Voigtlander APO LANTHAR L 90mm F3.5
L39マウント・90mm望遠レンズ
APO LANTHAR 90mm F3.5のレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はエプソン R-D1
レビュー
1.概要
アポランサー(アポランター) L 90mm F3.5は、2001年にコシナからりリースされたフォクトレンダー・ブランドのL39スクリューマウント望遠レンズ。
フォクトレンダー初期L39スクリューマウントのレンズで、絞り開放値F3.5とスリムなレンズだ。手前に幅広のフォーカスリング、レンズ前部に絞りリングがあり、操作性には問題ない。標準添付のねじ込みレンズフードは深さがあり実用的なフードである。
2.使用感
写りは望遠レンズとして過不足のない性能でピント面は切れの良い描写をする。アポの名前がついているとおり、赤・青・緑の3波長の色収差を補正したアポクロマート(apochromat)レンズとなっており色滲みが少ない特徴がある。
エプソン R-D1を使っているときに使用したレンズで、APS-Cサイズセンサーの作例しか残っていない。90mmはCONTAX G用ゾナー90mmを所有していることと、一眼レフ用のアポランサー90mmを持っていたため、このレンズは出番が少なく少し使用して売却してしまった。
3.比較
このレンズで興味深いのは、ニコンSマウント用に、S アポランサー 85mmが2003年にリリースされており、この2つのレンズは兄弟レンズなのは間違いないが、両レンズはともに焦点距離90mmで同一のレンズとの記述を見かけたことがある。しかし、コシナが配布しているレンズ紹介PDFのレンズ構成図を同じサイズに揃えて比べると、レンズ構成は同じだが、レンズの厚みは異なり、アポランサーは90mm、S アポランサーは85mmの焦点距離でつくられているように見える。
両者を入手して、撮影範囲が変わるのか、描写が変わるのかをテストしたいところだが、前述のようにアポランサー90mmはすでに手放しており、新たに入手するにしても両レンズともに曇った個体が多く購入にはいたっていない。機会があればテストしたいと思っている。
このアポランサー 90mm以降、望遠レンズは一眼レフ向けレンズの焦点距離となり、レンジファインダーカメラでは製品が途絶えていたが、2021年にアポスコパー 90mmがリリースされ、ひさびさにレンジファインダーカメラで90mmの焦点距離が復活している。
仕様
項目 | APO LANTHAR | S APO LANTHAR | APO SKOPAR |
焦点距離(mm) | 90 | 85 | 90 |
最大絞り | 3.5 | ← | 2.8 |
最小絞り | 22 | ← | ← |
絞り羽根 | 10 | ← | ← |
レンズ構成 | 5群6枚 | ← | 7群7枚 |
最短撮影距離(m) | 1.0 | ← | 0.9 |
レンズ長(mm) | 90 フード込み | 83.9 フード込み | 60 フード無し |
レンズ最大径(mm) | 51 | 55.8 | 53 |
フィルター径(mm) | 39 | ← | ← |
フード | 専用フード | ← | ← |
重量(g) | 260 | 262 | 250 |
マウント | L39 | S | VM |
リリース年 | 2001.02 | 2003.03 | 2021.11.30 |
価格(定価・税別) | 55,000(シルバー) 58,000(ブラック) | 65,000(シルバー) | 90,000(シルバー・ブラック) |
参考文献・参考リンク
- COSINA製品PDF(アポランサー 90mm)
- 世界のライカレンズPart3・amazonアフィリエイトリンク
更新履歴
- 2024.04.28