LEICA ELMARIT R 135mm(2型)
エルマリート R 135mm F2.8・2型のレビューと写真作例
目次
ギャラリー
ESO 1Ds MKIIIによる実写
レビュー
エルマリート R 135mmは1962年に初期の1型がリリースされ、1968年から1991年まで後期の2型が作られた。1型と2型を合わせて合計約6.6万本作られた。
長く作られたレンズだが、その間ほぼ改良されず最短撮影距離は1.5mと寄れないレンズだ。
M型のELMARIT-M 135mm(めがね付き)も最短撮影距離が1.5mであり、本レンズはズミクロン90mmと異なりR型レンズのメリットがないのは残念だ。
それでも一眼レフカメラの場合は寄れないハンデをカバーするためELPRO(前部ねじ込みクローズアップレンズ)かマクロアダプターをつかうことができる。
絞り開放からしっかり解像しぼけ見も素直、リリース後レンズ構成などに変更がないのは、完成されたレンズと言うことなのだろう。
135mmは、F2.8とおしの大口径ズームレンズに飲み込まれた焦点距離だが、R型ライカではVARIO-APO-ELMARIT-R 70-180mm F2.8がそれに相当するが、この70-180mmはかなり大柄で重いため単純な代替とはならず、R型135mmはその携行性に存在価値がある。
M型135mmはF3.4と少し絞り開放値が暗くなったがAPO仕様がリリースされたので、Rライカにもう少し寿命があればR型135mmも改良型がリリースされたかもしれない。
そのときは絞り開放値F2になっていればと思うが、KYOCERA CONTAXがPlanar 135mm F2をリリースしたが、それほど人気がなかったことを考えると、135mm単焦点というレンズが市場から求められていないと考えらる。
いろんな意味で残念な感じのレンズで、一般的な評価の低さは市場価格に表れており、LEICAブランドのレンズの中では安く購入でいるレンズだ。対抗馬はElmar-M 90/135あたりか。本レンズも投げ売りの場合、2万円程度で見たことがある。
所有しているレンズは、シリアル番号が350xxxxで1990年に作られた300本の一つ、M型レンズならさぞ貴重なのだろうが、本レンズの市場価格は低く3万円弱で購入した。
中望遠レンズで後玉の出っ張りがないためEOS-1DsMKIIIでエラーなく使用できる。
単焦点では暗いF2.8のレンズなのでEOSのファインダーはピントの山が若干見辛く、ミラーレスカメラのSLでEVFを使用して撮影するのが使いやすい。
仕様
項目 | 値 | 備考 |
焦点距離(mm) | 135 | |
最大絞り | 2.8 | |
最小絞り | 22 | |
レンズ構成 | 4群5枚 | |
最短撮影距離(m) | 1.5 | |
レンズ長(mm) | 93 | |
レンズ最大径(mm) | 67 | |
フィルター径(mm) | 55 | |
重量(g) | 730 |
参考文献・参考リンク
- 参考文献:R型ライカのすべて/著者:中村信一/朝日ソノラマ編 Ads by Amazon
- 参考リンク:ELMARIT-R 2.8/135(II) Leica wiki
- 参考リンク:ELMARIT-R 2.8/135(I) Leica wiki
更新履歴
- 2024.02.17:改稿
- 2022.03.02:初稿
広告
- いくつかの外部リンクは広告となっており、クリックするとサイト管理者に収入が発生する可能性がある。本ウェブサイト維持のためご理解とご協力をいただけるとありがたい。