軽井沢

横浜から高速バスで長野県の軽井沢町へ日帰りアート鑑賞レポート

目次

旅程(2024.10.24)

  • 07:50 往路開始(横浜駅前発・東急バス)
  • 12:30 軽井沢駅前着
  • 12:35 軽井沢ニューアートミュージアム
    • かけがえのないもの – 地球・風景・環境
    • MADARA MANJI : IT WAS
    • チャペル・ツアー
  • 13:45 リヒター・ラウム
    • ビルケナウ(フォト・ヴァージョン)
    • Strip Sculpture Karuizawa, 2023
  • 14:35 軽井沢安東美術館
    • 開館2周年記念特別企画「藤田嗣治の愛しきものたち」
    • ハリオ・カフェ
  • 16:55 帰路開始(軽井沢駅前発・東急バス)
  • 20:55 新横浜駅着

旅レポート

はじめに

  • うちから近所の横浜駅から高速バスで軽井沢に行けるようなので、軽井沢のリヒター・ラウムで開催されている特別・企画展示《ビルケナウ(フォト・ヴァージョン)》が会期終了が近いため滑り込み鑑賞してきた。

往路開始(横浜駅前発・東急バス)

  • 横浜駅を7時55分に出発したバスは、ビジネス車が都内を走り回る午前中のため東京を抜けるまでに2時間程度かかった。
  • バスが首都高を使っているのは他と比べて距離が短いため渋滞を我慢しても時間が早いためであろう。別ルートの東名高速八王子周りで行くと距離が長くなり、町田、厚木、八王子と渋滞3連チャンをくらうので時間的にうまみが無いだろう。
富士山
うろこ雲
  • 行きのバスからの景色は首都高を走っているとき富士山が見え、道中の空をうろこ雲が空を埋めていた。軽井沢に近づくと黒い雲が濃くなってきた。東京を抜けるとバスは順調に走り、1時間程度で上里サービスエリアに到着し休憩をして軽井沢を目指す。軽井沢に一番近い碓井軽井沢インターが渋滞をしているようで、松井田妙義インターで降りて一般道を走っていた。一般道を使っていることもあり、軽井沢へは予定到着時刻から30分程度遅れて12時5分くらいに到着した。
軽めのお昼ご飯
上信越自動車道
  • 軽井沢での移動は、自転車の予定をしていたので雨が降らないことを願っていた。終始曇り空だったが幸いにも雨には降られなかった。
  • レンタル自転車も観光地はそれなりの価格で、駅前の店では1000円以上の価格で貸し出していた。少し離れたところにある、貸し自転車屋さんの平日割引770円をお借りして、今日の移動に使う
  • 店員さんからは、「電気アシスト、変速機のない自転車だけれど本当にいいの?」と最終確認があったが、平地を走るため変速機や電気アシストなどは不要と考えた。実際アシストがいるような道はなかった。
軽井沢駅前
貸し自転車
  • 軽井沢への移動だが、バスで都内を抜けるのに2時間かけるなら、電車で都内を抜けた方が楽かもしれない。新宿・練馬からの高速バスを使うと、練馬区役所7時35分発のバスで移動を開始すると軽井沢着10時7分、うちから練馬駅までが1時間なので、6時過ぎにうちをでればこのバスに乗れて、10時に軽井沢に着ける。出発時間が遅く都内渋滞をくらう横浜を7時50分に出るよりも、2時間ほど余分に軽井沢にいることができる。また、このバスは新宿から出ており、新宿から乗り込む場合、6時45分にバスタ新宿を出る。いくつか停留所を経由して人を積み込むため新宿から練馬まで10kmほどの距離を50分で移動する設定になっている。バスの乗車時間を減らしたい場合は、練馬まで電車で行った方がよいだろう。

軽井沢ニューアートミュージアム

  • こちらは、2012年に開館した私設美術館で、WHITE STONE GALLERY(ホワイトストーン・ギャラリー)が運営をしており、1階にはギャラリースペースがある。2階から企画展をおこない美術展示スペースで、1階の奥に隈研吾氏による、チャペルを併設している。
  • 本問した日は、1階のショップ、ギャラリーは無料で鑑賞できた。2階の企画展はチャペルツアーが含まれた入場料が2,000円。チャペルツアーのみ参加する場合は500円
軽井沢ニューアートミュージアム
軽井沢ニューアートミュージアム
  • かけがえのないもの – 地球・風景・環境(Irreplaceable -Earth, Landscape, Environment)
    • 2024.04.13  –  2024.11.04
    • 軽井沢ニューアートミュージアム
    • 第1~第6展示室(2階)開館時間10:00~17:00
    • (7月 – 9月 10:00~18:00)
    • ※入館は閉館30分前まで 休館日毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
  • 1,2,3,6室は撮影可能だった。4,5室は撮影不可。
  • 第4室はクリストの展示があり、《ランニング・フェンス》の上映と、その他プロジェクト資料や書籍を展示していた。
  • 第5室は、現代作家の作品が多く、そのなかでも中西夏之《G/Z to May Ⅳ》は2m x 2.5mの大きな作品、その画風と画面中央の鮮やかな緑が中西と一目でわかる。
  • 6室のd aisy*による《ancient aquarium》は、AIによるシーラカンス映像で、暗い部屋に設置されたモニター上をゆるやかにシーラカンスが泳いでいる。床面に映る姿はモニター上のクリアなシーラカンスとは異なる生き物のように見える。
《ancient aquarium 》 d aisy*
  • MADARA MANJI: IT WAS
    • Karuizawa Gallery 2, 3
    • 2024.10.12 – 11.10
    • WHITE STONE GALLERY KARUIZAWA
  • 個性的な彫刻をつくる、MADARA MANJIさんの個展。
  • 写真1一枚目は、一本足で支えられているためか金属の重さを感じさせない不思議な彫刻。
  • 写真2枚目は、36.3497053, 138.6345471 / 2024.10.11 16:11という作品、鉄板に模様が浮かび上がっていたけれど、近寄れなかったので光の写り込みか模様かはわからなかった。
軽井沢ニューアートミュージアム・MADARA MANJI
MADARA MANJI
軽井沢ニューアートミュージアム・MADARA MANJI
MADARA MANJI
  • 風通る白樺と苔の森
    • 建築家 隈研吾 × 現代美術作家 ジャン=ミシェル オトニエル
  • 隈研吾氏による教会、天井と壁はガラス張りで、柱は白樺の木に見えるが、雪も降るので白樺の木では天井材や雪が降ったときの荷重を支えられないとのことで鉄骨が入っている。遠目には美しいが近寄ると十字鉄骨にカットした木がそのまま貼り付けてあるようで、近寄ってみると鉄骨と木の隙間や白樺の皮が剥がれてきているのが気になった。
  • 2020年代のニュースでは隈氏の建築について話題になることも多いが、この柱も物議を醸しそうな作りになっている。教会の柱に白樺の木を貼り付けているのは完全に装飾なのだろうが安っぽさを感じる。素人目にはこの装飾をするぐらいなら、白い鉄骨でも十分と思えるが、依頼主と施工主が合意して建てられたもので、建物は補修が前提なので依頼主がそれを認識しているなら、第三者がとやかく言うことではないだろう。
  • 結婚式に使えるそうだが、ガラス張りなので、夏は大変暑いとのこと、椅子もガラス板なので、式の間座っているのも大変そうだ。
ジャン=ミシェル オトニエル作品
風通る白樺と苔の森 <チャペル>
風通る白樺と苔の森 <チャペル>
  • パブリックスペース
作者不明
向井修二《記号化されたトイレ》

リヒター・ラウム(Richter Raum)

  • リヒター・ラウムは軽井沢駅、北側の旧中山道沿いにあり、軽井沢駅から徒歩だと平坦な道だが2km程度あるため30分程度かかる。自転車だと軽井沢駅前から10分かからずに到着する。
  • こちらは、WAKO WORKS OF ARTが運営する施設で、無料ギャラリーではなく有料施設となっている。
  • 部屋が3室と野外展示なので、展示規模は大きくないが、入館料はそれなりの金額を支払うため、入館前に現在やっている企画展示の内容は確認してから訪問するか決めるのが無難だろう。
  • 訪問した日も数組の鑑賞者がいたが10分程度でお帰りの鑑賞者もいた。滞在時間が長ければいいというものではないし、短時間でも鑑賞者が満足すればいいのだが、有料鑑賞料を払って物足りなく感じてネガティブな話をされないか心配になる。
  • こちらの施設はWAKO WORKS OF ARTが長年にわたるリヒターとの関係から生み出された空間なので末長く続いて欲しい。訪問すれば作家の作品を観ることができる空間があるというのはとても贅沢なことだと思う。
  • 特別企画展
    • ゲルハルト・リヒター1 / Gerhard Richter
    • ビルケナウ(フォト・ヴァージョン)/ BIRKENAU (Photo Version)
    • 2024年5月25日(土) - 9月28日 10月31日(木)
    • リヒター・ラウム / Richter Raum
  • リヒターの《ビルケナウ(フォト・ヴァージョン)/ BIRKENAU (Photo Version)》が一番広い部屋の壁面に飾られていた。そのほか通路や小さな展示室にも数点作品が飾られていた。
ビルケナウ(フォト・ヴァージョン)
  • 野外のスペースに《Strip Sculpture Karuizawa, 2023》が展示されており、カラフルなストライプに景色が映りこむことで幻想的な模様が浮かび上がる。
Strip Sculpture Karuizawa, 2023
Strip Sculpture Karuizawa, 2023

軽井沢安東美術館

  • 2022年に開館し開館2周年となった軽井沢安東美術館、藤田嗣治2の作品だけをあつめる個人美術館で、鑑賞できる作品の質、量ともに申し分ない。
  • 館内の写真撮影は、撮影禁止マーク以外の作品は、1〜2点のアップ撮影は禁止されているが、3点以上含んだ展示風景写真は許可されている。
  • こちらの美術館は、柵などはなく絵画前にセンサーがあり、鑑賞者が絵画に近寄りすぎると、注意を促すアナウンスがすべての部屋に流れるようになっている。突然アナウンスが流れるとびっくりすることがある。
  • 軽井沢安東美術館のカフェは、ハリオ・カフェが併設されている。15時半くらいにお店に入ったら、本日のケーキはすべて売り切れていたので、バジルチキンサンドとドリップ珈琲のセットをいただいた。お昼ご飯を軽めにして置いてよかった。フラスコの珈琲はコップに1杯半ほど入っていた。
  • ドリップ珈琲は4種の豆から選択でき、注文後に抽出してくれる。抽出する道具はフラスコ状の容器に水を入れ、下から400度の高温で熱して、水蒸気を豆のある上部の容器に移動させて豆から珈琲を抽出して、冷めてくるとフラスコに落ちてくる。店員さんの抽出作業を見ているだけで楽しい。
  • こちらのハリオ・カフェは安東美術館の入館券を持っていると、10%割引の特典を受けることができる。鑑賞前に休む場合は、チケットを購入してからがいい。

帰路開始(軽井沢駅前発・東急バス)

  • 帰りのバスは定刻通り16時55分に軽井沢駅にやってきて、一番近い碓井軽井沢インターから高速道路に乗って、1時間ほど走り18時に上里サービスエリアで休憩。上里サービスエリアでは雨が降ってきたが、運転手さんに気をつけて運転してくださいと心で思い身を委ねる。そこから練馬インターまでは比較的順調で1時間後の19時に到着した。
  • やはり練馬インターを抜けて都内に入ると、環八の信号と渋滞でバスの進みは遅い。最初の目的地、たまプラーザ駅までの距離は25kmほどしかないが、バスの進みは遅いので軽く夜食を食べて夜景を見ながら寝ていたら、1.5時間後の20時半にたまプラーザ駅に着いた。そこでは、けっこう人が降りていった。降車地である新横浜駅には、そこから30分後の9時前に到着。

交通手段について

  • 首都圏から軽井沢への移動は、お金をかけるなら北陸新幹線がもっとも楽なのは間違いない。
  • 節約旅行者のための、JR在来線は横川駅から電車がなくなり、バスでの移動となるので面倒だ。この場合、高崎駅あたりでレンタカーで軽井沢に行くというのが、軽井沢での移動を考えても無難な選択となる。
  • 横浜や東京の海側に住んでいる場合、バスで都内を抜けるのに2時間かけるなら、電車で都内を抜けた方がベターかもしれない。軽井沢行きの高速バスは新宿・練馬からでており、練馬区役所7時35分発のバスで移動を開始すると軽井沢着10時7分、練馬駅までどの程度時間がかかるかは住んでいる場所によるが、私の場合約1時間なので6時過ぎにうちをでれば、このバスに乗れて10時に軽井沢に着ける。
  • 出発時間が遅く都内渋滞をモロにくらう横浜を7時50分に出るよりも、2時間ほど余分に軽井沢にいることができる。また、このバスはバスタ新宿が始発で6時45分に出発となっている。バスタ新宿からはいくつか停留所を経由して、経由地で人を積み込みながら新宿から練馬まで10km程度の距離を50分で移動する設定になっている。バスの乗車時間を減らしたい場合は、練馬まで電車で行った方がよいだろう。
  • 帰りも練馬かバスタ新宿まで行くバスはあるが、軽井沢出発が18時か18時半なので、横浜行きより軽井沢でのんびりできるが、都内に着くのは21時頃となり、横浜に戻るのは22時くらいになる。
  • 手荷物だけの日帰り旅なら、上記移動方法が効率がよいと思うが、大きな荷物を持っていたり、キャリーバックをひいている場合は、電車移動を含めるのは面倒なので近所のバス停を使うのが無難だろう。
  • バス移動の最大の利点は、渋滞にはまっても運転手さんが運転してくれるため、乗客は寝てればいいところだと思う。たまに事故があるのでシートベルトだけはしっかり締めておこう。

ギャラリー

リヒター・ラウム
HASSELBLAD X2D XCD 28mm P
2024.10.24
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撮影機材

  • HASSELBLAD X2D +XCD 28mm P
  • CANON IXY3
  • iPhone 12 mini

費用

  • バス:7,000円(行き指定4000円、帰り平日割3000円)
  • 自転車:770円(レンタルチャリ平日特割)
  • 入館:2,000円(軽井沢ニューアートミュージアム)
  • 入館:1,200円(リヒター・ラウム)
  • 入館:2,000円(軽井沢安東美術館)
  • 昼飯・メンチカツパン+珈琲:700円
  • 軽食:バジルチキンサンド+珈琲:1,170円
  • 食料:2,000円(おにぎり、山賊焼き、果物)
  • 合計:16,840円

おやくそく

  • 2024.10.24に実行した結果で、ダイヤ改正などで今後同様のことができなくなる可能性があり、旅をするときは計画を練るもよし、行き当たりばったりもよいと思うので、旅人自身でご判断ください。
  • 広告について
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