HASSELBLAD HC 210mm F4

HASSELBLAD HC 210mm F4のレビューと写真作例

目次

ギャラリー

  • 写真作例の撮影はX2D
  • 写真作例の撮影はX1D-II(X1D2)

レビュー

HC 210mm F4はHASSELBLAD Hシリーズカメラ用の望遠・焦点距離211.1mmのレンズ。
HCシリーズレンズなので、中判カメラHxDで使用する場合、センサーサイズ 40.2×53.7mmまでカバーし、そのとき焦点距離は約141mmになる。Xシリーズ(X1D、X1D-2、X2D、X907)カメラで使用する場合、X H Lens Adapter*かXH CONVERTER 0.8*を経由して使用した場合以下の焦点距離となる。

HC 210mmはx1.7テレコンを使用可能で装着した場合は以下の焦点距離となる。

上記焦点距離は35mmセンサーの値で、Xシリーズカメラで使用する場合は、その値から0.8倍広角になる。

ハッセルブラッドX1D-2、X2DとX H Lens Adapter*、XH CONVERTER 0.8*を使用した場合、Phocusを介して出力される画像は周辺部まで乱れなく結像しており、44x33mmの中判デジタルセンサーで使用するのに十分な性能があることがわかった。

レンズのフォーカスリングはなめらかでマニュアルフォーカスの感触は良好で、EVFのピント拡大機能を使い問題なく狙った位置での撮影ができる。最短撮影距離は1.8mでそれ以上距離を短縮したい場合は、3種類のEXTENSION TUBES H(13mm/26mm/52mm)を使用した近接撮影も可能である。
しかし、210mmの望遠レンズなのでボディ内手ぶれ補正のないX1D-2では、EVFの画像が揺れて気持ち悪く感じることがある。また、レンズコートが古いためか逆光下ではフード無しの場合、ゴーストが発生してコントラストが低下することがある。

HC、HCDレンズとしては11本目に入手したレンズで、ハッセルブラッド・ブランドのオレンジドット無しを格安で購入したので、シャッター速度は1/800でオートフォーカス(以下、AF)が使用できないことはわかっており、それほど明るいレンズではないため1/800のシャッター速度で問題ないと判断をした。

購入した後にレンズの状態を確認すると、フードが緩い程度で大きな問題は見られなかった。
カメラでレンズ情報を確認すると、ファームウェアは12.0.0でシャッター回数は約7000回でシャッター数には十分な余裕がある。壊れるときは壊れて使用回数が関係ない場合もあるので気休めではある。

レンズ単体重量が1.32kgでコンバータ(175g か 430g)とカメラ(766g)を足すと2.3〜2.6kgとなり、HCレンズをつけたX1D-IIとしては重量級に属し、レンズを含めたカメラ一式の全長も長いため、近所か車移動のとき以外は持ち出す気力が薄れるレンズである。

仕様

項目
焦点距離(mm)211.1
最大絞り4
最小絞り45
レンズ構成6群10枚
最短撮影距離(m)1.8
レンズ長(mm)168
レンズ最大径(mm)86
フィルター径(mm)77
重量(g)1320
HC 210mm レンズ仕様書(英語)

アクセサリー互換性

  • Converter H 1.7x(x1.7 テレコンバーター)は使用できる。
  • Extension-Tube-H(H13/H26/H52)は使用できる。
  • HTS 1,5 TILT AND SHIFT ADAPTERは使用できない。
  • イメージサークルは中判フィルムサイズまでカバーする。

AF対応について

HC/HCDシリーズレンズをマウントアダプター(X H Lens Adapter*、XH CONVERTER 0.8*)を経由してX1D,X1DII,X2D,907Xに装着しオートフォーカス(以下、AF)を駆動させるためには、レンズファームウェア領域が拡張された18.0.0以降のレンズが必要である。17.0.0以前のレンズに18.0.0以降のファーウウェアを適用しても書き込み領域が足りないため変更できない。

レンズにオレンジ色のマークがついた、通称オレンジドットのレンズは、レンズファームウェアが18.0.0以降であり100%AFに対応している。

しかし、オレンジドットのないレンズでも、AF対応可能なものはあり、レンズシリアルナンバーがVから始まる2010年以降に製造されたレンズについてはファームウェア領域が拡張されているレンズが多くAFに対応できる可能性が高い。

シリアルナンバーがSから始まるレンズは2000年代に製造されたレンズで、オレンジドットのないファームウェア17.0.0以前のレンズとなる。

上記にも例外があり、レンズの修理時にフォーカスユニット交換などで新しいファームウェアになっている場合もある。

ハッセルブラッド XシリーズでAFを使えるか否かは、シリアルナンバーから判断するだけでなく、カメラに装着して実際のレンズファームウェアを確認するのが最も確実である。

フジノンブランドのHレンズはすべて、古いファームウェアでAFには対応していない。

FUJINONレンズについて

HCレンズはフジフィルムブランド・SUPER EBC FUJINONのものがあり、HASSELBLAD HCカメラで使用できるが、最高シャッタースピードが1/800のレンズしかなく、最新の最高シャッタースピード1/2000と比べると表現の幅が狭まる。また、レンズファームウェアが古いため、XCDマウントカメラ・X1D、X1DII、907X、X2Dにおいてオートフォーカス(以下、AF)を利用するために必要なHCレンズ・ファームウェア19.1.0を適用することができない。

そのため2種類のマウントアダプター、X H Lens Adapter*、XH CONVERTER 0.8*を経由してXCDマウントカメラに装着してもAFは使用できない。

*リンク先はrakutenのMapcamera

フジフィルムブランドのHCレンズは、ハッセルブラッドの修理サポート対象外で、フジフィルムによる修理対応も終わっているため故障時はどうすることもできない。フジフィルムブランドのHレンズは格安で売られているが購入時はそのことを意識する必要がある。

ハッセルブラッドブランドのHCレンズであれば、古いレンズでもハッセルブラッドにて、有償だが修理対応してもらえる。

HCレンズは富士フイルム製造なので、X1D、X1DII、907X、X2Dと同じセンサーサイズの富士フイルムGFXシリーズもマウントアダプター(H MOUNT ADAPTER G)を用意している。こちらはMF(マニュアルフォーカス)専用となるが、カメラ側のメカシャッターだけでなく、レンズシャッターも使用できる。

参考文献・参考リンク

更新履歴

  • 2024.04.21:記載修正
  • 2022.03.25:最初の投稿

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