姫路文学館「十二国記」山田章博 原画展
2025年10月23日に訪問した姫路市文学館「特別展「「十二国記」山田章博原画展」」鑑賞レポート
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目次
展覧会概要
- 「十二国記」山田章博原画展
- 2025年9月27日〜12月14日
- 時間:10:00-17:00
- 休館日:月曜日、10月14日(火曜日)、11月4日(火曜日)、11月25日(火曜日)から29日(土曜日)
- ただし10月13日(月曜日・祝日)、11月3日(月曜日・祝日)、11月24日(月曜日・振替休日)は開館
- 会場:姫路市文学館
本展は原画約400点とその他資料で構成構成される。
展示の構成は以下のとおりだ。
- Prologue
- Episode0 『魔性の子』
- Episode1 『月の影 影の海』
- Episode2 『風の海 迷宮の岸』
- Episode3 『東の海神 西の滄海』
- Episode4 『風の万里 黎明の空』
- Episode5 『丕緒の鳥』
- Episode6 『図南の翼』
- Episode7 『華胥の幽夢』
- Episode8 『黄昏の岸 暁の天』
- Episode9 『白銀の墟 玄の月』
- extra1 Artworks for Animation ーアニメ「十二国記」
- extra2 Artworks for Anniversary
- extra3 Manga & Illustrations ー山田章博の漫画・装画
- extra4 Focus on musical ーミュージカル『十二国記 ‐月の影 影の海‐』
会場内は写真撮影禁止で、一部許可あるところのみ撮影可能。
鑑賞レポート
生家のあった姫路で開かれた「十二国記」山田章博 原画展の鑑賞レポート。
文学館入り口までに、キャラクターの幟と大型パネル、水面に<珠晶>(2015年カレンダー書き下ろし)、姫路城の見える生垣に<尚隆&延麒>、奥の水面に<白汕子&泰麒>が設置されており気分があがる。




入口で特別展チケットを購入すると、チケットとスタンプ用の台紙が渡される。スタンプ台紙は第二会場入口と南館でスタンプを押して南館の受付に持っていくと、専用のクリアファイルをいただける仕組みになっている。
本展の作品リストは配布していないようだ。
<第一会場>
山田章博原画展 会場は常設展示を抜けた先にあり、スロープを上った後右手に大きな自動扉があり、その奥が第一会場となっている。
第一会場はプロローグからはじまり、十二国記のEpisode0 『魔性の子』からEpisode7 『華胥の幽夢』に関する作品が展示されている。
こちらは会場の広さの割に展示数が多く、室内は展示用の壁があり通路が狭くなっているため、人が多いときは見づらいかもしれない。作品そばには台詞がキャプションとして貼ってあり、その場面を思い出しながら作品を鑑賞できる。
第一会場までは常設展示チケットで鑑賞可能。
<第二会場>
最初の会場を出て左手に創作風景を記録した映像が流れており、右手に行くと第二会場でこちらの入口で企画展チケットの確認をする。また、チケット確認所の近くに台紙右側用のスタンプが設置されている。
チケットに日付を入れると、当日は再入館可能で食事後に会場に戻って鑑賞することもできる。
第二会場はゆったりとしており、十二国記からEpisode8 『黄昏の岸 暁の天』、Episode9 『白銀の墟 玄の月』の作品が会場正面に展示されている。そこから右回りにextra1 Artworks for Animation ーアニメ「十二国記」、つづいてextra2 Artworks for Anniversaryと題して30周年として2021年に描かれたデフォルメキャラ、その他作品の展示と撮影スポットがある。

創作に使う道具の展示もあり、ほんとうに普通にイラストを描くための道具を使っている。創作風景の映像を見ていても奇をてらったことはしておらず、線を積み重ねて色を重ねていく昔ながらの仕事風景だ。
山田作品のアナログな線描の魅力は40年以上見続けているが飽きることはない。
第二会場の最後は、extra3 Manga & Illustrations ー山田章博の漫画・装画となり、山田自身の漫画作品、十二国記以外の装画、そして、十二国記小説原作者の小野不由美さんの山田章博氏へのメッセージが展示されており、メッセージにはイラストによってキャラクターへの愛着が変化したとの言葉もあり、作品に大きく影響を与えていることが感じられる。上写真の楽俊は装画見たさに場面が増えたキャラクターとのことだ。
メッセージから長きにわたるお二人の信頼関係が垣間見えた。
また、山田氏は十二国記以外の装画でアルスラーン戦記・田中芳樹 光文社文庫版を担当されており、もし同じ田中芳樹の銀河英雄伝説の装画を担当すると、どのようなラインハルト、ヤン・ウェンリーが描き出されるのかとしばし想像した。
<南館>
別館となる南館では、「extra4 Focus on musical ーミュージカル『十二国記 ‐月の影 影の海‐』」と題して、ミュージカル宣伝用のパネル、撮影で使用された「水禺刀」、山田の作品ではないがミュージカル設定用のラフ画の複製などが展示されている。


この南館は美術北館(10時開館)よりも早い9時から開いているため、早めに到着したら南館を鑑賞して北館の開館まで待つことができる。こちらには、チケット購入時に渡されるスタンプ台紙に押すためのスタンプ台が準備されている。忘れずにスタンプを押して、クリアファイルをいただこう。
こちら南館は無料ではいることができ、展示の撮影も可能で喫茶スペースがあって食事ができる。
<ショップ>
小説、作品集、アクリルスタンド、トートバッグ、複製画など多くの品ががあったが本展専用の図録は無かった。
作品集に展示作品が収録されているため図録は作られていないと思われる。
<建築>
姫路文学館の建物は安藤忠雄氏設計で、特徴的なコンクリート打ちっぱなしの壁、ゆるい弧を描いたスロープで展示室は繋がっている。館内写真は撮影禁止となっている。


<移動>
姫路駅から姫路文学館までの移動は、公式ページやグーグルマップで検索可能だが、電車の改札を出たら姫路駅北口に向かい、信号を渡って神姫バスターミナル・バス停番号 9、10番乗り場からバスがでている。他のバス停も使えるが乗り場が近いのはその2つで、バス乗車してバス停の数4つ目、約6分で「市之橋文学館前」バス亭で下車する。
バス下車後に文学館に行くためには4車線の道路を渡る必要があり、バス停付近に横断歩道はあるが信号はないため行き交う車が停車後に道路を渡る。
最近は横断歩道で歩行者を見つけると、停車する車も増えたが相変わらず停止しない車がいるため横断時は接触事故をしないように歩行者自身が気をつける必要がある。事故があると怪我するのは歩行者側なので用心するしかない。
バスの運賃は210円でスイカなどの交通系ICカードが利用可能だ。
ちなみに、姫路駅から徒歩の場合はお城を目指して歩いて20分程度かかる。
神姫バス以外に、城周辺観光ループバスが季節運行しており運賃は同じ210円。こちらのほうが文学館近くにバス停がある。
参考情報
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更新履歴
- 2025.10.25
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