KONICA Hexanon L 50mm F1.9

KONICA Hexanon 50mm F1.9をLEICA M9で使用したレビューと写真作例
目次
ギャラリー
- 写真作例の撮影はLEICA M9
レビュー


1.概要
ヘキサノン 50mm F1.9はコニカ製L39スクリューマウントの標準レンズ。
主な仕様は以下の通りで、詳細は表に載せている。
- 開放F値 1.9
- レンズ構成 5群6枚
- 絞り羽根 10枚
- 最短撮影距離 1.0m
- ライカMレンジファインダーカメラ距離計連動 1.0m
2.使用感
レンジファインダーカメラのメジャーどころのレンズを一通り使い終えると、市場にパラパラと売られているマイナーレンズに目が行くようになる。このレンズもそんなレンズグルメの最中に遭遇した一本だ。
35mmフルサイズセンサーのライカ M9で使用したところ、逆光時のゴースト発生、撮影画像のコントラストの低下などデジタルカメラで使うには厳しい印象であった。これは本レンズの構成がダブルガウス型で貼り合わせ面にてバルサム切れによる曇りが発生している事が原因の一つとして考えられる。
確認したかぎり、レンズ鏡筒には2つのバリエーションがあるようでフォーカスリング、絞りリングの意匠が異なっている。ここで紹介するのは前期型に見える。
前期型はフィルターサーズが特殊で39.5mmという珍しいサイズで適合するフィルターがなかったので、キヤノンの50mm F1.8用の50mm径分割式カブセフードにシリーズフィルター入れてレンズ保護にしていた。
本レンズのレンズ情報としては参照リンク先にも記載している「コニカ製LTM交換レンズについて」が情報としてよくまとまっている。日本製のレンズなので、比較的中古市場でも見かける。先述したサイトを筆頭にレンズレビューや情報についてもオールドレンズにしては豊富にある。
3.まとめ
50mmの古い標準レンズでとくに大きな印象はなく、描写にそれほど惹かれるところがなかったため、早々に売却してしまった。
実用においては50mmであれば最新のレンズがかなり安くで買えるため、オールドレンズを楽しむ意味でなければ積極的に選ぶ理由はないだろう。それでもなんとなく惹かれるレンズを買ってしまうのはレンズグルメ廃人だからだ。
仕様・レンズ比較
ヘキサノン 50mmは変形ガウス型で、ヘキサー 50mmはテッサー型となっている。日本でライカコピーが全盛だった時代を感じる2本のレンズ。


コニカは自社のヘキサーRFをリリースするまでは、レンジファインダーカメラのボディはリリースせずレンズの供給に徹しており、本レンズも他社のカメラ向けにバンドルされて売られていたとの記載を参考リンクで知った。
項目 | ヘキサノン | ヘキサー |
焦点距離(mm) | 50 | 50 |
最大絞り | 1.9 | 3.5 |
最小絞り | 22 | 22 |
レンズ構成 | 5群6枚 | 3群4枚 |
絞り羽根枚数 | 10 | 10 |
最短撮影距離(m) | 1.0 | 1 |
レンズ長(mm) | 40 | 35 |
レンズ最大径(mm) | 47.5 | 47.5 |
フィルター径(mm) | 39.5 | 19 |
重量(g) | 270 | 145 |
リリース年 | 1955 | 1953 |
定価(円・税別) | 23,500 | 11,000 |
参考リンク
- KONICA @ wiki コニカ製LTM交換レンズについて(Japanese)
- Camera wiki.org Konica-lenes(English)
- 出品者のひとりごと・・Konishiroku (小西六写真工業) Hexar 50mm/f3.5《沈胴式》(L39)
- Konica Konishiroku Hexanon 50mm f1.9 被遺忘的標頭
更新履歴
- 2024.04.24
- 2022.05.29
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