Last updated on 2026-05-25
2026年5月に東京、竹橋の丸紅ギャラリーで「マックス・トゥーレ:知られざるポスト印象派の画家」を鑑賞した感想
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目次
展概要
- 展題:マックス・トゥーレ:知られざるポスト印象派の画家
- 期間:2026年3月17日(火)~2026年5月23日(土)
- 時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休館日:日曜日、祝日、年末年始(2025年12月26日~2026年1月4日)、展示替え期間
- 場所:丸紅ギャラリー、東京・竹橋
- 入館料:500円(支払いは各種キャッシュレス決済のみで現金不可)
- 一部作品の撮影が可能で、その利用については、館掲示の注記書きを参照のこと
感想「写実と点描、さまざまな技法」
本展は、以下のテーマごとに分けられて展示されている。
- 水辺の風景・12点(1-12)
- 田園風景・9点(13-21)
- 家屋のある路地風景・10点(22-31)
- 人物画とヌード・5点(32-36)
- 歴史的シーン・6点(37-42)
- 静物画・6点(43-47)
このテーマごとの展示は、作品の制作年代が不明なものが多いということもその理由の一つだ。
画家のマックス・トゥーレ(1872年5月26日~1963年2月26日)は、2023年にフランス・オンフルールのウジェーヌ・ブーダン美術館が没後60年記念の展覧会を開催したことで広く知られるようになった。本展も、ウジェーヌ・ブーダン美術館の元館長が序文を寄稿しているように、フランスでの展示の流れを汲んでいる。
今回の展示で印象に残ったのは、第3章の「コードベック・アン・コー」を描いた3点の点描画だ。特に25番の《コードベック・アン・コー 教会で祈る女性》は、女神像、祈る人、肖像画という異なる3つの人物像が表現されており、その違いが印象的だった。その隣には写実的な街路の絵があり、点描との違いからこちらの作品も印象に残った。
4章の自画像と妻の肖像画は、描かれた年代の違いからか技法が異なっており、興味深かった。
今回来日した作品には柔らかく温かい画風のものがほとんどで、もしも画家の作品がすべてこのようなものであるならば、画家が活躍した時代としては珍しいことだろう。序文の略歴によると、第一次世界大戦には5年間従軍していたが、第二次世界大戦時には70歳近くになっており、戦場に赴く年齢ではなかったようだ。
序文には大まかな年代ごとに技法や作風が変化していることが書かれている。しかし、明確な制作年代が不明な作品が多いため、制作順などが明らかになり、作品がより体系的に整理されれば、作家の生涯をより深く知ることができるだろう。今後の研究の進展が楽しみである。
まとめ
この展示は、フランスでの公開から間を置かずに日本に巡回し、これからいくつかの国を巡るかもしれない。そうなると、再び日本に来るのはだいぶ先だと思われる。今回は会期終了直前の鑑賞となったが、存在を知らなかった画家の作品を見ることができ、とてもよかった。
350点程度と言われている作家の全作品群を何らかの形で鑑賞できる機会があれば、今回見た作品とは異なる作風の作品があるかどうか、とても気になるところだ。
参考情報
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更新履歴
- 2026.5.24

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