Auto Topcor 58mm F1.4 COSINA復刻版
コシナ製オート・トプコール 58mm F1.4のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はSONY α900(A900)、SIGMA SD10
レビュー
オートトプコール 58mm F1.4は、コシナが復刻した焦点距離58mmのレンズ。
レンズマウントは一眼レフ向けのM42とNIKON-Fでリリースされた。
オリジナルのトプコン58mmを所有したことがないため比較はできないが、復刻版のレンズはごく普通によく写るレンズで、一眼レフの標準レンズとして安心して使える。
新造されたレンズなので、シルバーの外装は美しく、専用のバヨネットフードも深さがありしっかりと遮光する。
レンズ構成はダブルガウスの変形で、中程のレンズの前側は貼り合わせをなくし、後側は一枚レンズを増やしている。2024年に設計すると非球面レンズを入れることでよりシンプルな構成にできそうではあるが、リリースの2003年からこの形式をとり続けている。コシナは同じ銘のレンズで構成を変えたり、レンズ銘は異なるが同じレンズ構成のものがあり、レンズグルメとしてはレンズの変遷を確認しているときコシナのポリシーは不思議に感じる。
発売されてから20年程度たつため、市場で見かけることは少なくなり、店によってはプレミアム価格を付けているところもあるが、それほどの価値があるかは疑問である。よほどのこだわりがなければ、本レンズはNOKTON 58mmに名称変更して継続販売されているため、そちらを購入した方が安上がりと感じる。おそらくレンズコートなどは新型のほうが時代とともに進化しているはずである。
余談だが、コシナはフォクトレンダーブランドが当たったので、このレンズで二匹目のドジョウを狙いリリースをしたが、当時の雑誌記事によると、コシナとしてはコンタックスブランドがほしかったが、京セラがヤシカから引き継いだコンタックスブランドを手放さなかったため、別ブランドを模索した中の一つがこのトプコンだったらしい。うろ覚えの記憶なので、2023年にソースをあさったがはっきりしない。また、残念ながらトプコンブランドのレンズは2024年現在、本レンズだけである。
その後、コシナはカールツァイスと提携し、カール・ツァイス、フォクトレンダーの2ブランドを展開しているのは周知の事実である。
リバーサルフィルムをライトボックスで見るときに、ルーペを使うが、50mm程度の標準レンズはルーペ代わりになるので、本レンズはなかなか見えのよいレンズだったので、リバーサルフィルム鑑賞のルーペとしても使用していた。
仕様
項目 | Auto Topcor | NOKTON SLII | NOKTON SLIIs |
焦点距離(mm) | 58 | ← | ← |
最大絞り | 1.4 | ← | ← |
最小絞り | 16 | ← | ← |
絞り羽根 | 10 | ← | ← |
レンズ構成 | 6群7枚 | ← | ← |
非球面レンズ | 非採用 | ← | ← |
最短撮影距離(m) | 0.45 | ← | ← |
レンズ長(mm) | 47.5 | ← | 45.5 |
レンズ最大径(mm) | 63.5 | 64.4 | 67.6 |
レンズフード | 専用バヨネットフード | LH58 | 丸型ネジ式フード LH-58s(別売) |
フィルター径(mm) | 58 | ← | 52 |
重量(g) | 305 | 320 | 320 |
マウント | Ai-S、M42 | Ai-S、Pentax-KA | Ai-S(CPU内蔵) |
リリース年 | 2003.12 | 2008.2 | 2016.10 |
鏡筒色 | 銀 | 黒 | 基本色は黒、リムカラーに銀と黒 |
価格(定価・税別) | ¥49,500 | ¥55,000 | ¥65,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.03.27:改稿
- 2023.11.11:初稿
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