APO-MACRO-ELMARIT-R 2.8/100
ライカR用マクロレンズ、APO-MACRO-ELMARIT 100mm F2.8をデジタルカメラで使用した記録
目次
<ギャラリー・LEICA SL(ミラーレス・デジタルカメラ)による実写>
<レンズの印象>
APO-MACRO-ELMARITを略してAMEとも呼ばれる、ライカRレンズの中でも特に有名なレンズの一つである。
最近のマクロレンズに限らずレンズのトレンドは、デジタル時代に合わせて解像度重視の傾向があるが、このレンズはライカマクロレンズの系統を受け継ぐ、柔らかな描写が持ち味だ。
一眼レフで使用する場合、絞り開放ではピント精度に不安があるが、EVFを使えるデジタル時代になり、ピントの問題はほぼ解消している。手ぶれもボディ側で手ぶれ補正をやってくれる時代なので、フィルム時代からは考えられない世界を生きていると思う。
本レンズはEOS-1DsMKIIIで問題なく使用できる。


<レンズの特徴>
APO-MACRO-ELMARIT 100mmはライカR用マクロレンズ。
1987年にリリースされ2万本が出荷された、3-CAM、R-CAM、ROM-CAMが存在しいずれのCAMタイプも中古市場でよく見かける。
レンズフードは内蔵式でレンズ先端に装備されているフードを引き出して使う。フードにはストッパーがないためルーズな印象を受けるが、レンズ落下時は固定されていない方がダメージが少ない可能性もあるため、このような設計も妥当と考える。
マクロレンズなので、フォーカスリングは約40mmと幅広で、ヘリコイドの回転角は約720度あり、正常な個体であれば適度なヘリコイドの粘りで精密なピント合わせが可能である。
ハーフマクロと言われる最大撮影倍率1:2(0.45m)で、等倍撮影倍率(1:1)を得るためにはELPROと名付けられたレンズ前面にねじ込むクローズアップレンズを使う必要がある。
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 100 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 6群8枚 | |
最短撮影距離(m) | 0.45 | |
レンズ長(mm) | 104.5 | |
レンズ最大径(mm) | 73 | |
フィルター径(mm) | 55 | |
重量(g) | 760 |
<参考文献・参考リンク>
- 参考文献:R型ライカのすべて/著者:中村信一/朝日ソノラマ編 Ads by Amazon
- 参考リンク:APO MACRO ELMARIT 100mm F2.8 Leica wiki