆すべきものはない。
そして価格はこのクラスのレンズとしては高価、TLレンズシリーズ唯一の広角ズームレンズであることを考えると仕方がないと考えることもできる。2023年現在の中古価格は定価の半値だがこの先はどうだろうか?ライカLのAPS-Cがブレイクする可能性は低いと思うので好きな人間がもほそぼそと買っていく感じで価格は安定しそうに思う。
2024年現在LEICA TLレンズは終売のようで後継のボディやレンズが発売される気配は無い。
仕様
LEICA T/TL Zoom lens バリエーション
レンズ名 | SUPER VARIO ELMAR | VARIO ELMAR | APO VARIO ELMAR |
焦点距離(mm) | 11-23 | 18-56 | 55-135 |
35mm判換算焦点距離 | 16.5-34.5 | 27-84 | 82.5-202.5 |
最大絞り | 3.5-4.5 | 3.5-5.6 | 3.5-4.5 |
最小絞り | 16 | 16 | 16 |
レンズ構成 | 11群14枚 | 7群10枚 | 10群12枚 |
最短撮影距離(m) | 0.2〜 (11〜23) | 0.3〜0.45 (18〜56) | 1.0〜 (55〜135) |
レンズ長(mm) | 77〜92 ・23mmが最も短く ・11mmが最も長い | 60〜80 | 110〜153 |
レンズ最大径(mm) | 73 | 63 | 68 |
フィルター径(mm) | E67(67mm) | E52(52mm) | E60 |
重量(g) | 386 (レンズのみ) | 256 (レンズのみ) | 500 (レンズのみ) |
リリース年 | 2015.3.1 | 2014.4 | 2015.3.1 |
定価(円・税別) | 230,000- | 200,000− | 230,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.07.01
- 2024.03.06
- 2023.07.26
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