M42&Ai-S 復刻・Auto Topcor 58mm F1.4

M42&Ai-S 復刻・Auto Topcor 58mm F1.4

コシナ製オート・トプコール 58mm F1.4をSONY α900とSIGMA SDS10で使用したレビューと写真作例

目次

ギャラリー

写真作例の撮影はSONY α900(A900)、SIGMA SD10

レビュー

1.概要

Auto-Topcor 58mm F/1.4は、コシナが復刻した焦点距離58mmのレンズ。
レンズマウントは一眼レフ向けのM42とNIKON-Fでリリースされた。

6群7枚のダブルガウス型を採用しており、オリジナルのTokyo Kogaku RE. Auto-Topcor 58mm F/1.4は5群7枚なので、レンズ構成はまったく同じでは無い。となっており、オリジナルはレンズ前群の2枚目と3枚目が貼り合わせとなっている。

最短撮影距離は0.45mとなっている。

新品の場合、レンズには専用のバヨネット式フードとねじ込み式のレンズキャップが付属している。

2.使用感

Auto-Topcor 58mm F/1.4とオリジナルのトプコン58mmを所有したことがないため比較はできないが、復刻版のレンズはごく普通によく写るレンズで、一眼レフの標準レンズとして安心して使える。焦点距離58mmで最短撮影距離が0.45mなので通常の標準レンズより一歩踏み込んだ撮影ができる。

新造されたレンズなので、シルバーの外装は美しく、専用のバヨネットフードも深さがありしっかりと遮光する。

レンズマウント側にM42レンズ特有の絞り羽根を閉じるためのピンが装着されているため、ピンを押し込んで絞り込むカメラか、ピンを押し込んだ状態にできるマウントアダプターで無い場合、絞り開放で使用することになる。

Auto-Topcor 58mm F/1.4は発売されてから20年程度たつため、市場で見かけることは少なくなり、店によってはプレミアム価格を付けているところもある。

しかし、同じレンズ構成でVoigtlanderブランドのNOKTON 58mmに名称変更して継続販売されているため、M42マウント、ブランド名、外観意匠にこだわりがなければ、そちらの方が入手しやすい。また、レンズコートは新型は時代とともに進化している可能性があり、逆光耐性などは向上しているかもしれない。

リバーサルフィルムをライトボックスで見るときに、ルーペを使うが、50mm程度の標準レンズはルーペ代わりになるので、本レンズはなかなか見えのよいレンズだったので、リバーサルフィルム鑑賞のルーペとしても使用していた。

3.まとめ

結論としてAuto-Topcor 58mm F/1.4をまとめると、描写も堅実なごく普通の一眼レフ向け標準レンズ。58mmと少し焦点距離が長いけれど、ほぼ50mmと同じ感覚で扱える。

コシナはフォクトレンダーに続くブランドとして、この東京工学のトプコンレンズをリリースした。しかし、コシナのトプコンブランドのレンズは本レンズだけで、他のレンズはリリースされなかった。

仕様・レンズ比較

レンズ構成図は各社の配付資料から引用し、サイズはこちらで調整しているため厳密ではない。

Before imageAfter image
項目Auto TopcorRE.Auto Topcor
焦点距離(mm)5858
最大絞り1.41.4
最小絞り1616
絞り羽根96
レンズ構成6群7枚5群7枚
非球面レンズ非採用非採用
最短撮影距離(m)0.450.45
レンズ長(mm)47.549
レンズ最大径(mm)63.5?
レンズフード専用バヨネットフード?
フィルター径(mm)5862
重量(g)305340
マウントAi-S、M42トプコンREマウント
リリース年2003.121963
鏡筒色銀・黒
価格(定価・税別)¥49,500?

参考情報

更新履歴

  • 2025.6.28
  • 2024.11.29
  • 2024.03.27:改稿
  • 2023.11.11:初稿

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