普及コンデジ RICOH CAPLIO R1V GOLD

リコー製デジタルカメラ RICOH Caplio R1Vのレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
レビュー


1.概要
RICOH Caplio R1Vはリコーが2005年に発売した、レンズ一体型デジタルカメラ。
主な仕様は以下の通りで、詳細は表に載せている。
- 1/2.5型原色CCD
- 500万画素
- 2560 × 1920ピクセルをFINE、NORMALの2設定で保存
- 焦点距離 28~135mm(35mm判換算)
- 記録メディアはSDカード
- バッテリーは、汎用性の高い単三電池2本か、専用のリチウムイオン電池のDB-50を使用する。
DB-50は単三電池を2本並べた形状をしているがマイナス端子が電池中央部にある専用形状だ。
似た形状のCRV3リチウム乾電池、RCRV3充電式電池とは端子位置が異なるため互換性はなく、マニュアルにCRV3電池を使用しないように記述がある。よって、充電式のRCRV3も使用できないと考えられる。
カメラボディは正面のアルミと思われる金属製パネルにへアライン加工を施した見た目は高級感がある。しかし、背面はプラスチックで安っぽい印象を受ける。
2.使用感
<操作性>
RICOH Caplio R1Vの操作系はわりと独特で、マニュアルを読まないので最初電源を入れる方法がわからなかった。正解は右手グリップ位置にある出っ張りをスライドさせると電源が入るようになっている。レンズカバーをスライドさせて電源が入るカメラはよくあるが、グリップをスライドさせて電源をオンにするカメラは初めて使った。
ボタンの割り当てはデフォルト設定でかなり考えられており不満が無い。、ADJボタンはあらかじめ「露出補正、ホワイトバランス、ISO 感度」が割り当てられており、ADJボタンを押すたびに機能が切り替わる。
JPG専用カメラでは必須の露出補整、ホワイトバランスが手軽にできるのはありがたい。
そのデフォルト登録順は個人的に使用頻度の高い順番で機能が登録されており不満が無いためデフォルト設定で使用している。人によっては順番を入れ替える機能が欲しいかもしれないが搭載されていない。
また、4つめの機能として「画質 、AF/MF、SHARP、測光方式」を追加することができるが、どの機能も頻繁に変更したい機能ではないため利用していない。
RICOH伝統の1cmマクロにもボタンが割り当てられており、十字カーソルの下ボタンでマクロモードに切り替えができる。その他、十字ボタンには以下の機能が割り当てられている。
- 上は撮影モードの切り替えボタン
- 左はフラッシュモードの切り替えボタン
- 右は機能割り当てなし
機能割り当てのない、右ボタンに個別設定ができればなおベターだが、この時代のカメラにそこまで求めるのは、求めすぎかもしれない。
ズーム操作はデフォルトのシームレスな無段階ズームと、RICOHカメラではおなじみの5段階のステップズームがありコレはメニューで設定する。ステップズームは35mm判換算、28mm、35mm、50mm、85mm、135mmの5段階にズームボタンを押したときに変更される焦点距離を固定する機能だ。シームレスなズームに比べて焦点距離の選択がしやすい場合もある。無段階ズームより利便性を感じるためこちらのモードで使用している。
実像式のズームファインダーが装備されているが、露出状態、ピント位置は分からないので手ぶれ防止のためにめに鼻と3点で支えるとき以外は使っていない。
背面液晶の解像度が低いためピント位置の判別は難しいが露出状態の確認は可能なので、背面液晶をみながら撮影することの方が多い。
<描写>
光が十分にあれば低ISO感度でクリアーな画像を得られる。光量が不足するとノイズが目立つのと発色が濁るのはこの時代のイメージセンサーの限界だ。
ISO感度はデフォルトのオートで使用しているが、シャッター速度が落ちてきてもそれほど積極的にISO感度を上げる設定にはなっていない。手ブレを防止を重視する場合は撮影者側でISO感度を上げた方がよい結果になる。シャッターショックはほぼないカメラなのでしっかりとホールドすれば、低速シャッターにおいても手ブレは防げるので撮影者側の意識の問題でもある。
逆光時は派手なゴースが発生するが、これはレンズが劣化しているためか、そもそものコーティングなどの問題かを判断できない。
スナップをしているときに気になるには、オートフォーカスのピント位置の決定とオートEVの露出合わせの速度が遅く、動いている物や決定的瞬間を撮ることはすこし難しい。とくにオート露出の調整は暗いところに露出が合った状態で空にカメラを向ける場合など2秒くらいしないと最適な露出に変化しないため、速写すると白飛びした画像になることがある。
<画像>
JPG専用カメラで最高画質が1.8MBで2GBのSDカードを使用すると1000枚以上撮影できる。
500万画素の画像は無圧縮時に約5MBとなるため、最高画質時のJPEG圧縮率は約1/3となる。
3.まとめ
結論としてRICOH Caplio R1Vをまとめると、カメラとしての操作性がよく練られたコンデジで、フィルムカメラのGRシリーズに近くデジタルGRシリーズとも通じている。
カメラとしては2020年代に使用しても若干動作の遅さが気になる程度で大きな不満は無い。
500万画素はSNSやBlogで使用するためのスナップ撮影には十分な性能だ。しかし、高ISO感度のノイズは諦める必要がある。
GRデジタルの影に隠れたカメラだが中古価格もそれほど高くないため、オールドコンデジ初心者にも使いやすいカメラだ。手ぶれ補正機能はないためカメラをしっかりホールどするという基本も鍛えられる。
仕様・考察など
Caplio Rシリーズは一般的なコンパクトカメラの形状を採用したデジタルカメラ、シリーズ最初のR1から広角端に28mmを採用しており、Caplio R1の400万画素からスタートしCaplioシリーズはR7の800万画素で終わるが、Caplioブランドの付いていない1000万画素のR8、R10も同じシリーズのカメラと言える。その他廉価版のR30とR50もあるがこちらはあえて選択するメリットは少ない。
R1Vはごく一般的な焦点距離、28mm〜135mmとなっているが、後継カメラは望遠端が200mmまで延長されており、撮影者によってはコレを便利に感じるかもしれない。
ボディデザインは好みによるが、R1シリーズのボディ全体が直方体で角にRがあるデザインはシンプルで美しい感じる。
カメラ名 | R1V | R3 | R7 |
センサー | 1/2.5型原色CCD | 1/2.5型原色CCD | 1/2.5型原色CCD |
画素数 | 502万画素 | 513万画素 | 815万画素 |
レンズ構成 | 7群9枚 | 不明 | 不明 |
焦点距離 | 4.6~22.2 | 4.6~33 | 4.6~33 |
35mm判換算焦点距離 | 28~135 | 28~200 | 28~200 |
手ぶれ補正 | なし | なし | あり |
開放F値 | 3.3〜4.8 | 3.3〜4.8 | 3.3〜5.2 |
最短撮影距離(mm) | 10 | 10 | 10 |
ファインダー | 実像式光学ズーム | なし | なし |
LCD | 1.8 型透過型アモルファスシリコンTFT 液晶 約11万画素 | 2.5型 透過型アモルファスシリコンTFT液晶 約11.4万画素 | 2.7型 透過型アモルファスシリコンTFT液晶 約23万画素 |
ISO感度 | 64、100、200、400、800 | 64、100、200、400、800 | 64、100、200、400、800、1600 |
記録メディア | SDカード | SDカード | SDHCカード |
バッテリー | 単三電池 ・DB-50 | DB-60 | DB-70 |
外観寸法(mm) 幅 x 高 x 奥行 | 100.2 × 55.0 × 25.0 | 95.0 x 53.0 x 26.0 | 99.6 × 55.0 × 23.3 |
重量(g) | 150 | 135 | |
ボディ色 | ゴールド ・ブラック | シルバー ・ブラック | シルバー ・ブラック ・レッド |
発売日 | 2005年1月21日 | 2005年11月11日 | 2007年9月14日 |
希望小売価格 (税別) | オープン価格 | オープン価格 | オープン価格 |
オプション
- RICOH BJ-5 充電器
- DB-50
参考情報
- RICOH サポートページ R1V・RICOH Official page
- RICOH R1Vマニュアル・RICOH Official page
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更新履歴
- 2025.10.6
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