HASSELBLAD X2D-100C

HASSELBLAD X2DでHASSELBLAD HCレンズを使用しながら、ファームウェアの更新毎にレンズの動作確認をするレビュー。

<はじめに>
X2D-100Cはハッセルブラッドが2022年9月にリリースしたミラーレスデジタルカメラ。
前機種X1DII-50Cが2019年7月リリースで、3年後に後継機種としてリリースされた。発売日にゲットしてHASSELBLAD HCレンズとともに使用している。
2023.6.1にX2Dカメラファームウェア2.0.0がリリースされ、ビデオ撮影機能(X2Dは搭載予定無し)以外はX1DII相当の機能になった。
2023.12.1にX2Dカメラファームウェア3.1.0がリリースされ、マイナーバグ修正と顔検出の追加、HEIF形式の追加、フラッシュ関係の改善、Phocus経由の操作改善などの変更があった。

所有レンズリスト・ファームウェア別動作確認表

個人的にポイントの高いところ

  • 1億画素にアップ
  • EVFの視度調節がソフトウェアになった
  • 液晶が稼働になった
  • サブ液晶がついた
  • バッテリー(IS16046/IEC62133)は従来と同じ。
  • X2Dのカメラファームウェア2.0.0からHCレンズでファームウェア19.1(オレンジドットは確実)が適用できるレンズは、XH-Adapter、XH-Converter0.8の両方でIBISが使えるようになった。
  • X2Dのカメラファームウェア3.1.0から、古いファームウェアのHCレンズでIBISが使えるようになった。

改善に期待するところ

  • IBISが動作しないHCレンズがいくつかあります。
  • ファームウェア1.1.0ではIBISが動作していたHC80mmファームウェア10.0.0版において、ファームウェア2.0.5ではIBISが動作しなくなった。
  • XH-Converter0.8を使用した場合、多くのレンズでIBISが動作しない。
  • テレコンバーター1.7倍を使用した場合、多くのレンズでIBISが動作しない。
  • X2Dのカメラファームウェア2.0.5+オレンジドットのHC300/F4.5でテストしたところ、AFは正しく動作するようになったが、IBISは機能しない。
  • X2Dのカメラファームウェア3.1.0+オレンジドットのHC300/F4.5でテストしたところ、AF合焦速度が2.0.5と比べると早くなったような気がする。しかし、IBISは機能しない。
  • レリーズコードXが使えない(そのうちUSB-C変換ケーブルが発売されると期待している)。

・あまり気にならないところ

  • フォーカスピーキングがない(X1Dのときから画像拡大でピント確認をしているため)
  • X2Dのカメラファーム2.0.0からマニュアルフォーカス時にフォーカスピーキング機能が追加されたが、AF動作時はピーキングは機能しない。
  • X2Dのカメラファーム2.0.0からクロップ機能が追加された。
  • 動画撮影がない。

内蔵メモリー転送速度

HASSELBLAD Digital FORUMで話題になっていたので、自分でも測定したところ、USBケーブルによって内蔵メモリーからPCへの転送速度がずいぶんと変化する。X2DはUSB3.0以降の規格で信号を転送する機能がある。最も高い転送レートでは600MB/sを記録していた。

安いUSB3形状互換ケーブル
BATTERY CHARGING HUB FOR Xに付属のケーブル

<2023.12.1>
ファームウェア 3.1.0リリース / Phocus 3.7.6
古いファームウェア(非オレンジドット)のHC35/HC80/HC150/HC210/HC50-110は、xhadapter、xhconverter0.8の両方でIBISが機能するように改善されました。
HC80はX2Dの旧ファーム(1.0.5/1.1.0)と同等の機能に戻りました。
HC300+Hテレコンバータx1.7のIBISは改善されず。
そのほか、150mm、210mmとHテレコンバータx1.7の組み合わせもIBISは機能しません。

<2023.9.4>
XCD28P リリース

<2023.8.23>
ファームウェア2.0.1リリース
小変更、以下機能については改善されず。
HC300+Hテレコンバータx1.7のIBISは改善されず。
古いファームウェア(非オレンジドット)のHC35/HC80/HC150/HC210は、xhadapter、xhconverter0.8の両方でIBISが機能しません。HC80はX2Dの旧ファーム(1.0.5/1.1.0)ではIBISが機能していたので、古いファームウェアのレンズではIBISを機能しないように変更したと思われます。
上記はサポートに連絡しており、今後改善される予定とのこと。

<2023.6.1>
ファームウェア2.0.0リリース
xhconverter0.8でHCD24mm/HCD28mm/HC50mmのIBISが機能している。
HCD35-90のAF動作は改善された。
HC300+Hテレコンバータx1.7の動作は改善されず。
古いファームウェア(非オレンジドット)のHC35/HC80/HC150/HC210は、xhadapter、xhconverter0.8の両方でIBISが機能しません。HC80はX2Dの旧ファーム(1.0.5/1.1.0)ではIBISが機能していたので、古いファームウェアのレンズではIBISを機能しないように変更したと思われます。
Hasselbladdigitalforumによると、ファームウェア17.0.0のHC80mmはIBISが機能するとのことです。
ファームウェア17.0.0は、ノンオレンジドットでAFが動かない最新のファームウェアです。
ファームウェア18.0.0以降であれば、最新の19.1.0に更新できます。

<2023.1.31>
ファームウェア1.1.0リリース
Phocus Mobile2.0の動作改善だけのよう。

<2022.12.16>
ファームウェア1.0.5リリース
一部レンズ関連ファーム更新。
XHコンバータ0.8のIBIS動作は改善されず。
HC300+Hテレコンバータx1.7の動作は改善されず。
HCD35-90のAF動作は改善されず。

<2022.10.6>
Elmarit-R 2.8/24を使用

<2022.10.5>
SUMMILUX-R 1.4/35を使用

<2022.10.4>
SUMMILUX-R 1.4/50-E60を使用

<2022.10.3>
休憩

<2022.10.2>
V-Planar2.8/80 HC150mm

<2022.10.1>
XCD-45Pを使用

<2022.9.30>
SUMMILUX-R 1.4 / 80を使用

<2022.9.29>
休憩

<2022.9.28>
Planar 2.8/80-6elementsにXV-Adapterを装着して42枚撮影した。
電子シャッターのレスポンスは、X1DIIよりも向上しているように感じる。

<2022.9.27>
NOVOFLEXのLEICA-Rマウントアダプターを投入。
装着レンズはSUMMICRON-R 2/35 2代目、これもズミクロンR50mmよりイメージサークルは狭く四隅のけられが大きい。

X2D +SUMMICRON-R 2/35

<2022.9.26>
NOVOFLEXのLEICA-Rマウントアダプターを投入。
装着レンズはSUMMICRON-R 2/50、イメージサークルは広く四隅が少しけられる程度である。

<2022.9.25>
HC150mm +XH-Adapter +H26 extension Tubeを付けて34枚撮影。
1日36枚撮りフィルム1本撮っている感じ。
Amazonタイムセールで、SABRENT CFexpress Type-B 1TB *1が34399円と安い。
1TBメモリーに時代を感じる。1TBのSSDは2万円程度なのでもっと下がって欲しい。
*1:amazonアフィリエイトリンク

<2022.9.24>
HC210mm/HC100mm +XH-Adapter +H26 extension Tubeを付けて32枚撮影。

<2022.9.23>
HC35mm +XH-Converter0.8を付けて108枚撮影。

<2022.9.22>
HC80mm +XH-Adapterを付けて6枚撮影。

<2022.9.21>
HC80mm +XH-Adapterを付けて15枚撮影。

<2022.9.20>
HC80mm +XH-Adapterを付けて14枚撮影。
Phocus3.7がリリースされた。Phocusのロゴが●から■に変更。
ハッセルブラッドジャパンに報告した件は、国内で検証後に本国に報告するとのこと。

<2022.9.19>
HC50-110mmズーム +XH-Converter0.8を付けて148枚撮影。
古いレンズなのでMFでしか使えない、AF化のためにシャッターユニットの交換を依頼するとスウェーデン送りで30〜40万円かかるとのこと。テストの通りIBISが使えないのは少し悲しい。
このレンズやたら目立つようで、これを持っていると人に話しかけられる。

<2022.9.18>
HC50mm +XH-Converter0.8を付けて66枚撮影。
この組み合わせでは、IBIS(In Body Image Stabilizer)が機能しないことがわかった。
IBISスイッチを手動でオフにしないと,シャッターが切れない。
IBISが機能しないレンズがあるのは良いのだが、手動で機能をオフにするのは若干面倒だ。
X1DIIでは、IBISが無くても問題は無かったので機能しないレンズがあることは許容できるが、望遠側ではIBISは助かるため今後のファームアップで対応することを願う。
特にテレコンについては、HC100mm以外全滅。
以下、手持ちのレンズでIBISについて検証したリスト。
○は使用可能(オレンジドットの場合はAFも可能)、×はIBIS非対応の表示が出る。装着不可は物理的に装着できない。

レンズ名XH_AdapterXH-Converter0.8Converter X1.7
(+XH_Adapter)
HCD24mm××装着不可
HCD28mm××装着不可
HC35mm×装着不可
HC50mm××
HC80mm×
HC100mm
HC120mm Macro使用不可×
HC150mm××
HC210mm××
HC300mm×× エラー46
HC50-110mm××装着不可
HCD35-90mm××装着不可

X2DのIBISはマウントアダプター遊びのために、焦点距離を入力することはできる。

<2022.9.17>
HC120mm Macro +XH-Adapterを付けて73枚撮影。
室内撮影、マクロ撮影にボディ内手ぶれ補正の恩恵を感じる。
やはりカメラレスポンスが良くなったことがとても道具として気持ちが良い。SIGMA SDシリーズ、LEICA DMR/M8などレスポンスの悪いカメラを使い続けてきたので、X1DIIも許容範囲だったが、HCレンズをこのテンポで使用できるのはとてもうれしい。

<2022.9.16>
HC100mm +XH-Adapterを付けて20枚撮影。
XH-Adapterは筒だけなので軽くて良い、35mm版換算80mmになる。
ハッセルブラッドからメールが来て、同時リリースの予定だった、Phocus 3.7が延期とのこと。

<2022.9.15>
HC80mm +XH-Converter0.8を付けて20枚撮影。
CFexpressカードとカードリーダーを探索中。
ヨドバシカメラのAngelBird 512GBが安い。

<2022.9.14>
HC80mm +XH-Converter0.8を付けて19枚撮影。
・MFレンズ用にボタンでの拡大表示 >手間側ダイヤルボタンプッシュで拡大がデフォルト、AF-Dボタンに設定したいができなさそう。
・EVFの視度調整(デフォルトでも悪くはない) >未着手

画像処理していると、生の長辺11656ピクセルは広大だ。

<2022.9.13>
XCD-45Pを付けて17枚撮影。
記録メディアは、CFexpressだが内蔵1TBメモリーがあるため、当分はそちらに記録していこうと思っている。
猫撮影にて早速稼働する液晶が役に立つ。
視度調整ダイヤルがなくなったのがうれしい、X1DIIのときは不意に変わっていることがあり、ぼやけたEVF表示になって困ることがあった。
カメラ設定はまったくいじっていないのでこれからカスタムしていく。

やりたいこと
・MFレンズ用に、ボタンでの拡大表示
・EVFの視度調整(デフォルトでも悪くはない)

<2022.09.12>
2022.9.12に入手したばかりで。XCD-45Pを付けて少し散歩した程度だが、最初の印象を記しておく。
手持ちの資産4つを下取り出し入手した。初回入荷量は少ないとのことで即決。

箱を開けて起動確認のみ。
起動時間はX1DIIとくらべてあきらかに早くなっており、やっと普通のデジカメ程度の起動時間になった。
感覚的には、X1D(5秒)、X1DII(3秒)、X2D(1秒)という感じ、それでも1拍待つくらいの感覚はある。
ストラップの取り付け部はリング型からハッセル型のスライド式に変わった。
バッテリーは、従来と同じでX1DIIのものが使い回せるのはとてもありがたい。


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