ズマリット 40mm搭載 LEICA minilux

コンパクトフィルムカメラ LEICA MILILUXのレビューと写真作例
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目次
ギャラリー
撮影フィルムはKODAK EKTER 100 カラーネガフィルムを使用し、フィルムスキャナはMINOLTA DiMAGE Scan Multi PROを使用した。
レビュー


1.概要
LEICA MINILUXは1995年にリリースされライカ社製のコンパクトカメラ。
主な仕様は以下の通りで、詳細は表に載せている。
- LEICA SUMMARITレンズ搭載
- 開放F値 2.4
- レンズ構成 4群6枚
- 最短撮影距離 0.7m
カメラ背面にはボタンはなくすっきりしている。ミニルックスにはミニルックス・ズームに装備されている外部フラッシュ端子はない。
このカメラはドイツで設計され日本で製造された。過去のつながりから製造はミノルタと推測される。
ミニルックスの外装にはいくつかバリエーションがあり、写真のノーマルチタン色、ブラック、エクスクルーシブと呼ばれる2000台限定の3モデルが存在する。
ライカフォーラムWIKIによると1995年10万台が製造され、その後2万台追加製造され、計12万台が市場に出たことになる。
2.使用感
LEICA MINILUXは2016年に動作品を中古で購入した。レンズはドイツコンパクトカメラが得意とする焦点距離40mmを採用しており、広すぎず、狭すぎず、万能なところを狙っているが、それが中途半端という印象もある。
カメラの操作性は良好で右肩に撮影距離指定と絞りのダイヤルが二階建てでに配置されている。レンズの直上に実像式のファインダーがあり、ファインダー内は各種撮影情報や近接時の視差補正枠などが表示される。左肩にはフラッシュ、露出補正、タイマーのボタンが装備されている。
シャッターボタンはプラスチックのチープな造りでシャッターフィールも並であった。外装は凝ってるのだから、Mシリーズと同等とは言わないがシャッターボタンも一工夫あっても良かったと感じる。
カメラのオートフォーカスは被写体によっては後ろに抜けることがあるが、そう感じられる場面では撮影者がマニュアルフォーカスに変更する気遣いが必要だろう。所有していた固体の問題かもしれないが、ネガフィルムの撮影結果をみると露出をオート任せにしていると、同じような場面でも適正露出と露出アンダーがよくわからないタイミングで交じっており、撮影時に絞り値とシャッタースピードを確認してからシャッターボタンを押すことが求めらた。
Mマウントに改造するために購入したカメラだが、その前にフィルムを4本ほど通して撮影した。Mマウントに換装してからも感じるがとてもよく写るレンズだ。Ms-opticsにてカメラからレンズを取り出してライカMマウントにしたため、カメラの本体部分のみ手元に残っている。


3.まとめ
結論としてLEICA MINILUXをまとめると、マニュアル操作も可能なコンパクトフィルムカメラ。
焦点距離40mmはレンズ固定式カメラとしては使い易い焦点距離で、ほとんどの場面でシャッターボタンを押すだけの手軽さがある。
2020年代はフィルム価格、フィルムカメラ価格ともに高騰しており、なかなか使いづらい環境だが、ボディが手に入るならばフィルムを通してズマリットの写りを楽しんで欲しい。
仕様・考察など
1990年代の各社が競って発売した、高級コンパクトカメラの一つ、同時期にリリースされたカメラとして、RICOH GR1、MINOLTA TC-1、NIKON 28Ti、NIKON 35Tiなどがある。
レンズはズミクロンより少し暗いF2.4でズマリットの名前を与えられている。このレンズはMINILUXとCMにのみ搭載されたレンズで、レンズの大きさ的にはズミクロンと称することも可能なレンズで、コンパクトカメラに搭載するレンズ名をめぐってライカ内部でいさまざま検討した結果なのだろう。ズマリットの名前はこのカメラがでたときは珍しかったが、LEICA M、LEICA Sシリーズにおいて、ズミクロンよりも暗くエルマリートより明るいレンズの名前として見ることができる。
項目 | minilux | HEXAR |
ファインダー | 実像式ファインダー オートフォーカスエリア クローズアップフレーム パノラマ撮影用フレーム 機能表示 フラッシュ オートフォーカス 露出計 | 逆ガリレオ式透視ファインダー 採光式ブライトフレーム パララックス自動補正 |
ファインダー倍率 | 0.35倍 | – |
レンズ | SUMMARIT | HEXAR LENS |
焦点距離(mm) | 40 | 35 |
レンズ構成 | 4群6枚 | 6群7枚 |
最大絞り | 2.4 | 2 |
最小絞り | 16 | 22 |
測距方式 | 赤外線方式オートフォーカス | 赤外線ノンスキャンアクティブ式自動焦点方式 |
シャッター | 電子制御シャッター | ステッピングモーター電磁式シャッター |
シャッター速度 | 1/400〜1(B位置99秒) | 1/250〜30 |
最短撮影距離(m) | 0.7〜 | 0.6〜 |
バッテリー | CR123A | 2CR5 |
外形寸法(mm) 幅 x 高さ x 奥行 | 124 × 69 × 39 | 137.5 x 76.5 x 64.5(デート無し) |
重量(g) | 330 | 495 |
リリース年 | 1995 | 1992 |
製造数 | 120,000- | 88,000(デート無し) 98,000(デートあり) |
モデルカラー | 18006-titan 18009-black 18010-black.DB 18025 18069-DB(データバック付き・リザード革) | ヘキサー ヘキサーロジウム ヘキサーシルバー |
オプション
- データバック(18525)
- パノラマアダプター
参考情報
- LEICA WIKI MINILUX
- コンパクトカメラ通信・新旧の小さなカメラ320モデル一挙掲載! (エイムック 572) ムック – 2002/8/1・アマゾンアフィリエイトリンク
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更新履歴
- 2025.8.21
- 2024.04.25
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