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ワイド単焦点レンズ TOKINA AT-X Pro 17mm F3.5

Last updated on 2026-01-21

TOKINA AT-X Pro 17mm F3.5を35mmフルフレームデジタル一眼レフカメラ SONY α900で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影は SONY α900を使用した。

レビュー

TOKINA AT-X 17mm F3.5 +SONY α900TOKINA AT-X 17mm F3.5 +SONY α900

1.概要

TOKINA AT-X Pro 17mm F3.5は、1999年に発売された35mmフィルムカメラ向けのトキナー製・焦点距離17mm単焦点超広角オートフォーカスレンズ。

  • 絞り開放値がF3.5
  • レンズ構成は9群10枚、非球面レンズを2枚(4面)採用
  • 最短撮影距離は0.18mで、フォーカス時にレンズがわずかに伸びる
  • 付属品はケース、花形フード(LH-825-03)が付属
  • 定価は6万円(税別)。
  • 対応マウントは、CANON-EF、NIKON-F、MINOLTA-α(SONY-α)

2.使用感

TOKINA AT-X Pro 17mm F3.5はオートフォーカスの単焦点レンズなので、使用したMINOLTA α(SONY α)版は操作部分はフォーカスリングとAF/MF切り替えスイッチのみのシンプルな鏡筒をしている。

電子マウントのCANON-EFも同じで、NIKON-Fは電子接点が普及する前のレンズなので絞りリングが装備されている。

また、外装は梨地仕上げで高級感があり、フィルター径77mmと大径のレンズ前部分からマウントにかけて絞られる鏡筒造形は超広角レンズと見た目から認識できる姿をしている。

描写は35mmフルフレームセンサー搭載のα900で使用すると、中央部分の解像度は絞り開放付近から十分な解像度を持っており、F8まで絞るとよい部分が広がる感じだ。しかし、絞っても周辺部が若干流れることは超広角レンズなので仕方が無く、絞りを開くと周辺部分で被写体に木々がある場合は偽色も発生する。これは作例2枚目5枚目に確認できる。

歪みは樽形歪みを持っているが、風景を撮影する際には気にならず、直線基調の被写体で気になるときは画像修正ソフトで修正すればよい。

流れ、偽色、歪みは周辺部で気になるため、APS-Cサイズセンサーのカメラを使用すると焦点距離が35mmフィルム判で26mm相当となり、画像周辺部はクロップされて記録されず、超広角レンズではなくなるがネガティブな要素を撮影者は意識しなくてもよいと考えられる。

フォーカス速度はα900で使用した場合、通常使用に耐える速度でフォーカスする。フォーカス精度はカメラ側に依存する部分が多いが、F5.6程度であればオートフォーカスが苦手な被写体を除いて外すことは無い。

レンズには立派なフードが標準添付されており、装着するとレンズはかなり大きな印象になる。フードは逆付けもできるため、持ち運び時は若干コンパクトになる。

3.まとめ

TOKINA AT-X Pro 17mm F3.5をまとめると、最短撮影距離が25cmと超広角レンズとしては標準的で、設計はフィルム時代のものだが35mmフルフレームセンサーを搭載したデジタルカメラで使用してもその描写に大きな問題はない。

注意点としては、APS-Cサイズセンサーで使用するとき、焦点距離が約24mmとなり超広角レンズの趣は失われ、一般的な広角レンズと同様の撮影範囲となる。

仕様・考察など

TOKINAの17mmレンズの歴史は長く、以下4本のリリースが確認できる。

  • Tokina Wide-Auto 17mm F/3.5 RMC Type 1(MF・?・8群11枚)
  • Tokina 17mm F/3.5 RMC Type 2(MF・1980・9群11枚)
  • Tokina AT-X AF 17mm F/3.5 Aspherical(AF・1993・9群11枚)
  • Tokina AT-X Pro AF 17mm F/3.5 Aspherical(AF・1999・9群11枚)

最初の2本がマニュアルフォーカスレンズで後の2本がオートフォーカスレンズとなっている。

レンズ構成は、微妙に変化しているようだが、11枚構成は変わらず初リリースのレンズ時点である程度完成されたデザインのように思われる。オートフォーカスになってからはLENS.DBにレンズ構成図があるが、それ以前のマニュアルフォーカス時代のレンズについてはレンズ構成図は見当たらない。特許庁のサイトで調べてみたが株式会社トキナーでは17mmを含む広角単焦点レンズの特許は見当たらなかった。

マニュアルフォーカス時代の2本はマルチマウントレンズで、Canon FD [42mm]、Contax/Yashica [45.5mm]、Konica AR [40.5mm]、M42 [45.5mm]、Minolta SR [43.5mm]、Nikon F [46.5mm]、Olympus OM [46mm]、Pentax K [45.5mm]と多くのマニュアルフォーカスカメラに対応している。現代のミラーレスカメラであればほとんどのレンズでマウントアダプターを探すことができるだろう。NIKON-F、PENTAX-K、M42マウントなどはCANON製一眼レフカメラのマウントアダプターを探すこともできる。

サードパーティーレンズメーカーの超広角レンズの状況を見ると、タムロンはアダプトール2時代の1979年と1984年にマニュアルフォーカス17mmレンズをリリースしている。
シグマはマニュアルフォーカス時代の1972年に18mmをリリースし後にオートフォーカス版をリリースしている。また、より広角な14mmを1990年にオートフォーカスとマニュアルフォーカスでリリースし、その後改良を重ねて2026年現在も最新の14mm単焦点レンズをラインナップしている。

カメラメーカー、サードパーティーレンズメーカーともに1980年から1990年にかけて超広角レンズはズームレンズでは無く単焦点レンズを主力にしていた。シグマ、ソニーはミラーレスカメラ向け最新の14mm超広角単焦点レンズを供給し、ニコン、キヤノン、PENTAXは14mm超広角一眼レフカメラ向けのレンズを継続供給している。

レンズ性能については微妙な部分もあるが、いにしえの広角レンズを撮りくらべてみるのも楽しいだろう。

トキナーとタムロンの17mmを比較すると、トキナーはオートフォーカス対応、タムロンはマニュアルフォーカスというのがもっとも異なる点だ。レンズ構成はタムロンのレンズ枚数はトキナーより1枚多いがこれは誤差の範囲だろう。

トキナー製17mmは前玉が大きく周辺光量の点では有利な設計で実写結果をみても周辺減光はトキナーの方がタムロンよりも少ない。歪みに関しては両者ともに樽形の歪みがあり風景を撮る場合は気にならないが建物など直線基調の物を撮ると少し歪みが目立つ場合がある。

どちらの広角レンズも古い物だが1990年後半から2000年前半のズームレンズよりは描写がよく、レンズサイズも小さいので、大きな広角ズームレンズと標準ズームレンズ2本をを持ち運ぶなら、標準ズームレンズと広角単焦点レンズという組み合わせのほうが機材重量は軽く、標準ズームを重点的に使いつつ広さが欲しいときだけ超広角単焦点レンズを使うというのは理にかなっている。

古い単焦点超広角レンズは中古で探せば比較的安い価格で売られているため、予算が許すのであれば検討してもよいだろう。しかし、設計が古いレンズなので逆光耐性や歪みなどの描写について過度な期待は禁物だ。

項目AT-X Pro 17mm51B151B
焦点距離(mm)171717
最大絞り3.53.53.5
最小絞り222222
絞り羽根枚数855
レンズ構成9群11枚10群12枚10群12枚
最短撮影距離(m)0.250.250.25
レンズ長(mm)65 NIKON-F41.7 ライカRマウント面からの距離41.7 ライカRマウント面からの距離
レンズ最大径(mm)887071
フィルター径(mm)658282
フードBH-77320FHB6FH
重量(g)440 CANON-EF347 ライカRマウント325 ライカRマウント
マウントCANON-EF NIKON-F MINOLTA_AニコンF キヤノンEF ソニーα オリンパスOM キヤノンFD M42 ライカR などニコンF キヤノンEF ソニーα オリンパスOM キヤノンFD M42 ライカR など
リリース年1999〜1979〜19841989〜2000

参考情報

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更新履歴

  • 2026.1.19

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