淺井裕介展「星屑の子どもたち」
淺井裕介・2024年福井での大規模個展
金津創作の森美術館で開催中の「淺井裕介展・星屑の子どもたち」を鑑賞したレポート。
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本記事は2024年5月23日の情報である。
金津創作の森美術館は、居住地によっては通うのが難しい場所なので、できるだけ見落としなく展示を楽しんで欲しいとの思いから情報を載せている。
淺井さんのXによると、公式マップに載っている以外にも作品が会場に散りばめられているので探してみよう。
ここに掲載した写真よりも実物はもっと素晴らしいので、機会をつくれる方は是非見に行って欲しいと思うところだ。その際にこの情報がすこしでもお役に立てれば幸い。
目次
レポート
金津創作の森美術館・淺井裕介展・星屑の子どもたち
展示概要(公式ページへリンク)
- アートは”かがやき” 北陸新幹線福井開業記念 淺井裕介展 星屑の子どもたち
- 2024年4月27日(土)~8月25日(日)
- 時間10:00~17:00(最終入場16:30)
- 会場金津創作の森美術館 アートコア、野外美術館
- 休館日 月曜日(祝日の場合開館、翌平日休館) ※8月13日(火)は開館
- 観覧料一般 600円(400円)、65歳以上・障がい者 300円、
- 高校生以下・障がい者の介護者(当該障がい者1人につき1人)無料
館内展示(アートコア)
「淺井裕介展 星屑の子どもたち」は館内(アートコア)と館外(野外美術館)に作品が展示されている。
館内には大枠で36点と映像作品2点が展示されている。
大枠としたのは、たとえばB会場の陶器作品は《星屑の子どもたち》とひとかたまりで表記されているが実際には、数えで142体の陶器作品が展示されている。作品名は一つだが複数の作品からなっている組の絵画作品もある。そして、淺井さんのアトリエにも多くの作品が展示されている。
映像作品のうち、作品番号38《テープとピアノのあわい》は6/9、6/10、6/29、6/30に1階のミュージアム-2で上映される。もう一つの映像作品、作品番号35《Chupki》はディスプレイにてループで常時映像を鑑賞できる。
また、両作品はYoutubeにアップされているので、上記作品題にリンクを張っている。
展示はC会場から始まり、B、D、A会場へと繋がっていく。訪問日は淺井さんが公開制作のために会場にいらしており、来訪者に丁寧に作品の制作方法などを説明していた。
B会場の陶器作品は、一つだけ笛になっているものがあるそうなので、探して写メっておいて機会あれば淺井さんに正解か聞いてみるとみるといいかもしれない。
圧巻なのはA会場で、《星、飛び散る》は靴を脱いで作品上で鑑賞でき、素足なら作品の肌触りを直に感じることができる。訪問日は中学生の団体が来訪しており、20人程度が一度に作品のうえを歩いていた。作品を上から見る台は人数制限があるようなので譲り合って鑑賞しましょう。
《星、飛び散る》の向かいにある《太陽の一番近くへ》は、どれだけ色を重ねたらこの深さに到達するのか、深淵をのぞき込むような底知れないものを感じた。この部屋だけで1時間くらいは余裕でいられる。
館外展示(野外美術館)
入場券売り場でもらえる、マップに沿って作品を探すのだが、なかなか難易度が高い。5月23日の野外はすでに真夏的な暑さ、館内にいたベテラン様に教えをこい無事に全作品を鑑賞した。
この後、樹木の葉っぱが茂ってくると、より鑑賞の難易度は増すかもしれない。
5/23に入場券売り場で貰ったマップでは、作品番号41《ペソら》と作品番号42《森のゆび2》のキャプションが逆になっているようだ。
45番の森のキッチン・エフ《日々の皿》はコラボメニューとデザートで使用される。また、キッチン内の柱にも作品があるので探してみよう。
ミュージアムショップ・森のキッチン・エフ
チキンカレーはボリューム満点でおなかいっぱい、食事には100円で飲み物をプラスできる。
コラボメニュー、デザートを頼まなかったので、淺井さんデザインのお皿の写真はない。不覚。
レストランの柱にも作品が隠れているので、探してみよう。
芦原温泉駅と関連展示
金津創作の森美術館の最寄り駅、芦原温泉駅は北陸新幹線が停車し、立派な駅舎ができている。駅舎の一角に「淺井裕介展・星屑の子どもたち」の関連展示がある。
丸岡城周辺
丸岡城の入場券を購入すると3つの施設に入ることができる。
- 丸岡城
- 坂井市 丸岡歴史民俗資料館
- 一筆啓上 日本一短い手紙の館
丸岡城は現存12天守の一つで北陸にはここしかないとのことで、現在は重要文化財に指定されている。天守が小規模なことと造りが質素なためか国宝には指定されていない。当時の面影を色濃く残している城に登ってみる価値はあると思う。
丸岡歴史民俗資料館は、蔵を改造したような小さな館、この周辺の歴史的な資料がちょこちょこ置いてあり、展示的に目を惹くような刀剣・甲冑などはほとんど無く渋めの展示。
日本一短い手紙の館は、「日本一短い手紙 一筆啓上賞」の受賞作を展示する館。
一筆啓上とは、「川家康の功臣で本多作左衛門重次が陣中から妻にあてた手紙文(一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ)」からきているとのこと。この言葉はどこかで耳にしたことがあるはず。
福井県立美術館
訪問日は以下の展示を実施していた。
- 北陸新幹線福井・敦賀開業企画「横山大観展」
- 令和6(2024)年4月26日(金)~6月2日(日)
- [前 期] 4月26日(金)~5月12日(日)
- [後 期] 5月16日(木)~6月2日(日)
- 福井県立美術館
全国から大観作品が集結していた、前期、後期で入れ替え有りで全61点と関連資料を鑑賞できる。
後期展示の重要文化財・全長40mの「生々流転」は36mのケースと展示場所をつくったことに感動する。平日だったので鑑賞者が少なく、自分のペースで長絵を鑑賞できた。
福井駅周辺
新幹線駅ができたおかげか、駅前がかなり整備されている。そして、駅周辺は恐竜だらけである。
福井城は石垣のみが残り、県庁などの県施設がそこに建っている。御廊下橋、山里口御門などが復元されている。
越前ふくい美術館は新幹線開業にあわせてできた美術館のようで、こぢんまりとした建物だ。今回は時間が無かったので入館せず。
移動
朝6時にうちを出て、東京駅を7時20分発の「かがやき 503号」に乗って福井を目指す。10時10分に福井駅に着くので2時間50分でこれが最速である。福井駅まで行かなくても、金沢駅から芦原温泉駅に行く、「はくたか」に接続できて、金沢乗り換えルートのほうが、トータルの時間で数分早く芦原温泉駅につく。今回は福井駅まで乗車して、在来線のハピラインふくいで、福井駅から芦原温泉駅に移動した。ハピラインふくいの乗車には交通系ICカード(Suica、Pasmoなど)が利用できる。
福井駅から15分ほどで到着する、芦原温泉駅近くのトヨタレンタカーで、コンパクトカーのヤリスを借りて運転すること10分ほどで金津創作の森美術館に到着した。
美術館入口は、「淺井裕介展・星屑の子どもたち」の看板や幟が迎えてくれる。
今回、福井駅からレンタカーを借りなかったのは、駅前がごちゃごちゃしているような印象だったので、運転距離を減少させるため電車で芦原温泉駅まで移動してレンタカーに乗車した。車は乗車時間と事故の確率が比例するので、運転時間は少なければ少ない方がいいと思っている。
帰りは福井県立美術館による予定だったので、丸岡城、福井県立美術館、福井駅と移動して、福井駅前のトヨタレンタカーで車を返却した。
丸岡城、福井県立美術館、福井駅前を走ったかぎり、道はそれほど複雑でなく、車線もゆとりがあった。一般道に良くあるが二車線あっても、途中で右折専用に変化したりするので注意は必要だと思った。平日の運転だったためか、市内にそれほど車も走っておらず、危険な場面はなく走ったが、週末や祝日は様相が異なるかもしれない。
今回は他にも寄りたいところがあったので、レンタカーを利用したが「金津創作の森美術館」に行くだけであれば、以下の手段がリーズナブルなようだ。
芦原温泉駅には、淺井裕介さんの「星屑の子どもたち」に関連した作品展示があるとは知らず、金津創造の森からの帰りにもう一度よることになった。
芦原温泉駅から丸岡城を目指して移動する、車で20分程度の距離。
丸岡城から福井県立美術館に移動した。こちらも20分程度の距離。
福井県立美術館から福井駅前のトヨタレンタカーに車を返して、福井駅周辺を少し散歩した。
帰りの電車は、福井駅17時31分に出る「かがやき 14号」で帰郷、東京駅には20時23分についた。
ギャラリー
- 金津創作の森美術館「淺井裕介展 星屑の子どもたち」
- 丸岡城、福井県立美術館、福井駅付近
関連リンク
- 作品番号38《テープとピアノのあわい》・安土早紀子×淺井裕介
- 作品番号35《Chupki》・安土早紀子×淺井裕介
- 金津創作の森美術館
- 丸岡城
- 日本一短い手紙の館
- 福井県立美術館
- 越前ふくい美術館
- えきねっと
おやくそく
- 2024.5.23に実行したもので、道路事情の変更、施設の都合により、情報が変わることもあると思いますので、最新の情報をご確認いただけるようにお願いする。また、旅をするときは計画を練るもよし、行き当たりばったりもよいと思うので、旅人自身でもろもろご判断ください。何らかの参考になれば幸い。
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