内田あぐり 氾 Fluxes

浜松への旅

「内田あぐり 氾 Fluxes」鑑賞レポート

本ページは2024年6月15日に浜松市秋野不矩美術館で開催中の「内田あぐり 氾 Fluxes」展を鑑賞したレポート。余った時間で周辺を観光した記録も合わせて掲載する。

すでに会期は終了しているが、浜松市秋野不矩美術館へ行く際にこの情報がすこしでもお役に立てれば幸いだ。

目次

レポート

浜松市秋野不矩美術館「内田あぐり 氾 Fluxes」

展示概要(公式ページへリンク)

  • 内田あぐり 氾 Fluxes
  • 2024年4月27日(土)~6月23日(日)
  • 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
  • 浜松市秋野不矩美術館
  • 一般800円(天浜線乗車割引あり)

第1展示室

  • 秋野不矩美術館では、靴を脱いで展示室に入る。こちらの部屋は撮影不可。
  • 今回の企画展「内田あぐり 氾 Fluxes」では、秋野不矩の作品展示から始まり、内田あぐりの作品展示へ繋がっていく、人(生物)を描くという共通点にフォーカスした展示。
    秋野不矩のデッサンの中に、猫のデッサンがいくつかあり猫派の画家のようだ。

第2展示室

  • ちょうど館長さんの作品説明の時間だったので説明をうかがいながら鑑賞した。
    一番大きな作品は、間の壁高さが足りなかったために、途中で折れる形での展示となったそうで、そのことにより、作品の流れが滝であった作品が、滝から河へ繋がり広がるようなイメージになっていると感じた。

    館長さんの説明によって内田さんがこの展示を絵画を展示するので無く、作品の配置、支持体の作り、空間を含めたインスタレーションとして展示をつくっていることが理解できて、少し作品の意図に近づけた気がした。
    第1展示室の内田あぐりの《残丘》の裏にドローイング作品が展示されていることを館長さんに教えていただいた。

    また、部屋の中央(下写真作品の手前側)につくられた出っ張りはパワースポットで、出っ張りの内部は空洞になっており、設計者の藤森照信氏と秋野不矩さんが天竜川で拾った石が納められており、どのようなものかは二人以外は知らないとのこと、その謎は永遠に謎であればいいなと思う。
  • 福島県立美術館所蔵の《ロマノフの海》学生さんが書いた詩が添えられていた。しっかりと作品と向き合って書かれた素敵な文章。
  • 館長さん特権にて、第2展示室の照明を落としていただき、天然光だけでみる作品、荒々しい印象が薄れとても落ち着いた作品になるように感じられた。

2階 ギャラリー

  • 2024年4月27日のワークショップで描かれた作品が展示されていた、若者らしい伸びやかなように見えて緊張を感じる画面が初々しく、この経験が直接生きる場面は少ないと思うが、何らかの糧になるとよいなと感じた。
  • 「内田あぐり 氾 Fluxes」展の初期展示構想模型もあり、現在の展示との違いを見るのが興味深かった。
  • こちらの部屋は撮影不可。

野外

  • 藤森照信氏設計の崖に造られた美術館、向かいには2018年に完成した藤森照信氏設計の茶室「望矩楼(ぼうくろう)」がみえる。

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天竜二俣駅

  • 天竜二俣駅では、車両基地見学ツアーを実施しており、開始時間前にチケットを購入して、駅待合室で待っていると、案内の人が車両基地を案内してくれる。転車の実演もありなかなかの迫力だった。資料館には懐かしい鉄道グッズがたくさん展示されている。こちらの町がエヴァンゲリオン劇場版の第3村の元ネタになっているとのことで、エヴァンゲリオンラッピング電車、ロンギヌスの槍など、エヴァ関連物をみることができる。

    案内の女性が面白い方で、転車装置が転車用途には使われていないこと、天浜線が第三セクターになった経緯、現在の線路の点検方法、新幹線のドクターイエローではなく、在来線はドクター東海が点検している、貯水塔は残っているがすでに機能していなくてSLもないのは残念だ、駅の猫は近所から出勤している、など色いろ教えてくれた。

ステンドグラス美術館

  • ひさびさの訪問、以前一度来たときコンパクトだけれど、ステンドグラスの展示は充実していた記憶があったので今回掛川に来たので再訪した。
  • 小さな館内にぎっしりと展示されるステンドグラス、立体的な展示が緻密で精巧なステンドグラスをより美しく見せてくれる。
  • 館内は写真撮影自由。

掛川市二の丸美術館

  • 掛川城のそばにある1998年に開館した美術館、初訪問、以下の展示をしていた。
  • 館内展示室は撮影禁止。
    • 牧野宗則 木版画の世界
    • 5月18日(土)~7月15日(月・祝)
    • 前期展示 5月18日(土)~6月16日(日)
    • 後期展示 6月19日(水)~7月15日(月・祝) 
  • 版画家作家の悩み、原版問題、この方は一部の作品はバラバラにして再構築することを選んだみたい。作家それぞれやり方があるのは面白い。

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移動

今回は朝は暇だったので、5時過ぎに起きて横浜駅まで移動して鈍行電車で掛川まで移動した。3時間半の長旅である。東海道線も以前は静岡まで走る列車があったが、今は最長で沼津まで、6時20分発の列車は小田原止まりだけれど、6時6分発の沼津行きが小田原駅で待っている。このため、6時6分の電車は小田原駅で10分近く停車しているようだ。朝飯を食べるために、東海道線のグリーン券を購入したのだが沼津までグリーン券を続きで買っておけば、列車を乗り換えてもそのまま使えるので、今回も買っておけばよかったと思った。まさか小田原駅で待っている電車にグリーン車が着いているとは思いもしなかった。JRのダイヤなかなか難解だ。

横浜から掛川まで3時間半で3740円、新幹線を使うと新横浜から掛川まで1時間20分で7140円そのうち特急料金が3400円の支出で約2時間を節約できる。
帰りは新幹線を使ったが、疲労と時間の兼ね合いで新幹線を使うのがベターと感じる。今回は時間があることとひさびさに東海道本線の車窓を楽しむ意味で使ってみたが、首都圏から静岡、浜松まで移動するなら新幹線一択だろう。
列車進行方向右手に小田原あたりから富士川まで見ることができる富士山も、列車が低いところを走っていること建物に阻まれて、よい感じに見える場所は少ない印象だった。新幹線は10分くらいでそこを通過するのでビデオで撮って、好みの場所を切りだすのがお手軽だろう。

東海道本線は、横浜発が15輌編成で、小田原発が10輌編成、沼津発が6両編成(御殿場線)、静岡発が3両編成と西に行くにしたがい両数が減るので、社内はずっと混んでいる感じだった。

掛川駅で天浜線に乗り換え。掛川〜天竜二俣駅間は710円で往復1420円
天浜線の割引切符がけっこう複雑で以下3つが購入候補となり、滞在時にどの程度路線を使うかでお得度は変わるが、天浜線・遠鉄共通フリーきっぷ(東ルート)1600円が美術館に行くだけならもっともお得と思われる。

  • 天浜線・遠鉄共通フリーきっぷ(東ルート)1600円(秋野不矩美術館の割引券となる)
  • 一日乗車券1950(秋野不矩美術館の割引券となる)
  • 茶畑きっぷ(掛川~西鹿島 1日フリーきっぷ) 1550円(こちらは施設割引無し)

天竜二俣駅に到着、単車の到着時刻にあわせた、10時50分からの車両基地見学をすすめられたが、美術館を優先して徒歩で移動する。駅から美術館まではけっこう距離があることと、最後に坂があるのがキツい。

また、美術館内と美術館周辺にご飯を食べるところは無いため、徒歩の場合は食事に注意が必要だ。今回は美術館そばのJAでお弁当を購入して、美術館の野外休憩スペースで昼食をいただいた。美術館に行く途中に猫さん発見。だいぶお年を召した猫のようで、近所のご老人と一緒にのんびりしていた。

13時に美術館を出て、天竜二俣駅に戻り、車両基地見学に参加、駅にいるので、そのまま掛川方面の単車に乗って移動した。

掛川駅で1時間ほどふらふらして、ウナギでも食べようと、昔行ったうなぎ屋に行ったら、コロナ禍をへて予約専門店になっていた。他で食べる気もしなかったので、そのまま新幹線で移動した。三島駅で駅弁を仕入れて晩ご飯にして、新横浜に帰ってきた。

新幹線で富士山の写真を撮っていると、となりに座った異国の人が、富士山をバックにゴルフをしている写真を見せてきて、「小山町の三甲ゴルフ倶楽部・富士コースでゴルフをして、今日USに帰るんだ。」と言ってきた。ゴルフもインバウンドかと感心した。富士山が見えるコースって、そういう需要があるのね。

  • 横浜駅 06:20発 →09:51着 掛川駅(3740円)
  • 掛川駅 09:59発 →10:46着 天竜二俣駅(710円)
  • 天竜二俣駅から徒歩で美術館(15分程度)
  • 「内田あぐり 氾 Fluxes」鑑賞(800円)
  • 13:20 天竜二俣駅に戻る
  • 13:50 車両基地見学(600円)
  • 14:30 車両基地見学・終了
  • 天竜二俣駅 14:50発 →15:38着 掛川駅(710円)
  • ステンドグラス美術館 30分程度(500円)
  • 掛川市二の丸美術館 30分程度(500円→400円・2館割引)
  • 掛川駅 17:38発 →18:59着 新横浜駅(7,140円)
  • 食事 2500円(昼、夜)

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ギャラリー

  • 浜松市秋野不矩美術館「内田あぐり 氾 Fluxes」
秋野不矩美術館・Akino Fuku Art Museum
HASSELBLAD X2D XH-Converter08 +HCD35-90mm
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  • その他
天浜線の車窓・View from the Tenhama Line train window
iPhone 12 mini
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おやくそく

  • 2024.6.15に実行したもので、道路事情の変更、施設の都合により、情報が変わることもあると思いますので、最新の情報をご確認いただけるようにお願いする。また、旅をするときは計画を練るもよし、行き当たりばったりもよいと思うので、旅人自身でもろもろご判断ください。本情報が何らかの参考になれば幸い。
  • 撮影機材
    • HASSELBLAD X2D +HCD 35-90mm +XH-Converter x0.8
    • HEXAR RF LIMITED +KODAK EKTAR 100・36枚
    • LEICA C-LUX3
    • iPhone 12 mini

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  • ご質問などがある場合は、以下のお問い合わせフォームかメールにてご連絡ください。

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