TAMRON 135mm F/2.5(03B)
少し明るい中望遠レンズ
タムロン 135mm F2.5 (03B)のレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はSIGMA SD1 Merrill
レビュー
1.概要
135mm F2.5・03Bは1979年に発売された、焦点距離135mmの単焦点レンズ。
絞り開放値F2.5、最短撮影距離1.2mなっている。
このレンズはマウントにタムロン独自企画であるアダプトール2を採用しており、マウント部分を交換することにより、各社の一眼レフのレンズで使用することができる。また、ニコンFやキヤノンEFマウントなどミラーレスカメラ用アダプタが多く用意されているアダプトール2アダプターを経由すると、最新のミラーレスカメラで使用できる。
2.使用感
アダプトール2時代のタムロンは、ほぼフルラインでレンズを揃えていた。
単焦点135mmもそのラインの中の1本で、地味な存在ながら絞り開放値F2.5、最短撮影距離は1.2mと他社の同クラスレンズよりも優れていた。
レンズ長は84mm、重量410gと同クラスのレンズの中ではコンパクトだ。
フードは内蔵しており引き出すことでフードになるが引き出し長は15mm程度なのであまり効果は期待できない。レンズフィルターは前面に58mmを装着できる。
このレンズは高級ラインに付与されるSPが無い普通のレンズだが、絞り開放からその描写は侮れない
SD1の作例はセンサーサイズがAPS-C(x1.5)なので、周辺部はカットされているが、ピント部分の先鋭さ、とろけるようなボケは惚れ惚れする描写でをしている。
また、このレンズは他の135mm単焦点レンズと同様に不人気レンズであり、中古で安価で売られていることが多い。5000円程度なら試す価値はあり、中望遠の単焦点レンズのよさを教えてくれるレンズだ。
3.付加情報
アダプトール2時代のタムロン単焦点レンズは望遠側に印象的なレンズが多い。
今回紹介した135mm以外では、タムロンの名前を有名にした90mmマクロ、SP 180mmが代表的なところだ。その他では300mm F2.8、400mm F4、ミラーレンズの350mm、500mmなど、意欲的なレンズが多い。
アダプトール2レンズはフランジバックが長いレンズが多いため、ミラーレスカメラに装着することも用意だ。ニコンAi-Sマウントはアダプトール2のマウント部分の価格も安く、ミラーレスカメラ用のニコンFマウントアダプターは数多くでているため、アダプトール2レンズを試すにはよいマウントの一つだ。アダプトール2はCANON-EFマウントもあるが、電子接点はなく実絞りで使用することになる。ミラーレスカメラは実絞りでも実害はないので、EFマウントアダプターを持っている撮影者であれば、アダプトール2EFを探すのもよいが、これは数が少なく、価格も高価になりがちである。
仕様
項目 | タムロン 135mm | LEICA ELMARIT 135mm |
焦点距離(mm) | 135 | 135 |
最大絞り | 2.8 | 2.8 |
最小絞り | 32 | 32 |
絞り羽根 | 8 | 8 |
レンズ構成 | 4群4枚 | 4群5枚 |
最短撮影距離(m) | 1.2 | 1.5 |
レンズ長(mm) | 84 (Nikon-F) | 93 LEICA-R |
レンズ最大径(mm) | 68 | 67 |
フィルター径(mm) | 58 | 55 |
フード | 内蔵 | 内蔵 |
重量(g) | 410 (Nikon-F) | 730 |
マウント | ニコンF キヤノンEF ソニーα オリンパスOM キヤノンFD M42 ライカR など | ライカ R |
リリース年 | 1979~1984 | 1969-1991 |
価格(¥、税別) | ¥28,000 | – |
参考文献・参考リンク
- TAMRON 135mm F2.5 03B
- ELMARIT-R 2.8/135(II) Leica wiki
- ELMARIT-R 2.8/135(I) Leica wiki
- アダプトールII MFレンズ
更新履歴
- 2024.12.28