東京湾一周アート鑑賞
車と船で東京湾を一周するアートの旅
目次
はじめに
2023年8月12日に、三浦半島と房総半島の施設に行きたく、レンタカーを借りて東京湾を一周して横須賀美術館「令和5年度第2期所蔵品展 特集:没後20年 若林奮」、東京湾フェリーに乗って金谷港から市原湖畔美術館「市原湖畔美術館開館 10 周年記念 「湖の秘密」 展」、千葉県立美術館「 千葉県誕生150周年記念事業 房総の海をめぐる光と影とアート展 クワクボリョウタ《コレクションネット》」を鑑賞した。
三浦半島か房総半島に絞ると移動の効率はよいけれど、今回はフェリーでの移動を楽しむのも旅の目的の一つ。
フェリー乗船などの詳細は東京湾フェリーに、移動の詳細は移動の補足に記している。
旅程
- 8時 自宅出発
- 9時半 横須賀美術館 着
- 11時 横須賀美術館 発
- 途中でお昼ご飯を調達
- 12時 久里浜港 着
- 12時15分 フェリー久里浜港 発
- 船内で昼食
- 12時55分 フェリー金谷港 着
- 13時半 市原湖畔美術館 着
- 14時半 市原湖畔美術館 発
- 15時半 千葉県立美術館 着
- 17時半 千葉県立美術館出発
- 20時 自宅到着
横須賀美術館
- 令和5年度第2期所蔵品展 特集:没後20年 若林奮
- 2023年7月8日 (土) 〜 2023年10月1日 (日)
- 休館日・8月7日(月)、9月4日(月)
- 10:00-17:30(入館は17:00まで)
- 入館料:一般380円
- 地階 所蔵品展示室
横須賀美術館が令和2年に寄贈を受けた若林奮の160点と従来から所蔵する作品、約200点を展示した。令和2年の寄贈では下写真の《Valleys》に関する資料も多く、今回の展示においても外の実物と、資料を見比べることができた。
本展示は展示室内は撮影禁止。
東京湾フェリー
久里浜港では、フェリーの乗船チケットを購入する必要があるため、出発の20分程度前に港に着いておくのが安全だ。
フェリー乗り場の駐車場に着くとフェリー乗船希望であれば、フェリーの乗船待ち列へ誘導される。列に車を並べたら車を止めてチケットを買いに行く。
乗車料金は、車のサイズによって変わるが、普通乗用車と乗員1人の料金は2025年2月現在4,900円で同乗者は1人あたり1,000円となっている。東京湾をぐるっと高速道路で回ることを考えると、それほど高い料金でもない。船に乗って遊覧するだけの往復券は1,250円なので船旅気分を楽しむならこれもよいだろう。
フェリーターミナルには、食堂、お土産物屋、休憩スペースがあり、時間を潰すことはできる。
チケット購入などフェリーターミナルでの用事を済ませたら、出港の10分前には車に戻って乗船準備をする。車で待っていると金谷からの船が接岸して、金谷から乗船している車や人を下ろしてからこちらの乗船がはじまる。
金谷港での下船時は先に乗船した車から降車となるため、多くの乗船車がいるときは、後で乗船するほど下船時の待ち時間がおおくなる。
船に乗ったら、船倉の車庫からデッキに上がって席を確保する。だいたい見晴らしのよい前方や窓際から席が埋まっていく。船内にも軽食を購入できる場所があるので、船内食を忘れてもなんとかなる。
久里浜港から金谷港は40分の船旅だが、車で乗船した場合は下船の10分くらい前になると車に戻る必要があるので、正味30分くらいの船旅になる。
市原湖畔美術館
- 市原湖畔美術館開館 10 周年記念 「湖の秘密」 展
- 2023年7月15日 (土) ー9月24日 (日)
- 休館日・月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 平日 10:00 〜 17:00 土曜・祝前日 9:30 〜 19:00 日曜・祝日 9:30 〜 18:00 最終入館は閉館時間 30 分前まで
- 観覧料 一般1,000円
- 出展作家:岩崎貴宏/大岩オスカール/尾崎悟/加藤清市/菊地良太/南条嘉毅/松隈健太朗/椋本真理子
美術館を美術館のある高滝湖とその元になる養老川に見立てた展示。
岩崎貴宏/大岩オスカールによる河と街の作品から始まり、尾崎悟+松隈健太朗の人ならざる世界、南条嘉毅のつくる人が住んでいた記憶の眠る湖の底、恒久展示作品のクワクボリョウタの《Lost Windows》へ続く流れは、この土地における時間の流れとリンクしているようだ。野外にも作品は展開されている。
本展示は撮影制限は無し(展示や場所によっては撮影制限があるため現地にて要確認)。
千葉県立美術館
- 千葉県誕生150周年記念事業 房総の海をめぐる光と影とアート展 クワクボリョウタ《コレクションネット》
- 2023年7月19日(水)〜9月18 日(月・祝)
- 休館日・月曜日(9月18日(月•祝)は開館)
- 午前9時〜午後4時30分(入場は午後4時まで)
- 観覧料 一般500円
- 出展作家:クワクボリョウタ・他
クワクボリョウタによる「房総の海」をテーマにした光と影による新作インスタレーション、《LOST#19 しおさいのくに》が展示された。
他には所蔵品による、「描かれた房総」、クワクボリョウタのリサーチによる展示があり、充実した鑑賞空間だった。
鑑賞後は美術館に併設されたカフェ・白ゆりで休憩して、飲み物とスイーツをいただいた。
本展示は撮影制限は無し(展示や場所によっては撮影制限があるため現地にて要確認)。
ギャラリー
移動の補足
自宅から横須賀美術館は1時間半くらいで到着するが、横須賀美術館の開館時間が10時なので、9時から開いている駐車場に車を止めて、庭を散策するなどしてすごしているとすぐに10時になる。
横須賀美術館から久里浜港に直行する場合、車だと30分弱で到着する。今回は船内で食べるお昼ご飯を調達するために、寄り道をしたので移動時間を余分にとっている。
金谷港で下船して市川湖畔美術館に行く場合、高速道路だと近くの富津金谷ICから市原鶴舞ICまで約40kmを走行する。この間の料金はETC料金で1,630円と距離の割には高額と感じるが、下道を使うとそれなりにうねうねした道を1時間程度走るので、時間とお金のトレードオフとなっている。また、下道のほうが事故のリスクが高くなると思うので、そのことも考える必要があるだろう。
市原湖畔美術館から千葉県立美術館は、高速道路の空白地帯で、高速道路をL字に使うと距離も長くなり料金が嵩む割に、下道を使うのと到着時間はほとんど変わらない。
先ほどの繰り返しになるが、下道は事故リスクと街場を通過するとき渋滞に巻き込まれることもあるけれど、ゆとりを持って走るしかない。
千葉県立美術館から自宅までは、湾岸高速をひたすら走る。途中休憩で個人的なお勧めは湾岸市川PAだ。ここに入るためには、直前にある市川料金所の一番左のレーン(ETCと現金の共用レーン)を使い、そのまま直進してPAに入る。料金所を出てすぐにPA入口になるため、右側の料金ゲートを利用してから車線変更してPAにはいるのはけっこう難しい。料金所を出たあとは加速して直進する車がほとんどなので、料金所を抜けてすぐに左に寄せてくる車があったら怖い。湾岸高速を使うときは毎回ここで一休みして、トイレを済ませて、飲料を買って帰宅している。
湾岸高速の羽田空港前の分岐はナビの渋滞状況を見ながら空いている道を使っている。
今回の東京湾一周の総走行距離は約250km、使用した燃料は約10Lだ。今回借用したトヨタ・アクア 2020モデルは、1リッターあたり25km程度走るため、ガソリン価格上昇の昨今はありがたい車だ。
千葉県の代表的な美術施設
更新履歴
- 2025.2.1
撮影機材
- HASSELBLAD X2D +HASSELBLAD HC 300mm
- LEICA CL +SIGMA 16mm DC DN