国際芸術祭「あいち2025」愛知県陶磁美術館会場
2025年10月に訪問した国際芸術祭「あいち2025」愛知県陶磁美術館会場の鑑賞レポート
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目次
展覧会概要
- 国際芸術祭「あいち2025」愛知県陶磁美術館 会場
- 会期:2025.9.13〜11.30
- 会場:愛知県陶磁美術館
参加アーティスト(敬称略)
- 茶室「陶翠庵」
- 大小島真木
- デザインあいち
- 加藤泉
- つくるとこ 陶芸館
- ハイブ・アース
- 本館1F・B1F
- エレナ・ダミアーニ、ワンゲシ・ムトゥ、マリリン・ボロル・ボール、ヤスミン・スミス、西條茜、シモーヌ・リー、シモーヌ・ファタル、チャヌーパ・ハンスカ・ルガー、永沢碧衣
- Barrack(古畑大気+近藤佳那子)
- 9月13日(土)― 9月28日(日) 近藤佳那子、古畑大気
- 9月30日(火)― 10月13日(月・祝) 田口美穂、柳澤学海
- 10月15日(水)―10月26日(日) 鈴木優作、塚本南波
- 10月28日(火)―11月16日(日) 池奈千江、Kinder garten(髙田実季+森北伸)
- 11月18日(火)―11月30日(日) 川角岳大、矢島与萌
施設概要
愛知県陶磁美術館(旧名:愛知県陶磁資料館)は「本館」、茶室「陶翠庵」、「デザインあいち」が主な展示室で、陶芸体験をおこなう「つくるとこ!陶芸館」、平安時代〜鎌倉時代、室町時代、江戸時代の窯の復元展示施設がある。
「本館」は東京国立博物館 東洋館を設計した建築家 谷口吉郎で、東京国立博物館 法隆寺館を設計した谷口吉生の父である。
国際芸術祭「あいち2025」の愛知県陶磁美術館会場は、芸術祭の主な会場1つで、「瀬戸現代美術展2025(2025.10.26終了)」の開催会場:尾張東地方卸売市場はここから徒歩20分程度の距離にある。
また同行者から「瀬戸市のまちなか」会場からこちらまで歩いた強者がいるという話を聞いたが距離が5km以上離れており、高低差もあるため徒歩はお勧めしない。公共交通機関を乗り継いで両会場の行き来も可能だがやはり車で移動するのが無難と考えられる。
鑑賞レポート
茶室「陶翠庵」
「陶翠庵」はアートユニット大小島真木によるインスタレーションと映像作品《土のアゴラ|瀬戸2025》を展示
茶室の門をくぐると、小さな陶器がむかえてくれる。茶室のある建物に入ると「土のアゴラ」と書かれた暖簾とその下にも陶器の作品が見える。


暖簾をくぐり茶室で上映される映像作品は〈数奇なるニセアカシア〉〈無知の湿地〉〈共煩の掟〉の3つからなり、合計1時間半程度の長い物語である。茶釜を置く場所から生える観葉植物、時間で変化する照明、ナレーションの音声が茶室に響く少し異質な空間。時間が許せば映像が一周するまで居たかったが、名残惜しくも10分程度で辞去した。
映像モニターの置かれている茶室は定員5名なので、混雑時は入ることが難しいかもしれない。


デザインあいち
デザインあいち(旧 南館)全体を使用した加藤泉のインスタレーション。
ホワイトキューブと化した体育館のような建物の中を加藤の作品が縦横に展示されており、広い空間負けしない力強い作品群を見ることができる。


つくるとこ 陶芸館
つくるとこ 陶芸館は陶芸体験ができる施設で、鑑賞施設として「敷地内から発掘された平安時代-鎌倉時代(12-13 世紀)の窯」*1 を展示している。窯の奥には陶板画川田知志《瀬戸風景2022》が展示されている。

写真下のハイブ・アースの作品は、左が芝生広場の土をくりぬいた《瀬戸の版築プロジェクト「凹」》、右がつくるとこ 陶芸館でくりぬいた土を固めた《瀬戸の版築プロジェクト「凸」》で、「凸」は登ったり座ったりすることができるが、雨上がりで土が湿っていたので登ることはしなかった。また「版築」は土をたたいて固める技法のことと説明があった。


本館1F・B1F
本館は谷口吉郎設計による威厳のある外観と見事な展示空間が広がっている。本館に入ると展示ははじまっており、エレナ・ダミアーニ(写真なし)、ワンゲシ・ムトゥ《Sleeping Serpent》(写真右)の作品が展示され、先の部屋にワンゲシ・ムトゥ、マリリン・ボロル・ボール、ヤスミン・スミスの作品が展示されている。


下写真左・西條茜の作品は通路部分を使った大がかりなインスタレーションで、展示される陶器は楽器になっている。会場で鑑賞者が音を出すことはできないが、映像で音を出しているところを見ることができる。なかなか肺活量が求められる楽器に見える。
下写真右・永沢碧衣は過去に見たことのがある作品だったと思う。


本館奥はレストランとギャラリーがあり、ちょうどお昼時だったので食事をいただいた、ギャラリーは近藤佳那子さん、古畑大気さんの作品を展示していた。
展示室は地下に広がっており、地上と地下を繋ぐ階段がとても豪華、地下は芸術祭作品の他に収蔵品から三島喜代美の大型作品《時の残骸 90》が特別展示してあり、大きな陶製の三島作品を展示できるスペースを用意できるのは、この大きな館のメリットが感じられる。


芸術祭で入館すると、2階の展示も鑑賞できるが、時間が無いため芸術祭の展示を中心に鑑賞し次に移動した。
開館の10時からお昼の食事を含め12時過ぎまで約2時間こちらですごした。
参考情報
- 国際芸術祭「あいち2025」・公式ウェブサイト
- 愛知県陶磁美術館・公式ウェブサイト
- 大小島真木・公式ウェブサイト
- 国際芸術祭「あいち2025」鑑賞トップページ・Shige’s hobby
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更新履歴
- 2025.10.31
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