LEICA APO SUMMICRON-SL 35mm ASPH.

ライカ・アポズミクロン SL 35mm ASPH.のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 作例撮影はLEICA Tを使用

レビュー

アポズミクロン SL 35mmは、焦点距離35mmのMマウント・アポズミクロンが発売されるまで、アポのついた35mmとしては唯一の存在だった。
地図屋でそこそこの値段で購入したがLEICA SLを売り飛ばしたあとだったので、あまり使ってやることはできなかった。LEICA Tにつけて使うという贅沢な使い方をしていたが、SUMMILUX TLよりも大きなレンズは、解像度、描写力は格上のレンズだと感じさせた。
前後のボケ見、逆光時にコントラストの低下のなさやゴースト発生のなさなど、現代レンズが求める水準は十二分に達成しており、4000万画素を超えるLEICA SL2で使用しても、満足できるレンズだと思う。
LEICA Tに装着したレンズについているレンズフードは、Haoge 67mm スクエア メタル ねじ込み式マウント レンズフードリンク先はアマゾンアフィリエイトリンク)を装着していた。付属のフードは大きすぎて持ち運びに不便なため、こちらを利用していた。こちらのフードはねじ込んだあとに装着位置を調整できるため、フォーカス時に鏡筒が回転しない現代レンズには向いている仕様となっている。

比較写真にあるように、とにかくデカい、SUMMICRON SL全て同じ鏡筒で作るというポリシーのもと、一番大きくなる、SUMMICRON 90か28を基準としているから仕方のない話とはいえ、無駄にでかい気はする。事実APOを取り除いた、SUMMICRON SL35mmは全長が20mmほど短くなっている。パーツ共通化によるコストダウンとはっきり言っているのは無駄な言い訳をするよりも気持ちよいが、他社同スペックレンズと比べて5倍以上の価格で売っているレンズにしては若干せこい話で、レンズラインを安価に構築して、売れればよいは企業側の論理としては正しいが、購入する一ユーザーとしてはメーカーがそのレンズスペックにふさわしいデザインを与えて欲しいと思う。デジタル中版に移行した関係でSLレンズを継続して購入はしていないが、全種揃えてその日の気分で使い分けることができればよいなと思うことはある。
2021年4月24日に、M型のAPO SUMMICRON 35mmが発売されたが、価格は130万円程度する。それと比べると中古だと40万円程度から買えるため、先述したようにレンズの大きさに目をつぶることができれば、高性能なレンズを安価に入手できてお買い得な気がする。

仕様

  • LEICA SL APO SUMMICRON レンズバリエーション
レンズ名APO-SUMMICRONAPO-SUMMICRONAPO-SUMMICRONAPO-SUMMICRONAPO-SUMMICRON
焦点距離(mm)28
(11183)
35
(11184)
50
(11185)
75
(11178)
90
(11179)
最大絞り2
最小絞り22
レンズ構成10群13枚11群13枚10群12枚9群11枚9群11枚
最短撮影距離(m)0.240.270.350.50.6
レンズ長(mm)102
レンズ最大径(mm)73
フィルター径(mm)E67(67mm)
重量(g)
(レンズのみ)
700750740720700
リリース年2021.22019.42019.82018.22018.2
定価(円・税別)660,000-630,000−610,000-580,000-640,000-
  • ライカ一眼レフタイプ・35mmレンズの比較
レンズ名APO-SUMMICRON-SL(11184)SUMMICRON-SL(11192)SUMMICRON-R(I)SUMMICRON-R(II)
焦点距離(mm)35353535
最大絞り2222
最小絞り2216
レンズ構成11群13枚9群11枚6群9枚6群6枚
最短撮影距離(m)0.270.240.30.3
レンズ長(mm)1028357.546
レンズ最大径(mm)7374.56666
フィルター径(mm)E67(67mm)シリーズ7(E48)E55
重量(g)
(レンズのみ)
750402508430
リリース年2019.42023.319701976
定価(円・税別)630,000-300,000−

参考文献・リンク

更新履歴

  • 2024.03.06:改稿
  • 2023.08.15:初稿

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