LEICA APO VARIO ELAMR TL 55-135
ライカ、アポ・バリオ・エルマー TL 55-135mm F3.5-4.5のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA TL
レビュー
アポ・バリオ・エルマー TL 55-135mm F3.5-4.5は、35mm判換算で焦点距離80mm〜200mmをカバーするズームレンズ。レンズ長は広角端の55mm時が最も短く、テレ端の135mm時は43mmレンズが伸びる。ライカAPS-Cライン最長焦点距離レンズとなる。
広角端55mmのF3.5はかろうじて許容できるが、テレ端135mmのF値がF4.5と暗いレンズなのでスローシャッター時には手ブレの影響に悩まされた。
京都・鍬山神社で紅葉を撮りに持ち出したときは、薄闇から夜にかけての撮影は手ブレと被写体ブレとの闘いだった。とくにEVFを装着していないライカTは背面液晶を見ながら撮影となるため、腕だけのホールドではブレ写真を量産する可能性が高く危険だ。また、撮影結果は背面液晶だと問題ないように見えるが、PCのモニターで見るとすこしブレている写真も散見された。
ボディ内手ぶれ補正のあるAPS-Cボディが望まれるが、ライカ TL / CLシリーズがすでに終了とのことで今後の展望は暗い。カメラボディ側の問題でもあるが、LEICA Tで使う限りアートフォーカス(以下AF)の合焦速度はゆったりしており、合焦精度もそれほど良くはなかった。
このレンズのAF性能はアポ マクロ エルマリート 60mmと良い勝負だった。
AF速度の個人的体感は以下の順で上の方がAF速度が速い。
- ELMARIT-TL 18mm =SUMMILUX-TL 23mm
- SUMMILUX-TL 35mm
- APO MACRO ELMARIT 60mm= APO-VARIO-ELAMR-TL 55-135
写りはズームレンズの中では、解像感もあり135mmはそれなりにボケさせることができる。APOレンズと名乗るだけのことはあり、葉っぱなどに偽色がでずらいことなど、価格相応の価値はあると思う。F2.8-F3.5かF3.5通しであればより実用的なレンズになったと思う。
仕様
LEICA T/TL Zoom lens バリエーション
レンズ名 | SUPER VARIO ELMAR | VARIO ELMAR | APO VARIO ELMAR |
焦点距離(mm) | 11-23 | 18-56 | 55-135 |
35mm判換算焦点距離 | 16.5-34.5 | 27-84 | 82.5-202.5 |
最大絞り | 3.5-4.5 | 3.5-5.6 | 3.5-4.5 |
最小絞り | 16 | 16 | 16 |
レンズ構成 | 11群14枚 | 7群10枚 | 10群12枚 |
最短撮影距離(m) | 0.2〜 (11〜23) | 0.3〜0.45 (18〜56) | 1.0〜 (55〜135) |
レンズ長(mm) | 77〜92 | 60〜80 | 110〜153 |
レンズ最大径(mm) | 73 | 63 | 68 |
フィルター径(mm) | E67(67mm) | E52(52mm) | E60 |
重量(g) | 386 (レンズのみ) | 256 (レンズのみ) | 500 (レンズのみ) |
リリース年 | 2015.3.1 | 2014.4 | 2015.3.1 |
定価(円・税別) | 230,000- | 200,000− | 230,000- |
参考文献・参考リンク
更新履歴
- 2024.07.01
- 2024.03.06
- 2022.11.24
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