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Aマウント・明るい標準レンズ SONY/MINOLTA AF 50mm F1.4

SONY製大口径標準レンズSONY 50mm F1.4SONY α900(A900)で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影はSONY α900(A900)を使用した。

レビュー

SONY AF 50mm F1.4 MINOLTA AF 50mm F1.4 New MINOLTA AF 50mm F1.4 Old

1.概要

SONY 50mm F1.4は、ソニーが2006年に発売したオートフォーカスの大口径広角レンズ。

このレンズはMINOLTA時代の1998年に発売されたAF 50mm F1.4(New)のバッチをSONYに変えただけで、レンズの機能的な変更はまったくない。
一部の(New)レンズで搭載されるフォーカスホールドボタンは装備されない。
レンズコーティングは新型の方がよくなっている可能性はあるが、これについて明確なソースは見当たらない。

レンズの主な仕様は以下のとおりで、詳細は仕様の表に記した。

  • レンズ構成: 6群7枚
  • 最短撮影距離: 0.45m
  • フィルター径:55mm(NewとSONY)
  • フード 専用バヨネット式円筒型(NewとSONY)
  • 距離エンコーダー非対応

もっとも古いOld型は、フィルター径が49mmでフードが組込と鏡筒の造りは異なるが、レンズ構成はNew、SONYと同一である。

このレンズはソニーA(α)マウントレンズなので絞りはカメラ側で行う。レンズは最短撮影距離が0.45mと標準レンズとしては大きな特徴は無い。

レンズモーターは搭載しておらず、オートフォーカスの動作にカメラ側の駆動力を利用する仕様だ。
ミノルタ後期やソニーレンズの一部で採用された、レンズ側にモーター搭載するSSM(超音波モーター)/ SAM(スムーズAFモーター)ではないため、ソニーαミラーレスカメラソニー純正マウントアダプターを経由した際に制限が発生することがある。

制限については、「仕様、考察など」にまとめている。

2.使用感

SONY 50mm F1.4のレンズ構成は1980年代の標準レンズにありがちなダブルガウス型のレンズ構成で35mmフィルム判で使うには不足の無い性能を有しており、2400万画素35mmフルフレームセンサーの撮影結果をみても不満に感じることは無い。

余談だが、MINOLTA時代から3代にわたってリリースされたこのレンズは、最初にMINOLTAのOldを手に入れて、次ぎにMINOLTA Newを手入れたのでOldは売り、SONY版はレンズがDタイプになっているとあまり調べもせず勝手に期待して購入したら、Newと変わらなかったというオチもついている。
SONY時代になっても安いレンズだったので、あまり深く考えずに購入して結果、全制覇している。

大口径レンズの醍醐味である絞り開放付近の描写は、以下作例上のとおりピント面から急速にボケていく、下側のF5.6に絞った結果を見ると全体的に画質が締まり使い易くなる。
作例上はオートフォーカスで撮影し、ピント位置が左の花から少しズレている可能性はあるが、絞り開放の描写は甘めの描写になる。

SONY AF 50mm F1.4 +α900 Aperture F1.4 SONY AF 50mm F1.4 +α900 Aperture F5.6

F2.8、F3.2、F10に絞った作例を見ると少し絞ると十分な解像感があることがわかる。

4枚目はMINOLTA時代のNewレンズの撮影結果で、SONY版との違いはわからない。

5枚目はMINOLTA時代の初期型Oldだが、フィルター枠が49mmとNew、SONY版と比べて6mm小さいがF2.8の撮影結果をみると、ケラレなどもなく新型で55mmに変更したのは、他のNewタイプレンズとサイズを合わせるためと推測される。

AマウントデジタルカメラのSONY α900に装着して使用するとオートフォーカスが可能でフォーカスの合焦速度、合焦精度に不満はなかった。
また、近接時も被写体がハッキリしたものであれば、オートフォーカスが迷うこともなく、キッチリとピントを合わせることができる。

レンズは標準レンズとしては一般的なサイズで、SONY α900とセットにしても1kg程度で一眼レフカメラシステムとしては標準的だ。

3.まとめ

SONY 50mm F1.4をまとめると、オートフォーカスが使える大口径標準レンズ。絞り開放付近は少し甘い描写をするが、F4程度でシャープさが改善され、より絞ってもシャープさは維持される。

また、SONY版とMINOLTA版でレンズ構成は同様であり、コーティングの違いはあるかもしれないが、実用上差を感じることはほとんど無いはずなので、ブランドの好み、実売価格で選択するのがよいだろう。

ソニー Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM SAL50F14Zは完全に新設計の別レンズとなっている。

仕様・考察など

1985年発売のαマウント版が最初のリリースで、1998年に外装変更された(New)に変更されたが、フラッシュ調光時に利用される距離エンコーダを搭載する(D)ヘに更新されなかった。SONYからリリースされる際も(New)の使用を引き継いでいる。そして、2013年にCARL ZEISSブランドでPLANAR 50mm F1.4がAマウントの最終版にリリースされている。

MINOLTA/SONY AF 50mm F1.4の変遷

A(α)マウントは実製品として世界で初めてオートフォーカスを搭載したレンズ交換式のカメラマウントだが、初期のαマウントはレンズ駆動はカメラボディのモーターを使用し、絞りもカメラ側から指令を出すが、実際の絞り機構はレバーによる機械的な動作となっている。

このため、他社の一眼レフカメラでは数ミリしかフランジバックに差が無いため、フォーカス機構は辛うじて動かすことができても絞りを駆動させる機構を組み込むことは困難だったため、αマウントレンズを他社一眼レフカメラに装着するマウントアダプターは作られなかった。

ミラーレスカメラになり、一眼レフカメラとのフランジバックの差が20mm程度になったことにより、SONYから純正のαマウントレンズをEマウントで使用するためにマウントアダプターがリリースされた。マウントアダプターは5種類あり、以下に簡単に特徴を示す。

  • LA-EA1:APS-Cサイズセンサー向け、絞り制御+制限ありオートフォーカス
  • LA-EA2:APS-Cサイズセンサー向け、絞り制御+オートフォーカス(トランスルーセントミラー搭載)
  • LA-EA3:35mmフルフレームサイズセンサー向け、絞り制御+制限ありオートフォーカス
  • LA-EA4:35mmフルフレームサイズセンサー向け、絞り制御+オートフォーカス(トランスルーセントミラー搭載)
  • LA-EA5:35mmフルフレームサイズセンサー向け、絞り制御+オートフォーカス +カメラ制限

SONY 50mm F1.4のような古い仕様のA(α)マウントレンズをオートフォーカスで使用する場合、2つの方法が考えられる。古いEマウントカメラはトランスルーセントミラーを搭載したLA-EA4を使用する。α7RⅣ、α7Ⅳ、α1、α6600以降の新しいカメラはLA-EA5ですべてのA(α)マウントレンズでオートフォーカスを使うことができる。

ソニー・レンズ互換性情報

上記は使用ボディを選んでから、使用レンズを選ぶと、その組み合わせの場合、どのような制約があるか表示するサイト。しかし、このサイト一覧性が無くわかりづらい。
オートフォーカスの表記は非対応については明記されており、対応の場合は何も書かれていない。

センサーサイズAF対応
Eマウントカメラ
SSM/SAMレンズで像面位相差AFに対応モーター(SSM/SAM)非搭載のレンズで像面位相差AFに対応
LA-EA1APS-C×××
LA-EA2 *APS-C××
LA-EA335mmフルサイズSSM/SAMレンズのみ××
LA-EA4 *35mmフルサイズ××
LA-EA535mmフルサイズSSM/SAMレンズのみα7 II、α7R II、α6300、α6500、α7 III、α7R III、α7R IV、α6100、α6400、α6600、α9、α9 II、α7S III、α7Cα7RⅣ、α7Ⅳ、α1、α6600、これ以降の新カメラ
*トランスルーセントミラーを装備し絞りとAF駆動用モーター搭載、一部の新しいカメラではAFが動かない。

他社ミラーレスカメラ向けのA(α)マウントアダプターを作ることは可能だろうが、上記Eマウント用A(α)マウントアダプターが充実しているため、それほど売れるとは思えない他社カメラ向けに複雑な機構で開発費が多く必要なA(α)マウントアダプターを作る奇特な会社はおそらくない。

余談だが、EFマウントアダプターは各社ミラーレスカメラ向けマウントアダプターが充実しているのは、絞り、フォーカスともに電子制御で、制御命令を変換するROMがあれば、あとはマウント形状を合わせればマウントアダプターを作ることができるという製品開発のハードルの低さと、EFマウントは過去シェアが大きいマウントで中古レンズが市場に溢れていると言う2つの理由によっている。


AマウントではSONYが2013年にCARL ZEISSブランドで、PLANR T* 50mm F1.4 ZAをリリースした。2006年のAF 50mm F1.4と比較すると、レンズ長と重量は約2倍大きく重く、径は一回り大きく(65.5mm→81mm)なり、全体的にレンズが大型化している。
とくに重量が増えているのは、レンズが大口径化したこと、枚数が増えたこと、レンズに超音波モーターを積んでいることなどが影響している。

大口径化により周辺光量が増え、非球面レンズによる像の平坦性の向上など仕様をみると性能が高そうなレンズで使ってみたいレンズの一つだが、中古価格が安い時期にAマウントのボディを持っていなかったので、実際には入手して使用はしていない。

項目AF 50mm F1.450mm ZA SSM
焦点距離(mm)5050
35mm判換算焦点距離(mm)7575
最大絞り1.41.4
最小絞り2222
絞り羽根79
レンズ構成6群7枚5群8枚
最短撮影距離(m)0.450.45
レンズ長(mm)38.572
レンズ最大径(mm)65.581
フィルター径(mm)4972
重量(g)235518
フードバヨネット式円筒バヨネット式円筒
レンズマウントα(A)マウントα(A)マウント
発売日1985(old) 1998(New) 2006(Sony)2013

参考情報

寄付のお願い・Request for donations

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更新履歴

  • 2026.1.31:マルチ分割2カ所、No.2,No.4を使用

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